Dolls
〜これは本当の話です。私を知る人は私が人形恐怖症だと知ってるでしょう。その裏です・・〜
Dedicated to my best friend Yuri. Rest In Peace.
遠い昔の記憶。
まだ私の中に学校、恋愛、お金、男、化粧とかが宿ってなかった時・・
そこには一人の少女がいた。
私
お花やお人形で遊ぶ無邪気な子供。
純粋、まだ幼い。
私。
その少女には友人がいた。
美しい少女。
白雪姫みたいなその子の名は「ユリ」
何もかもが顔に合ってた。
名前、性格、顔、完璧。
私の親友、ユリ。
ここからが物語の始まり始まり。
ある日その二人の少女達は公園に行った。
いつもと同じ道で同じ公園へ・・
大好きなお人形を持って砂場へ歩いた。
無邪気に遊んだ。いつものように。
少女は友人につい見とれた。
真っ白な顔、光る瞳、長いマツゲ。
可愛い、自慢の親友。
いつもは二人で帰った。同じ道を戻り、帰った。
でもその日は違った。その日はいつものように一緒に帰れなかった。
ユリのママが迎えに来てた。
ユリは嬉しそうに走った。ママのいる場所へ。
それがユリの最後だった・・
車や人が騒ぐ中、少女は砂場に落ちている物に気づく。
それは動きもしない、ただ美しく笑顔で笑うお人形だった・・
ユリ。
自慢の親友。
お人形のように美しいユリ・・