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お久しぶりです 投稿者:岡田俊之輔  投稿日:02月29日(火)05時14分52秒

 會合缺席、申譯ございません。<(_._)> >高崎さん

 暫く御無沙汰してをりましたが、この度、以下のやうなものを開設致しまし
た。勝手ながら、野嵜さんのサイトにも一部リンクさせて戴きました事をお知
らせしておきます(過去ログの部分)。

 それから、今もここを讀んでゐるのかどうか知らないが、お宅のサイトにも
2つリンクしてゐる旨、事後報告しておく。>竹下義朗殿(確か貴方も、例の
駄本の中で、「民族の監視者」に“事後報告”してゐましたよね。)

 それでは、どうぞ宜しく。
http://member.nifty.ne.jp/okadash/



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いやな問題(2) 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月28日(月)19時39分36秒

野嵜樣、いつもいろいろ御指摘ありがたうございます。

>かな文字が「表音文字」と云ひつつ實は日本語の音を正確に表現してゐない事が、
>かなづかひの問題をややこしくしてゐるのではないでせうか。

今日(28日)の日本經濟新聞夕刊に、同樣の趣旨のコラムがありました。
5面の『プロムナード』にある、『「七」のカナ讀み』(林光)です。
知人のKさんは、日本人だがドイツで作曲修行して、今でも作曲はすべてドイツ語。
そのKさんが質問して曰く、日本語で作曲する時は發音どほりに歌詞を書くものか?
たとへば「ソーデス」はどう書くのかね?コラムの筆者はとたんに考へこむ。
さういへば「そうです」と書き、さう歌ひ、それで何も疑はないよな。でもまてよ、
山田耕作ともなると完璧に舊かなづかひだが、それをすらすら歌へない歌手や學生は
増える一方だ…
とりあへず、筆者の最難問は「七」の音讀み、ださうで、この難問に突き當るたびに
「話すやうに書く」ことの不可能性を思ひ知らされる、と結んでゐます。

さういへば、「金妻」の主題歌でしたか、「戀におちて」を臺灣の歌手が日本語で
歌ったCDがありまして、歌はとても上手。ところが「〜のやうに」で、「う」を
そのまま歌ふんですね。何だか雲丹のとげとげに刺されさうでこそばゆかったのを
思ひだしました。

土曜日の集まりでも、「體育館」が話題になりました。大抵の人は「たいくかん」か
「たいっかん」としか發音してゐないと思ひます。

「天皇」の表記ですが、年號の「天和」が「てんな」なら、「てんなう」とするのが
よいのかもしれません。でも見慣れない書き方です。與謝野晶子は「てんのう」と
書く事を強く批難したんでしたっけ。


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與謝野晶子「優能婦人を標準とせよ」掲載 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月28日(月)06時47分32秒

若合樣、おはやうございます。本當は書込みに參らないといけないのですが、失禮いたしました。

與謝野晶子の評論・感想は短めで、難しい言囘しもないので、電子テキスト化するのが樂です。

>今ごろ文語文に返れとは言はないまでも、その「長」をとり口語文の「短」を補へといふ者は
>世間広しといへどもまづない。

と山本夏彦翁は言つてをります。與謝野晶子は文語文の素養があつたから、口語文でも見事な
文體を使ひこなしました。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/YOSANO/yunofujin.html



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敷居のない掲示板 投稿者:若合  投稿日:02月28日(月)04時57分32秒

野嵜さん、再開の告知をしてくださり、有難うございます。
お氣樂な掲示板です。其れに加へてお氣樂な文章も轉載してみました。
女性向けの内容ですので、殿方は苛立つかもしれません。
實業之日本社の先々代社長の増田義一氏のお説教です。
あ、晶子先生の、ですねッ!


