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mac de dvd ripping 05 ビデオ・オーディオ取り出し

《DVDExtractorでビデオとオーディオを取り出し》

 DVDExtractorのもうひとつの機能,ビデオ情報とオーディオ情報の取り出しを行います。

 DVDはMPEG2というシステムで情報を収めています。MPEG2は,ビデオやオーディオ,その他の情報を多重化して,それをうまいこと合わせて(同期化して)再生しています。で,そのビデオやオーディオの情報は一括してVOBファイル内に入っています。DVDプレイヤーでは,VOBファイルからそれぞれのファイルを取り出し,取り出したビデオバッファーとオーディオバッファーは圧縮されているのでそれを解凍(デコード)して,ビデオデータとオーディオデータを作り,それを同期させて再生するという感じ。

 で,欲しいのはそのビデオバッファーとオーディオバッファー。DVDExtractorが,それの抜き出し(DEMUX)を行ってくれます。0.6bまではビデオはビデオ,オーディオはオーディオと別々と取り出していましたが,0.9bでは,自動的に両方を取り出してくれるようになりました。ちなみにビデオはM2Vファイル,オーディオはM2VファイルかAC3ファイルかPCMファイルのどれかです。

 DVDExtractorを起動すると,0.9bからは自動的にドライブに入っているDVDディスクの中身を表示してくれます。0.9b以前の場合は,[File]メニューの[Open]でDVDディスク内のVOBファイルを選択することになります。

 0.9bでは,左上側の選択から「Tracks」「Chapters」「Scenes」「Cells」「Objects」から選択します。私はそれがどういう意味なのかはさっぱりだったりするのですが(^_^;),とりあえずよく使っているのは「Objects」と「Cells」です。
 「Objects」は,そのDVDディスクに収められているムービーがひとつのファイルとなっています。2時間ものだったら2時間分です。先に述べたようにVOBファイルは1GBごとに分割されていることが多いのですが,勝手に連結してくれるわけです。で・す・が,当然ファイルサイズはとんでもないことになります。な・の・で,俺のハードディスクは75GBあるぜいとかそういう人でないかぎり,大変なことになると思います。
 「Cells」は,ものによって違うと思いますが,適当にわかれています。4話分とかだったら1話分とかに。なので,ちょうど都合のよいところまでのがひとファイルになっているのでオススメかもしれません。まっ,全然分割されてないこともあるし,逆に細かい頭だしメニューがあると,いっぱいいっぱいに別れているものもあります。

 で,その取り出したいファイルを左側ウインドウで選び,[Demux streams]をチェックして,左側のチェックボックスで取り出したいファイルを選択(ビデオとオーディオ両方という場合は,[Demux streams]のすべてをチェック),[File]メニューの[Save]を選択すると,ぎゅんぎゅん取り出しはじめます。ビデオだけ取り出してオーディオはいらないという場合は,[Demux streams]の下のチェックで,M2Vだけチェックするようにすればよいです。

 当然これも時間がちょっとかかります。4.223GBのファイル取り出し(M2VとAC3)で1時間弱(T_T)。プロテクトを解除しつつ,ファイルを分割して取り出しつつ,とマシンパワーもかなり使います。一応,バックグラウンドで動作しますが,できればほっときたいところ。

 0.6bまでは,オーディオがM2AなのかAC3,はたまたPCMなのか,一度取り出してみて,ファイルサイズが0kbでなければ当たり,って感じでしたが,0.7bからは自動的に判別して,当たりのものを取り出してくれます。素晴らしいっす。

 (Last Update:01.02.20)


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