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このイラク攻撃はPaul Wolfowitzの戦争である。
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米国の対イラク攻撃強硬派の代表格は、ポール・ウォルフォウィッツ国防副長官(DeputySecretary
of Defense Paul Wolfowitz )とダグラス・ファイス国防次官(国際安全保障担当)、リチャード・パール国防諮問委員長の3人である。彼ら3人の親玉が、ディック・チェイニー副大統領とドナルド・ラムズフェルド国防長官だ。ラムズフェルドはフォード政権の国防長官、チェイニーは同政権の大統領首席補佐官、ブッシュ(シニア)政権の国防長官だった。そして、ポール・ウォルフォウィッツはブッシュ(ジュニア)政権の国防次官、パールはレーガン政権の国防次官補代理、ファイスは同政権のNSC(国家安全保障会議)スタッフを務めていた。
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Dailynews
4 years before 9/11, plan was
set
By WILLIAM BUNCH
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Yet shortly before that, in February
1992,
staffers for Wolfowitz - who
was deputy defense
secretary under Cheney at the
time - drafted
an American defense policy that
called for
the United States to aggressively
use its
military might. The draft made
no mention
of a role for the United Nations.
The proposed policy urged the
United States
to "establish and protect
a new order"
that accounts "sufficiently
for the
interests of the advanced industrial
nations
to discourage them from challenging
our leadership,"
while at the same time maintaining
a military
dominance capable of "deterring
potential
competitors from even aspiring
to a larger
regional or global role."
The draft
caused an outcry and was not
adopted by Cheney
and Wolfowitz.
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国防次官ウオルフォヴィッツ
東部のエリート校ハーバード大の秀才であり、超タカ派でブッシュ政権の理論的指導者そして東欧ユダヤ系の二世である。ウオルフォヴィッツは昨年の9・11事件以来、アフガンよりもイラク攻撃が先行すべきだと主張した。ブッシュ政権内部のイラク攻撃の急先鋒なのである。同調者の代表たちは、石油利権の御大チェニー副大統領、産軍複合体のラムズフェルド国防長官、そしてタカ派で売り出し中の女性コンドラ・ライス大統領補佐官たちである。彼らに共通するのは、今やワシントンの有力ユダヤロビーとなった「新アメリカの世紀プロジェクト」(PNAC)に深くコミットしていることだ。97年に設立されたPNACは、保守派の理論的拠点となっている『ウィークリー・スタンダード』のビル・クリストル編集長が代表を務める。PNACの設立趣意書に、チェイニー、ラムズフェルドの両大御所は名を連ね、ウォルフォウィッツとパールは設立メンバーである。
二年後の大統領選を控え、ユダヤ票が欲しいブッシュ大統領にとって、在米ユダヤ団体の利益を代表するウオルフォヴィッツ次官と結びつくことは大きな得策である。事実、二年前の大統領選で苦戦したフロリダ州知事選で、今度は弟のブッシュ知事が、ユダヤ票の支援で再選を果たした。退職後フロリダに住むユダヤ人が多いからだ。
ブッシュ政権によるイラク攻撃のXデー決定は、PNACの存在抜きに考えられない。
だが、ポール・ウオルフォヴィッツの目標は、只のイラク攻撃ではない。
彼の目的は中東に「帝国」を構築することである。
イラクを始め周辺アラブ諸国、イスラム国家に欧米流の民主主義政治を移植し、近代化させると唱える。手始めに、イラク攻撃でフセイン体制を崩壊させ、ポスト・フセインに理想的な民主主義政権を樹立する。その後、イラク・モデルを周辺のシリア、エジプト、サウジ、、さらにはイランにも波及させるという、途方もない妄想的な構想である。
イスラム11億人の民衆を駒のように扱おうというのである。
帝国の中心がイスラエルにあることは言うまでもない。
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(参考TEXT)
Tue, 11 Sep 2001
米国防次官ポール・ウォルフォウィッツ、アジア太平洋地域の米軍駐屯削減を示唆
ポール・ウォルフォウィッツ米国国防次官が、アジア・太平洋地域の米軍駐屯削減の可能性を示唆したと、外交消息通達が8日に明らかにした。消息通達の伝言によれば、ウォルフォウィッツ次官は、この日にサンフランシスコを訪問した中谷元防衛庁長官との晩餐会で、今後15年間でアジア・太平洋の米軍駐屯が削減される可能性があると語った。