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文語文 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月27日(日)20時22分22秒

實はYahoo!掲示板で文語文で發言するための專用のIDを既に取得濟みなのだが、なかなか出番がない。


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(無題) 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月27日(日)20時06分27秒

お久しぶりです。

●木村樣

正論や諸君! が賣れる一方で、ミニコミ誌や月刊日本みたいなマイナー雜誌はどんどん部數が
減つてゐます。
現在の「保守」がただの流行に過ぎない事は明かですね。

●高崎樣

かな文字が「表音文字」と云ひつつ實は日本語の音を正確に表現してゐない事が、
かなづかひの問題をややこしくしてゐるのではないでせうか。

ちなみに私は促音を小さく書く時はわざと「ッ」と書きます。


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與謝野晶子「夏の旅」掲載 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月27日(日)19時39分13秒

> 高き梢に蝉じじと啼き初めて、砂まじりの青白き草いきれ南風に吹き煽られ、素足の裏を燒き
>焦す許り熱き日影縁より座敷にさし入れば、行き屆きたる夏の威壓の抗ひ難さよ。

正字正かなで文章を書いてゐると「文語文で書いてみろ」と見當違ひの非難を受ける事がありますが、
本當に文語文で書いてやらうか知ら。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/YOSANO/natsunotabi.html



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いやな問題 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月27日(日)19時09分58秒

昨晩、幾人か集まり、假名遣について話合ひました。

漢字音が本來の形でなくなるものには、連濁(へいじ平氏)、延言(にょうばう女房)
入聲の促音化(がくかう學校)、縮言(てふてふ蝶々)、連聲(まんえふしふ萬葉集)
などあります。後になるほど、頭が痛くなります。

戰前の實態としては、連濁や延言は發音どほりだったやうです。しかし後の三者は
本來の漢字音のままになってゐます。最近の辭書も、おほむねそのやうです。

先づ、拗音や促音の小書き假名を認めるかどうか、といふ問題があります。一般に
歴史的假名遣は、小書き假名を使はない事になってゐますが、たとへば「切齒扼腕」を
「切齒藥鑵」と間違へやすいなど、語の認識としてはつらいところ。『神社新報』は
すでに小書き假名を實施してゐます。

「學校」は「がくかう」のままで宜しい、といふ意見が多からうと思ひますが、
それなら「早速」が「さうそく」のまま、といふのはどんなものでせうか。

「蝶々」の實際の發音は「チョーチョ」でありませうが、これを表現しようとして
「てふちょ」とするのもどうかと感じます。まあ縮言となる語彙は少なくて、私は
他によい例を知りません。

「萬葉集」は「マンニョーシュー」が本來の呼稱ですが、近年はおしなべて
「マンヨーシュー」です。この二者を區別する上で「まんねふしふ」とするのが
わかりやすいかなと感じます。特に「云々」を「うんうん」とするのはどうも
滑稽な氣がしますが、辭書にはさうなってゐます。「天皇」は本來「てんわう」で
その連聲は「テンノー」ですが、「わう皇」は 母音a ですから、「てんなう」と
するのが適當かもしれません。

これらの例を、一切が元の漢字音のまま、とすれば、それはそれなりに扱ひやすい
のですが、それなら連濁(へいじ平氏)延言(にょうばう女房)はなぜ形が變るのか、
といふ疑問にどう應へたらよいのでせうか。

皆樣はどう思はれますか。

野嵜さん、出先でも精力的な御活動、敬服の至りです。
若合さん、掲示板再開の由、拜觀順路としたく存じます。


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月刊日本 投稿者:木村貴  投稿日:02月27日(日)12時04分56秒

これも讀まないと。
さう言へば、先日定期講讀をやめたばかりでした。


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若合さんの掲示板 投稿者:木村貴  投稿日:02月27日(日)12時02分34秒

「腦病院へまゐります。」の「御感想」の欄に感想文を載せて
いただきました! うれしいな。讀んでください。
書き出しは以下の通り。

若合樣、「腦病院へまゐります。」を樂しく拜讀いたしました。
たいへん面白かつたです。
文藝評論家のやうな立派な論文は書けませんので、まづ氣に入つた
箇所をいくつか引用して、簡單な感想を付け加へます。…


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松原正先生の最終講義 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月26日(土)01時11分37秒

