《DVDExtractorでDVDイメージ作成》
マックでDVDのリッピングを行うのになくてはならないのが,DVDExtractorというツールです。
LinuxやDOSでは,DeCSSというソフトがあってかなり名前が知れ渡り,米国の映画協会などが躍起になってこのソフトを駆逐しようとするニュースが報じられました。CSSというプロテクトを解除しつつ,ビデオのファイルを取りだしたり,オーディオを取りだしたりできる,てな感じです。で,それとおんなじことをしてくれるのが,DVDExtractorです。しかも(一概には比較できませんが)いわゆるDVDリッピングツールの中では,動作の安定性,スピード,形式のサポート,使いやすさなど他のツールと比べて群を抜いています。リッピングをマックでやる最大の利点はDVDExtractorにあると云っても過言ではありません。
ファイル抜き出しの話は次に譲るとして,DVDExtractorにはもうひとつ,有用な機能があって,それがDVDディスクのイメージを作成できるってことです。イメージを作成しておけば,DVDドライブにDVDディスクを入れることなく再生ができちゃいます。ドライブが稼働していないので,ハード的にはとても楽でしょう。ソフト的にも,物理的なアクセスがないのでいくぶんスムーズになる気がしますが,どでしょかね。
イメージを作成するには,[File]メニューの[Save Image]を選び,DVDディスクを選択するだけです。えらい簡単。操作は簡単だけど,私のところでは,3GBちょっとのDVDディスクのイメージ化にほぼ30分,1.83GBのDVDディスクで20分弱かかりました。まっ,バックグラウンドで動作するんで他のソフトをいじってられるし,お茶でも飲んでいれば終わるくらいだし,次にやるビデオ変換などに比べるとたいしたことない時間です。我慢しましょ。
んで,できたイメージをマウントさせるには,[File]メニューの[Mount Image]で,イメージを選択するだけ。試しにDVDドライブに別のディスクを入れて,別のディスクイメージをマウントさせて,どちらを再生するか試してみると,どっちを再生したらええねんと一瞬迷ったような感じになって(^_^),結局イメージの方を再生。なんでかな? ATAの番号としてはハードディスクよりDVDドライブの方が若いのに…(謎。まっ,いいか,そんなこと。
これでイメージを作っちまえば,出来心でTSUTAYAから借りてきたDVDソフトをまだ観ていなくても後で観ることができるし,友人から借りて,返せ攻撃が激しいDVDソフトも後でゆっくり観られるというもの。延滞料も友情の破綻もなく優雅な人生がおくれます。お試しください。
と,いいつつも,当然イメージは,もとのDVDディスクとおんなじ容量のファイルとなります。3GBのディスクなら3GBのイメージにもなります。ハードディスクの容量は決まっているし,その大きさのファイルをそのまま保存しておけるリムーバブルメディアもないですから,時機を見てゴミ箱行きになります。まっ,一時的に使うのにとどまりますね,やっぱり。
(Last Update:01.02.20)