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IT革命が言われています。僕はまだまだその分野には疎くて、 具体的に何をさしているか解らない。僕が感じるのは米国ではもう革命とは言えないほど蔓延している状態です。日本はそれを革命的に受け入れるといったら、パニックになってしまうのではないか心配です。革命ではなく、IT産業に移行と言ったほうが平和かな?アメリカの一部の教授はこれを第4次産業と言っています。3次のサービス業を越えたという意味で「Post Industrial Economy」。IT革命という言葉は聞かないが、使われているのかはわかりません。日本だけで使う言葉なのでしょうか。
僕は情報経済専攻でないから詳しくは解らないが、一般人として身近な成功の例は航空業界ではないかと思います。オンライン化によるチケッティング(チケットの売買)が一般になっています。Eチケット(エレクトリカルチケット)を数回使っていますが、これはコンピューターに買った人のデータを残しておいて、空港のカウンターで身分証明書を見せるだけで搭乗券が受け取れるシステムです。僕がEチケットを使ったとき、飛ぶ2日前にチケットを買ったから、郵送だったら間に合いませんでした。このシステムが発達したので、手ぶらで空港へ行き、そのまま機械で飛びたい路線を選び、カウンターで搭乗券をもらえば乗れることになります。各社が競って導入したためにここのところ飛行機の利用者が倍増していると聞きます。そのために路線が過密になり、空港の許容を超えて、飛行機が交通渋滞になるという別の問題も起きている。ちなみに今飛行機の遅れが全米で問題になっています。僕の知り合いもこれにやられて、僕は空港で5時間待たされました。アメリカは運輸省による規制がないから、自由化が進みすぎると利益優先で消費者にしっぺ返しがくるという法則みたいのがあります。話は反れましたが、このEチケッティングシステムは正にIT化の一種といえると思う。飛行機に乗るのが地下鉄に乗るような感覚になってきたと思います。
失敗した例はわからないが、アマゾンコムは成功から失敗したといえるかもしれませんね。つまり本の売買のときは急激に伸びたが、別のものも売り出したため、これが失敗し株を下げていると聞きます。本だけに集中する路線に戻るのでしょうか。ドットコム産業とでもいうのでしょうか、その産業では後発のほうが有利と言われています。これは従来、フラッグキャリアとも言える先駆者たちが地位を独占する現在の産業スタイルが崩れていくということを表している。これによって大手の企業が、同じノウハウを持った子会社にやられるというケースが多くなっている。大手は子会社潰しに大手同士で買収や合併を重ねている。大手石油会社のテキサコも合併をせざるを得なかった。旧スタンダード石油系が分裂して強くなり、今また合併をくりかえして以前の数倍の力を持った超企業になっている。つまり市場を独占して後発に隙間を与えないためだとおもうが、どうでしょうか?まだまだ詳しく勉強する必要があります。
ITの最も懸念すべきことは今ニューヨークで起こっている急激な株価の値上がりです。ここ1ヶ月は落ちこんでいるが、ニューヨークの地価といい、異常なのは明白。これは株主がコンピューターをあやつっているためと思います。つまりオンライン上でどんどん投資していくから、国境がない。インドの会社でもなんでも株価が上がり出せば、株主はどんどん移行してしまう。そのスピードは尋常ではなくなっている。今やニューヨークは爆弾を抱えていると言えるでしょう。もしこの株がそのスピードによってEU市場なりに移ったら世界恐慌になるほどのドルの暴落が始まることになります。経済はわからないですので、あくまでも推測ですが。
コンピューターにより国境がなくなり、金が秒単位で世界を動いているようです。今はニューヨークがその桶のようなことになっていると思います。ゴアもブッシュも結局はニューヨークの株を守るために中東やEU、それにアジアへの介入は止められない。他の地域に桶が出来てしまうと非常にまずい。地域平和がどうのと言う時代じゃなくて、金がどう動くかで戦争になるかが決まる。IT化は資本主義の行きすぎを象徴していると思います。
つまり通信系を牛耳ったものが支配していくことになるだろうから、マイクロソフトはソニーのプレステ2に過敏に反応していました。多くの学者はマイクロソフトの分割でマイクロソフトは息を吹き返すと見ている。それはスタンダード石油の例があるからだと思います。シャーマン法(独禁法)で分割されなかったIBMが完全に行き詰まっていることも大きな理由。アメリカは今一番ソニーを恐れていると聞きました。案外日本政府は全ての銀行を潰してソニーや、単独で資金回収できるトヨタ、セブンイレブンで多大なネットワークを張れるイトーヨーカドーに金融を任してもいいかもしれない。それを見越してIT革命といってるならうなづけます。あと携帯電話。Iモードを開発した日本はこの情報世界をリードできる。アメリカはそれも危惧している。日本だけでなく、アメリカの携帯をリードしているノキアはフィンランドの会社。エリクソンはオランダだと思いましたが、アメリカもコンピューターから携帯に移行してくるでしょう。案外シティーバンクが提案した携帯の財布化(携帯をクレジットカードとする)プランも夢とは言えない。むしろ先を見ていると関心します。やっぱり日本の銀行は潰れるかもしれないですね。
などと、知識のに僕が考えられるのは想像を含めてこのくらいです。すべて独学で調べた知識。裏付けもないから、説得力はありませんが、少し調べただけで大きなことが起こっているとわかります。まだまだこの分野を調べないといけないと思いました。
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by K. Wakabayashi
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