松原正先生の最終講義が、現在發賣中の月刊日本2000年3月號に掲載されてゐます。


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若合さんのところの掲示板再開 投稿者:野崎@仕事  投稿日:02月25日(金)20時56分54秒

「正字正假名遣ひ文を樂しみませう。」が再開になつてゐます。おめでたうございます。
http://www01.u-page.so-net.ne.jp/kb3/suw/index.html


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cssの縦書き 投稿者:野崎@出先  投稿日:02月21日(月)06時32分39秒

1999-02-24

すのものさんのいろいろで, 日本語縦書きにヘブライ文字を混ぜるときに, どっち方向に回転するか, という話が出ていた。
JIS X 4051-1995 では和文と欧文のみを扱っているので, この問題は発生しない。
CSS レイアウトフローのドラフト (原文, 邦訳) では, 右回り90°回転だけを許しているように見える。
JIS X 0211-1994 や XSL ではどうとでもできそうに見える。
実用上はヘブライ文字も右回りに回転させた方がいいように思える。 さもないと, ヘブライ文字とラテン文字を縦書きに混在したときに, 両者の
向きが 180°違ってしまう。

http://www.w3.org/International/
http://www.doraneko.org/misc/i18n-format/WD990127.html

※本記事及び「昔の『サンデー毎日』記事・続き」は下のuriより引用
http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/iroiro98b.htm



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昔の「サンデー毎日」記事・続き 投稿者:野崎@出先  投稿日:02月21日(月)06時19分50秒

1999-03-20

大正13年2号: 写真特集「婦人の職業」は震災後の女性の職場進出について(婦人画報4月号も職業婦人の特集)だが, その職業というのが女
義太夫とか三味線のお師匠さんとか毛糸編物の教授とか活動写真の女優とか。 ううむ。 「カフエの女給仕をして生活をする若い婦人が、 この
大阪には、 何千人あるか知れませぬが、 多くは通勤で、 テイツプを貰ふ店では、 無月給ばかりでなく、 働く方から、 一日の賄料(まかなひれ
う)を、 店に払ふことになつてゐます、 一日の飯料として、 二十銭から三十銭位を納めるのです、 それで、 一箇月に貰ふテイツプは、 一人百
円から百五十円、 多い店になると、 二百円もあると申ますが、 大概の店では、 これを、 一人々々の所得とせず、 一箇月を合算して等分に分
けることにしてゐるさうです、云々」

同号, 「巴里のオリムピツク大会に活躍する選手」
「我国では不幸にして、 まだ選手派遣費用さへ具体的に決定してゐない有様で、 選手側から云つても、 陸上競技で本当に有望だといはれ
るものは漸く五指に達する程であるから、 何といつても心細い次第である、云々」

3号, 東宮御成婚記念 日本国民歌の優秀作発表。 選者は北原白秋・若山牧水・佐々木信綱・山田耕筰。 白秋の講評に曰く: 「かうした歌は
大概生のまヽの概念歌になりやすい。 どうしても藝術の作品としては香気のうすいものとなる。 こヽが最もむづかしとするところのものである。
云々」
「とするところのもの」は翻訳語法か?

4号, ROMAJI MONDAI NI TSUITE NO UTAGAI FUTATSU (Sakurane Konoshin):
ローマ字で書いてあるため, 「kamini ageta」「sukoshi nokotte aru」 などの今は言わない表現が目につきやすい。

6号, 大橋房子「巴里の音楽(2) ストラヴインスキーの愛嬌」
「ストラヴインスキーは顔の面積につりあひのとれぬぴちやんこな後頭の持主であると同時に 労作の実(み)であるその肩幅とは別物のやうな細
い胴をもつてゐます。 権衡の狂つたその体躯を妙に強張らせながら懸命に棒を振つてゐるところは、 ちやうど、 砂糖で釣つて、 蟻を立ち上ら
せた形でした。云々」
ストラビンスキーの結婚・八重奏曲およびプロコフィエフのバイオリン協奏曲を聴いた感想。 八重奏曲は「マヴラ」のために書いたとあるのは本
当? この曲はあまりお気に召さなかった様子。

