急性白血病とは |
急性白血病とは未熟な白血球、主として芽球レベルの細胞が、骨髄で進行性で規律なく増殖する造血器腫瘍である。
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急性白血病と慢性白血病の違いは、病勢が急性か慢性かに区別されるのではなく、白血病細胞が未熟な細胞からなっているのが急性白血病、成熟した細胞からなっているのが慢性白血病である。未熟な細胞からなっているものほど、症状が激しいし予後が悪い。 |
急性白血病は、急性骨髄白血病(acute myelogenous leukemia、AML)と急性リンパ性白血病(acute
lymphoblastic leukemia、ALL)に分けられる。 |
さらに形態学的に細かく分類されていて、現在、世界的に広く用いられている分類は、フランス、アメリカ、イギリスの学者の共同研究によるFAB(French-American-british)分類である。 |
急性リンパ球白血病(ALL)は小児に多いが、急性慢性白血病は(AML)は成人に多い。治療効果は成人より小児の方が良好である。小児ではALLの方がAMLより予後良好であるが、成人ではむしろALLの方が予後不良である。 |
骨髄に白血病細胞が増殖し充満すると、正常な造血細胞が抑えられ、正常な赤血球、白血病、血小板が減少する。このため貧血、感染症、出血傾向が現れる。 |