ウォルフォウィッツ次官は、国防部が前進配置部隊の戦力は維持するが兵力を削減する方向に軍を改革する方案を考慮しているとして、新しく準備される国防戦略は、現存して予測可能な未来の脅威に対する対処を目的としている現在のものとは異り、今後15年の間に発生し得る多様な脅威に対処するためのものだと語った。
これに対して軍事問題分析家達は、米軍が長距離爆撃機戦略強化と武器性能向上に重点を置く代わりに、兵力を削減する方向に新しい国防戦略を準備している様だと分析した。
米国は4年ごとに1回ずつ議会に提出する国防戦略再検討(QDR)報告書を今月30日までに議会に提出する予定であり、この報告書を通して新しい米国の国防戦略が提示されると観測されている。
一方、中谷防衛庁長官はQDR報告書が提出された後、翌月初めにワシントンで東アジア安保戦略共助のための両国次官級国防会談を始める計画だと語った。
(アーミテージ氏は、レーガン政権で東アジア担当の国防次官補代理などを務め、その後も米国のアジア安全保障政策に深く関与してきた。ウォルフォウィッツ氏もレーガン政権で東アジア・太平洋担当の国務次官補などを務めた知日派。)
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Deputy Secretary of Defense Paul
Wolfowitz
January 7, 2002
(Interview with New York Times)
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Q: But short of giving a report
card, how
does Baghdad fit in that?
A: I haven't noticed any progress.
(Laughter)
Q: Have you seen any changes
at all in Saddam's
disposition? Obviously we're
watching closely
what he says and what he does
in his public
utterances, what he's saying,
what he's not
saying perhaps. Any troop movements
in the
country that would suggest to
you that he's
getting the message that he's
worried about
where he can fit in in all of
this?
A: I have honestly not frankly
had the time
to monitor it closely. I have
a general impression
that he is keeping his head down
these days.
If that's true, it wouldn't be
hard to explain
why.
That should not sort of leave
the impression
that he doesn't continue to do
a whole bunch
of things that concern us including,
I believe,
firing on Southern Watch and
Northern Watch
aircraft with some regularity.
Q: So that hasn't changed. That's
--
A: What I can't tell you is whether
those
numbers are up or down. We frankly
got habituated
to such a constant level of that
activity
that it hardly gets reported.
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イスラエル製兵器が主役に
2003 年 3 月 26 日 中日新聞より
米英多用ハイテクで優位
【エルサレム24日星浩】米英軍のイラク攻撃では、イスラエル製兵器が多用されており、二十四日付の有力紙「エルサレムポスト」は同国製兵器の使用状況を伝えるAP通信の記事を掲載し、その優位性を伝えた。
英国から連日のように出撃しているB52爆撃機には、イスラエルの国営軍需企業が開発した空対地ミサイル「ポパイ」が搭載可能。イラク南部から進撃する米海兵隊が使う無人偵察機「ハンター」「パイオニア」は、対戦車攻撃も可能なハイテク兵器で、これもイスラエル製だ。
ほかにも、戦闘機の照準機や燃料タンクまで、同国製兵器は、米英軍に深く浸透しており、AP通信は「イスラエルで開発された技術抜きに、現代の軍隊を運用するのは難しい」とまで指摘している。
イラクのサブリ外相は二十三日、「バグダッドでイスラエルのミサイルが発見された。同国が参戦している」と非難したが、イスラエル製ミサイルが見つかるのは不思議ではない。
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6月のサミット、反ユダヤ主義も議題に
2003/4/3 YOMIURIなど
(ワシントン)フランスのジャンダビッド・レビット駐米大使は1日ワシントン市内で講演、フランスが議長国となって今年6月初旬に行われるエビアン・サミット(主要国首脳会議)で、パレスチナ・イスラエル紛争の激化を受けて懸念されている反ユダヤ主義の高まりが政治協議の重要議題となることを明らかにした。
エビアン・サミットは、イラク戦争開戦に至る過程で激しく対立した米仏両国が関係修復をはかる機会と目されているが、米国内で関心の高い反ユダヤ主義問題を取り上げるのは、シラク仏政権が対米関係改善の糸口を探る姿勢の表れとして注目される。
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