10号, 「自動エレヴエータアといふ可きものが西洋で流行しはじめた。 一仙(セント)入れるとドアがあく。 そこで人は内部へ入つて、 自分の行
(ゆ)かうと欲する床(フロア)の番号を示したボタンを押すと エレヴエータアは自然に上つて行つて望みの所で止まる。云々」

12号, 米国のゴダアド教授が月を射撃する計画。 セレニアムなる物質で月の位置を調べて軌道を調整するのだそうだ。

18号, こどものページ「『たこ』は魚か蟲か」は 「魚でも虫でもなくて軟体動物だ」というまっとうな答をしている。 題では「蟲」の字を用い, 本文に
は「虫」の字を用いる。

同号, 「支那の国歌」として蕭友梅作曲「卿雲歌」が楽譜つきで載っている。

19号, 九州に別府・宮崎・都城の 3市が成立。 宮崎県にはそれまで市がなかったのだそうだ。 「首都である宮崎」という表現に驚く。




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お嬢様言葉、伊藤静雨、その他 投稿者:野崎@出先  投稿日:02月21日(月)06時10分20秒

1999-04-20

「サンデー毎日」大正13年21号から40号まで, 麻雀以外の記事でおもしろかったものもちょっと書いておく。 オリンピック記事や移民問題の記
事が多い。

22号(5/18) 「熱中 -- 顕象 -- 幻滅 -- それは女学生の新しい流行語」 よりいくつか引用。

今から二十年前には女学生にこの 「てよだわ」 を禁じようとして骨を折つたものだが、 流行語の勢力といふものは存外強いもの
で、 早くも普通一般になつて了つた。 のみならず「てよ」や「だわ」や「のよ」は女の言葉を一層優美にして見せるやうにさへな
つた。 然るに数年来流行り出した「わよ」に至つては聊か下品である。 「よくつてよ」の代りに「いいわよ」は何うも感心しない。
併しこれも普遍的になれば誰(たれ)も怪しむものはなくなるだらう。

学習院やお茶の水の学生の言葉の美しさを示した後, いまどきの女学生語にふれる。

例えば「とても」といふ言葉は目下大流行であるが、 男学生から習つたものである。 これは信州地方その他田舎で用ゐられる
言葉で、 夏休みに日本アルプス登山をした学生が、 案内者などのいふのを聞き覚えて、 東京に帰つて来てから使ひ出したの
が始まりで、 元来打消しの言葉であるのを肯定の意味に用ゐてゐるところが餘計に奇妙である。 「凄い」といふ言葉も亦男学生
から習つたので、 少しく目に立つ服装をしてゐると、 「凄い風ね」と言つたりする。 「素敵」「猛烈」「素晴らしい」「癪だ」の如き皆
男学生から伝染つたのである。 美人のことをシヤンといふのも亦男学生間の通有語を分譲して貰つたのである。 これはもと独
逸語で、 シヤンといつては発音が間違つてゐる訳だが、 「とてもシヤンね」を略して「トテシヤン」といふ言葉まで出来たのには
驚く。

だそうだ。 「とても」の登山由来説は新村出の書いたものなどにも見える。

ちなみにタイトルにある「熱中」とは同性愛用語で「エス(シスターに由来)」などと共に紹介されている。

23号(5/25)には大阪毎日の「電気で写真を送る実験」のようすがある。

24号(6/1) メートル法の長所は「簡明」である (大阪毎日新聞所長 本山彦一)

は, メートル法実施の勅令発布を記念する連載。 しかしそれよりも,

懐胎女を逆さ吊りにしたり雪に裸で転がしたり 女房をモデルに「責め」の体験的研究を貪る伊藤静雨氏

の方にどうしても目がいってしまう。 写真入りだし‥‥

25号(6/8) 制度の変革と国民の覚悟 (大阪毎日新聞所長 本山彦一)

