七月末、本学付属図書館で大学院生による暴力事件が起こり、八月十日にこの院生は三月三十一日までの利用停止処分を受けた。またこの暴力事件の影響で、図書館は同日から入口にガードマンを置いた。さらに図書館は、九月開始予定だった休日開館の試行の中止を決定した。
この院生は六月初め、図書館職員が友人を侮辱したと腹を立て、図書館に調査を要求した。図書館側は一ヶ月間調査を行ったが詳細は不明だった。この調査結果に対して激怒した院生が、職員の胸倉を掴むなどの暴力行為に加え、カウンターを強く殴り大声を放つなど、利用者に迷惑をかけるような行為に及んだ。この院生は今年一月にも、暴力行為に及んでおり、この時は二度と利用規約を破らないという趣旨の誓約書を書くことで収まった。今回の暴力事件では、この誓約書を遵守しなかったとして利用停止の処分がなされた。
また、七月末から本学図書館を誹謗、中傷するビラが出回った。このビラは八月初めにかけて、図書館周辺や片平キャンパスだけでなく、美術館やアーケード街でも確認され、職員が回収した分だけでも六種類、約六千枚にのぼった。暴力事件との関係は不明だが、一度だけ、暴力事件を起こした院生が、駐輪場でビラを撒いているのが職員によって目撃されている。
八月より置かれた図書館入口のガードマンは、正常な運営の維持を目的としており、図書館側は三月末まで置き続けたいと言っている。休日開館はかねてから強い要望があり、図書館側も前向きに検討していた。今回、文系学部からの援助を受けて空調費のかからない九・十月に試行される予定だった。しかし、休日開館が行われると夜間と同様にアルバイトが業務を行うこととなる。今回のような不測の事態が起こった時には、ガードマンとアルバイトだけでは対応しきれないことから、今回の中止が決定された。