大学祭二日目の十一月三日(土)、川内記念講堂において新鋭アーティスト「fra-foa」のコンサートが行われる。fra-foaは三上ちさこさん(vo.)、高橋誠二さん(gu.)、平塚学さん(ba.)、佐々木康治さん(dr.)の四人のメンバーから成る本学出身のロックバンド。現在、仙台を中心としたライブ活動を行い、今年五月には4thシングル「小さなひかり。」を発売している。今回、母校の学祭に出演する気持ち、観客へ向けてのメッセージなどを三上さん、高橋さん、佐々木さんの三人にお話を伺った。
――東北大の学祭に出演されることになったいきさつは?
高橋(以下、高)学祭のツアーみたいな感じでいろんな学祭を回ろうと思ってたんですよ。それで、いろんな学校に営業をかけてもらってオファーがきた。
――学祭を回ろうと思ったのはなぜでしょう?
三上(以下、三)ライブしまくりたくなった。
佐々木(以下、佐)ただライブの本数増やしたいんだよね。
――その一環として学祭の時期があると?
三 なんか学祭楽しそうだし。去年京大の学祭に出させてもらった。
高 ああ、そうだったね。
三 めちゃくちゃ面白かったんだよね。エネルギー満ち溢れてて。「いいっ!」て思って。癖になった。はまっちゃった。
高 学祭だといろんな所に行けるんですよ。ライブハウスがない県でも学校の体育館とかでできる。普段ライブハウスとかだと東京、大阪、名古屋とかしか行けないから。いろんな所でできて楽しい。
――京大以外の学校には行きました?
高 京大以外はないかな。けど、今年は何本か入ってる。
佐 今年もまた京大行くよね。
高 うん。他にも話は何個か来てる。話が来ればいくつでもやりたい。沢山やりたいから。行ける所と行けない所があるかもしれないけど。基本的には話がきたら全部出たい。日程とか検討して。
――母校の学祭に出演されるのはどんな気分なんでしょうね?
三 あははっ。
佐 場所が変わっただけだね。
三 昔も野ステとか教室でやる軽音のも出てたしね。場所変わったってだけだよ。
高 でも川内の記念講堂みたいな広いとこでやったことないからなあ。
佐 あそこでかいよねー。
高 あんまり広いところでやったことないんだよね。
佐 ちゃんと人入ればいいけどね。野外だったらいいのになあ。
――野外はいいですか?
高 野外はすごくいい。
三 気持ちいい。
高 野外はいいですよ。やっぱりいい。東北大でも野ステだといいのにね。
――野外にこだわってますね。
三 野外はなんか抜けてく感じがする。天井あると嫌。天井が無いと解き放たれる。抜ける感じがたまらない。
――学祭の曲目はもう決まってるんですか?
三 まだぜんぜん。その時にやりたいのをやります。
高 いつも直前じゃないと決まらないんだよね。
佐 その日に決まったりとか。
――では、学祭以外のことを少し。fra-foaの結成時期はいつでしょう?
三 えへっ。九八年の四月。
――どんなきっかけでバンドを組んだんですか?
三 サークルでそれぞれ違うバンドをやってて。あたしは他でソロでも歌ってて。でも、だんだんつまんなくなってきて、オリジナルのバンドをやりたくなった。で、声かけて始まった。
――当時からバンド名はfra-foaで決まってたんですか?
三 最初はボウフラにしようと思ってた。ボウフラ知らなくてムーミンのにょろにょろみたいなやつかと。ぼーっとしててふらっとしてていいな、と思ってたんだけど。決める前日に家の裏のバケツの中にいた実物を見てやめようと思って。で、なんか似た感じの名前考えてたらfra-foaになった。名前の意味は無いけど意味はあえてつけないでどうにでもなれるように。
――結成当初はどんな音楽をやろうと思っていたんですか?
三 あんまり考えてなくて。その時にやりたいもの。こういう曲やったから次はこういうのやりたいなと思って自分で作ってできたらメンバーに見せて、っていう感じ。気が向いたらコピーとかしてた。coccoとか。その時にしたい曲があったらやってた。
――デビューしてからも東北大で演奏したことはありましたか?
佐 デビューする前にfra-foaって名前では出たことあるよ。教室のほうで。一回やってる。
高 デビューしてからは初めてですねー。
――大学時代の思い出は?
高 学祭は楽しみだったよ。いっつも。
三 あ、貧食カレーってまだあるの?
――ありますね。
三 そこのインドカレーが好きだったんだけど無くなっちゃってー。
――夏にちょっとだけやってるみたいですよ。
三 あれうまいよねー。他なんかあったかな。あんまり講義とか出てなっかったですよねー。
高 あんまり学校行ってなかったからなー。
三 サークルにばっかり行ってた。サークルでいっつも歯磨いてた。
高 学校に一時期住んでたんだよね。
――サークルの部室にですか?
高 部室じゃなくて、寝泊りは車の中でしてたんだけどね。
三 お風呂とかどうしたの?
高 お風呂は銭湯で。
三 あー。そっか。
――ところで最近の大学生はどうですかね。昔と比べて変わってます?
佐 人によるよね。昔からそうだけど。
三 強いて言えばもっとはみ出して欲しい。
――はみ出すというと?
三 なんだろ。あたしのことをもっと蹴り上げてって感じ。
高 わけわかんねーよ。会ったら蹴り入れればいいの?
佐 痣だらけになるよ。
三 熱く生きよう。いつ死ぬかわかんないし。あと自分がやったことに後悔しないようにしたいし、生きるのがいいと思う。
――今後の目標は?
三 枯らしたくないから、いつも飢えていたいから生ぬるくなってきたら消える。いつも「足りない足りない」って思いたくて、そういうところに自分を置いて。足りないって思うとエネルギーが出てくるから、それで曲作って。いい曲作ってできたら「みんなの前でやりたい」って思ってライブやって。っていうのをやっていきたい。自分の中が枯れないように。あとはアメリカの野外ロックフェスとか出たいかな。死ぬ前に。声が嗄れて出なくなる前にやりたい。
――最後に、学祭で聞きに来る人へメッセージはありますか?
三 エネルギー吸い取りにきて下さい。
高 一生懸命やります。楽しんで見て下さい。まだ見たこと無い人とかに沢山見てもらいたい。
――チケットも格安ですしね。
高 そうだね。チケット安いから試しでも何でも一回見て欲しいよね。
佐 お試しでね。
高 たくさんのお越しをお待ちしております。
三 ふふっ。つまんねーオチ。