は前号の続き。昔の時刻の数え方が九つから逆に数えることについて,

これは一寸見ると四五六七を逆に並べたやうに見えるが、 実は九ツを計算の基数としてたもので (中略) 9×1=9 を九ツとし 9×
2=18 の八をとつて八ツ、次は 9×3=27 の七をとつて七ツ、かく順次 9×4=36 9×5=45 9×6=54 の六、五、四を採つたもので
ある。

と解説する。

31号(7/13) 夏休み旅行特集? ロッククライミングの紹介あり。

33号(7/27) には日本初(1922)のヌードポスターとしてその名も高い赤玉ポートワインの広告が出ている。

36号(8/17) 排日の本源は南アフリカ -- 米国の排日よりも重大な「石油問題」 (志賀重昂) より引用。

誰が油断大敵と昔から教へたか、 支那人は全くうまいことをいふ。 石油の油にして断つたならば国家は滅亡する、 豈に油断大
敵ならずや

38号(8/31) タイピストは婦人に適した職業 に「タツチ運指法」の説明がある。

http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/iroiro99a.htm



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棒引き仮名遣ひ 投稿者:野崎@出先  投稿日:02月21日(月)03時33分41秒

明治33年小学校令施行規則第16条および第1..3号表

明治41年文部省令第14号(16条と表の廃止)及び訓令
http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/charsets/m330821.htm



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『日本文法』口語篇を読んでゐます 投稿者:野崎@出先  投稿日:02月19日(土)22時10分29秒

時枝誠記の『日本文法』口語篇を読んでゐます。
学校で習ふ文法は基本的に橋本文法ですが、結構問題があるんですね。
読みながら、気付いた点をノートにとつてゐます。そのうちレポートにまとめます。


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紀元節とヴァレンタインデー 投稿者:中村義勝  投稿日:02月12日(土)16時09分12秒

高崎さん、こんにちは。いやあ、高崎さんのご意見は貴重です。
まだまだ、いろいろな事をお聞きしたいです。

紀元節も舊正月も身近で行事がないと遠いものになつて
しまひますね。現代人にとつたら「ヴァレンタインデー」の
はうが身近な文化になつてますね。
私の廻りでも「けふは何で休みか」なんていつてます。
昔の人は「傳統文化」など氣にせずのびのび生きてゐた
(貧乏だつたからのびのびといふのも語弊があるかも
しれませんが)筈で、私もさういふ流儀でやつていく
つもりです。


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今日は紀元節 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月11日(金)23時06分20秒

中村樣、
どうも小難しい發言ばかりで、恐縮してゐます。傳統を重んじる、といふ事は
すなはち祖先との連續性が前提になってゐると思ひます。で、客觀的に實態を
觀察すると、ちっとも連續してゐないなんだよ、單に特定の價値觀を過去へと
投影してゐるだけぢゃないか、といふ論點はなかなか反論しづらいです。
『創造された古典−カノン形成・國民國家・日本文學』も、そんな一冊です。
社會學方面は鬱陶しい本ばかりで、手に取る氣もしないのですが、これは
ついつい讀んでしまひました。わかりやすいです。神代文字まで拵へなくても、
「針小棒大」って手で、歴史は如何やうにも書けるやうです。

さういへば今日は紀元節。戰前に三内丸山遺蹟などが發見されてゐたら、
どういふ位置づけになったのだらう・・

>なのでせうか。明治以前に、即ち西洋との接觸以前に
>皇室を廢さうといふ思想はあつたのでせうか。

何か、室町時代に皇統に割り込まうとしたとか、話がありましたっけ。
廢止とは次元が違ふのかな。

野嵜樣、いつも精力的な御活動、たまには仕事などに打込まれますと、また
新しい發想が湧いてくるかとも存じます。私はしばらく『正假名遣』を
いぢります。


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メール 投稿者:野崎健秀@出先  投稿日:02月11日(金)20時17分44秒

しばらくメールを読めませんので、緊急の連絡を取りたい方は上記まで。
エキサイトメールです。あんまりチェックしません。


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2週間アクセスできません 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月10日(木)01時36分35秒

仕事でこれから2週間ほど、多分ウェブにアクセスできません。
今夜はとりあへず「言葉 言葉 言葉」掲示板のログを更新しました。


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2月中の更新停止 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月09日(水)15時21分09秒

所用で2月いつぱい「言葉 言葉 言葉」の更新を停止いたします。
譯のわからないうちに急に忙しくなりました。


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私もまだまだ勉強不足 投稿者:中村義勝  投稿日:02月09日(水)12時09分51秒

高崎さん、お返事有難う御座います。
『創造された古典−カノン形成・國民國家・日本文學』は
まだ、購入もしてません。正直申しますと「夏目漱石(中卷)」
も購入してゐない状況でして、ホームページのはうをある程度
纏めてから、讀書のはうに專念しようかと思つてます。
兎も角、『創造された古典−カノン形成・國民國家・日本文學』
を讀んでみます。
ただ、高崎さんの意識レベルが一段高いところにあつて、
一般の方にはちよつと分りづらいかもしれません。
さう考へるのが私だけなら良いのですが。

>『傳統』や『國民國家』の分析は、
>一種の流行らしいですね。

これは遠く共産主義(西洋の文化文明と置き換へても
いいです)の影響だとお考へでせうか。
神代文字を拵へる精神に通じてゐるのでせうか。
以前、野坂昭如氏が名前は忘れましたが、サンカの
研究者で歴史家でもある人物を若者に推奬した事が
あります。かういふ人物の思想的源流は何なのか。
底の淺い思想なのか、それとももつと根の深いもの
なのでせうか。明治以前に、即ち西洋との接觸以前に
皇室を廢さうといふ思想はあつたのでせうか。
まだまだ私も勉強不足ではありますね。


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創られた「傳統」 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月09日(水)00時48分37秒

中村樣、
>これは荒魂の同人、贊助會員の方々や國語問題協議會の方々も
>含めてといふ事でせうか。ネット上の事でせうか。前者も

ネットの状況はあまりよく知らないのですが、少なくとも荒魂之會や
國語問題協議會では話題にならなかったですねえ。神武紀元にこだわるのも
よいですが、それ以前に暦法とか度量衡をやると面白いのになあと、以前から
少々殘念に思ってゐたのでした。

>集大成・再編成された『傳統』をこそ愛好してゐる」のは、
>それを意識的にやつてゐるのは極一部であり、大部分の
>若者(私も含めて)は、知らないから「明治維新で

あ、明治維新は私も高く評價いたします。これが無かったら「日本族自治區」に
なってゐた可能性もあるさうですからね。まあ『傳統』の中身を逐一檢證するやうな
生活は、さぞ窮屈な事でせう。祖父母や兩親の振舞をそのまま次代に傳へる、素朴な
もので個人的には十分ですよ。

ところがですね、こと假名遣に關して『傳統』の二文字が出たとたん、
それは歴史を逆投影した、創られた傳統だ、とか、
眞に傳統的な假名遣は定家假名遣だぞ、とか、
假名文字はすべからく萬葉假名以來の傳統に基いて、表音的であるべきだ、とか、
五十年の實績と傳統を誇る現代假名遣を冒涜するのか、とか、
まあいろいろな珍反論が出るのです。何でも『傳統』や『國民國家』の分析は、
一種の流行らしいですね。『創造された古典−カノン形成・國民國家・日本文學』
(ハルオ・シラネ他編、新曜社、平成11年)って、お讀みになりました?
衝撃的ですよ。

とにかく安易に『傳統』を多用するのは鬼門のやうです。意識的に傳統を操作
できれば・・・うーん、今だと宗派の開祖がお似合なのかなあ。

今日、目白の國語問題協議會に遊びに行ってきました。ホームページ開設を
計劃中との事でしたが、さてどうなるやら。



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季節感 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月06日(日)17時17分29秒

暦の上でどうのかうのと云ふ事よりも、季節感そのものが失はれてゐる事に問題があるのでは
ないでせうか。
新暦の正月も現在では單なる「冬休みの折り返し地點」でしかない譯で――いやいや、
現在の日本には祝祭日は存在せず「國民の休日」があるだけです。
年と云ふものは單なる區切りでありますが、季節もまた單なる區切りに墮してをります。

「舊暦の正月」も立春も、私にはいまひとつぴんと來ません。
新暦は「現代かなづかい」と違つて、全く不合理なものとも言へないので、積極的には反對する
事も出來ません。
ただ、季節を感じないよりは感じた方がよい筈です。
「舊暦正月」をめでたいとは感じられないので挨拶は失禮させていただきますが、
「季節を感じてゐる振り」はすべきなのでせうかねえ……。


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明治維新と棄てられた傳統 投稿者:中村義勝  投稿日:02月06日(日)07時32分35秒

あけましておめでたうございます。

>正字正假名を實踐する方でも、
>舊暦には意外に無關心なので不思議に思ってきました。

これは荒魂の同人、贊助會員の方々や國語問題協議會の方々も
含めてといふ事でせうか。ネット上の事でせうか。前者も
含めてといふ事になりますと、大分事情が違つてきます。

>結局は明治維新で
>集大成・再編成された「傳統」をこそ愛好してゐるのかな、
>と最近は考へてゐます。

私は正直最初、面喰ひましたが、私は單純に「知らない」から
「教はつてゐない」からだと考へます。「明治維新で
集大成・再編成された『傳統』をこそ愛好してゐる」のは、
それを意識的にやつてゐるのは極一部であり、大部分の
若者(私も含めて)は、知らないから「明治維新で
集大成・再編成された『傳統』をこそ愛好してゐる」と
いふことになるのではないでせうか。
ところで高崎さんは明治維新をさほど評價されていらつ
しやらないのでせうか。


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あけましておめでたうございます 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月06日(日)01時21分16秒

もう日付がかはってしまひましたが、皆樣つつがなく御越年おめでたう
ございます。いや、昔は丑の刻までは前夜の内でしたから、まだ元旦かも。

舊暦元旦に格別の愛着があるわけではありませんが、正字正假名を實踐する方でも、
舊暦には意外に無關心なので不思議に思ってきました。和歌俳句の季語などに深く
關係しますし、今でも中華圈では盛大に祝ふのですから、もっと注目してもよささうな
ものなのですが。一方、神武天皇即位紀元は關心があるみたいで、結局は明治維新で
集大成・再編成された「傳統」をこそ愛好してゐるのかな、と最近は考へてゐます。

いつも小むつかしい事ばかりで、申し譯ありません。

>野嵜樣、御批判の内容、急ぎませんので是非是非御示し下さい。「歴史的假名遣」
とは何なのか、私も知りたいのです。


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シンプルで論理的な思考 投稿者:野嵜健秀  投稿日:02月05日(土)17時46分21秒

ここ數日ばたばたとしてをります。
また、近日中に忙しくなりさうで、「言葉 言葉 言葉」の更新頻度が下がる事になると思ひます。

>高崎樣

「現代かなづかい」のやうに「音韻」に從つて語を分類し、規定するやり方は、不滿があります。
個人的には、日本語の造語法を闡明して、それを體系的に記述したいと考へてゐます。
それではじめて假名遣を名乘れるのではないかと思ふんです。
「IME計劃」と云ふ形でそれを實現出來ればと思ふのですが、ただ今後忙しくなりさうなので、
どうなることやら……
國語は本質的に、單純明快なものだと思ひます。

>木村樣

プログラムは、基本的な事柄を組合せてシンプルに作るのがよいのださうです。
しかし基本を忘れて簡單に出來る事を難しくして、無駄にバグを増やすプログラマが非常に多いの
ださうです。
全うな日本語を書けない人間が、奇妙な用語を幾つも考へ出し、それを適當に組合せて
變な理屈を捏ねるのと似てゐます。
論理的にものを考へる訓練が出來てゐないから、さう云ふ事になるのでせう。


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國語、論理、教育 投稿者:木村貴  投稿日:02月04日(金)07時33分09秒

こんにちは。しばらく御無沙汰しましたが、お元氣ですか。

「『現代かなづかい』の問題點と、正假名遣ひによる問題解決」、
興味深く拜讀致しました。
>外國人の學習の障礙――「現代かなづかい」は島国根性の産物である
「外國人に難しいから日本語を變へろ」と主張する手合は、まづアメリカや
イギリスに「英語の綴りは難しいから變へろ」と文句を付けるべきでせうね。
しかも、非論理的な姿に變へやうといふのだから何をか言はんや。
ありがた迷惑とはこの事でせう。

文部省は小中學生にパソコンの使ひ方や實用英語を教へるのは熱心だが、
もつと基本的で大切な事を忘れてゐる。
アメリカの大統領候補は減税やパソコン教育の事も語るけれども、
宗教や倫理についても一生懸命語る。日本人は恥ぢるべきである。

パソコンの操作方法をいくら教へ込まうと、コンピューターの原理を考案した
フォン・ノイマンのやうな天才は唯の一人も生まれまい。
當然の事ながら、ノイマンはパソコンなんぞ持つてゐなかつた。
故郷のハンガリーを離れ轉々とした彼が持つてゐたのは、論理的に考へる
能力だけであつた。
國語の學習をないがしろにした人間が、論理的に考へる能力を身につけ
られる筈が無い。

まつたく取り止めの無い文章になつてしまひました。御免なさい。



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(無題) 投稿者:高崎一郎  投稿日:02月01日(火)19時53分40秒

野嵜樣、ちゃうど示し合せたやうに「現代かなづかい」の問題點・・を發表
下さり、有難うございます。反應があるといふのはとてもとても嬉しい。

>音聲言語に表記を從屬せしめる事を「現代かなづかい」は目指したが、却つて
>「現代かなづかい」と云ふ表記に音聲言語が從屬させられる結果に終つてゐる。

いやまことに御慧眼でして、なかなかかういふ事は思ひつかないものですよ。
ただ、おそらくいろいろ反論は出てくると思ふのです。方言などを撲滅したのは、
歴史的假名遣を採用した明治政府ぢゃありませんか?、と大きくやられると、
國民國家の功罪あたりの果てしない議論に陷る事必定です。また「十手」や「手術」
などの讀み方が現代假名遣の影響を受けた形跡はありませんね、とか、現代假名遣
以降で「行李」と「氷」の發音は分離してきましたか?とか、どんなものでせう。

今囘の『正假名遣』では、音韻の解釋は現代假名遣と共通にしようではないか、
といふ發想に立ってゐます。その上で歴史的由來を重視して、現代假名遣より
細かい區別をたてよう、といふ順番です。さうしないと、例へば「いを」とか
「むめ」などが歴史的假名遣ではない!と主張できなくなるからです。また戰前なら
「社會一般の使用例に照して」決定できたかもしれないが、現在では自律的な變化を
期待できないからです。だとすれば、現代假名遣の庇を借りて母屋を乘っ取るしかない。

もともと『現代かなづかい』は「私わ學校え行く」とか「ももたろお」とか、
急進的な表音主義にいつでも移行できる含みがあったのですが、昭和61年の改正で
すべてなくなり、「世界ぢゅう」が認められるなど、「語」中心に囘歸してゐます。
で、逆にこれが歴史的假名遣を規定するために利用できないかな、と考へたのです。

>聾唖者への配慮――「現代かなづかい」は「健常者の論理」の産物である

「顔」と「顏」のやうな細かい區別は、弱視者への差別である、なんて意見が
あって閉口したものでした。それにしても、生まれた時から聾の人はどういふ
言語環境になるのだらう。今度調べてみます。

「祕密ページ」ですが、あれ、役に立ちますかねえ。やたらと冗長ですし、
「許可」といっても、相手がすんなり許可する筈もないし。