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森鴎外「津下四郎左衛門」電子テキスト掲載 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月31日(金)22時11分28秒
「文學と政治主義」で再評價された「津下四郎左衛門」の電子テキスト版を公開しました。
鴎外の小説を電子テキスト化すると、今の文字コードがいかに駄目かがよくわかります。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/MORI/tsuge.html
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上司小劍「ごりがん」電子テキスト掲載 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月31日(金)02時01分33秒
fukuzatunariさんにいただいたスキャナとOCRソフトのおかげで、懸案だつた「ごりがん」の
電子テキスト化を完了しました。校正がまだですので、間違ひが多數殘つてゐると思はれますが
取敢へず公開します。
fukuzatunari樣、本當にありがたうございました。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/KAMITSUKASA/Gorigan.html
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齋藤緑雨「一切存じ不申」電子テキスト掲載 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月29日(水)06時52分43秒
緑雨は最後の戯作者ですから、見事な候文を書きました。
ちなみに、R.R.生とは坪内逍遥の事です。
「R.R.生」は緑雨のこの文章に應じて、「緑雨醒客に謝す」を發表しました。
明治の文人達は、なんとも粹ですね。
No_ZとFankee_Jrは同一人物だ、と威張つて非難する連中がゐますが、やめませう、不粹です。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/RYOKUU/issai.html
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豫告 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月25日(土)07時52分23秒
當面暇になりさうなので、新企劃「國文法ノート」なる連載を近日中に開始したいと思ひます。
時枝文法を參考に、IME辭書のアルゴリズムへの應用を考へつつ、國文法を記述して行く積りです。
御期待下さい。
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ご紹介、 投稿者:ペトロニウス 投稿日:03月25日(土)01時23分40秒
> 確か山本夏彦さんが候文について書いてをられましたッけ。
さうでしたか、ご紹介ありがたうございます。山本夏彦さんの事はあまり
能く知りませんので、今度図書館でも見に行つてみようかと思ひます。
> ちなみに、侍が漢文調で書いたり、喋つたりしたのは、當時は標準語がなく、皆方言
を話してゐた
> から、共通の言葉として漢文を用ゐたのだ、と云ふ話を聞いた事があります。
この事はどの書籍だつたかは思ひ出せませんが、同様の事を書かれた
本は読んだ事があります。
実際の話、江戸時代の公用文は候文で書く事になつてゐたので、
歴史的仮名遣ひ以前は、此れが公的に認められた正書法だつたのだ
と考へてをります。
追記:
某所で名を轟かせてゐる[みゆさん]がHPを立上げたさうです。当方の
HPからリンクして有りますので興味のお有りのお方はご覧下さい。
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連聲 投稿者:高崎一郎 投稿日:03月24日(金)00時29分07秒
野嵜さん、御聲援ありがたうございます。
連聲が大問題となってたちふさがってゐます。要點を整理いたしますと、
・過去の假名遣教科書の類では、全く觸れてゐない。
・個別の單語の問題であり、音韻現象としては認め難い。(つまり
そもそも「假名遣」として認識するかどうか問題となる)
・古文獻の實態としては表記してゐない。(原音のまま)
・しかし「熊さん八っつぁん」のやうに和語は表記の習慣となってゐる。
・「天皇」「谷中感應寺」など、どう書いても矛盾がでる。
御意見を頂戴できれば幸です。
http://member.nifty.ne.jp/gimon/renzyau.htm
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余りにも非道いとほほ氏のスタイルシート批判 投稿者:野嵜@仕事 投稿日:03月22日(水)19時02分23秒
とほほ氏の「スタイルシート論争について」
http://wakusei.cplaza.ne.jp/twn/wwwxx088.htm
に関しては、
水無月ばけら氏の「W3C はそんなこと言ってない!」
http://www.ne.jp/asahi/minazuki/bakera/html/book/site4
が徹底的な批判を加へてゐる。
とほほ氏が追記したため、ばけら氏が批判してゐない所について言つておく。
<引用>
もし、FLEX-HTML1.0が存在したら・・・
もし、誰かが W4C という団体を設立し、FLEX-HTML1.0 (Flexible, Loose, Easy to learn
and eXtensible HTML)という仕様を勧告したとします。
FLEX-HTMLでは、過去の歴史的なタグをすべてサポートします。<UL>〜</UL> を <FONT>〜
</FONT> で囲んではならないなどの、難しい規則をできるだけ排除します。SGMLアプリケーショ
ンであることも放棄します。タグの拡張性ももたせます。ユーザーエージェントは自分の解釈でき
るタグや属性のみを解釈します。最低限解釈できなくてはならないタグなどを3段階程度のレベル
に分けます。
そんな時、なにが「正しいHTML」か?ということですが・・・
1.text/html の参照に従って、HTML2.0のみとする。
2.もう少し視野を広げて、HTML4.0 や HTML4.01 とする。
3.もう少し視野を広げて、W3C製の HTML3.2 も含むものとする。
4.もう少し視野を広げて、SGML アプリケーションであるとする。
5.もう少し視野を広げて、FLEX-HTML も含むものとする。
6.もう少し視野を広げて、現状のブラウザの実装に即していればOKとする。
7.もう少し視野を広げて、なんでもOKとする。
私自身は、6. 程度の考えなのですが、1. という人がいてもいいし、3. という人がいてもいい
し、いろんな人がいてもよいと思っています。
</引用終り>
「W4C という団体」などと言ふ時点で、とほほ氏が何も知らないでW3C(The World Wide Web
Consortium)を批判してゐる事は明か。
とほほ氏、「難しい規則をできるだけ排除します」と言つてゐるが、その「難しい規則」とは
なんと「<UL>〜</UL> を <FONT>〜</FONT> で囲んではならない」と云ふ、極めて論理的な
規則の事なのださうであります。「<UL>〜</UL> を <FONT>〜</FONT> で囲んで」もよい、
などと云ふ出たら目な「規則」がとほほ氏をはじめとしたhtml半可通どもによつて唱導されて
きたから、htmlは訳がわからなくて難しい、と云ふ印象を持たれてゐると云ふのに、とほほ氏、
自分のやつてきた事は間違ひだつたと認めたくないやうです。
<引用>
DOCTYPEは必要か?
「DOCTYPEは必ず必要だ!! HTML4.0にそう書いてある!!」と自信をもって言う人がいますが、私
はそうは思いません。もし、そのドキュメントが本当に HTML4.0 に準拠しているなら、HTML4.0
のドキュメントタイプをつけるべきですが、準拠しているかどうか分からないのに、見様見真似で
つけることは感心できません。
もし、そのドキュメントが、FLEX-HTML1.0 に準拠しているなら・・・DOCTYPEは不要です。
DOCTYPEは、そのドキュメントが、どの仕様に準拠しているかを明示的に示すものであって欲しい
と思います。
</引用終り>
単純に、html 4.0に準拠したhtmlを書けば良いと云ふだけの話。
とほほ氏、出たら目なhtmlを書いたらDOCTYPEをつけるべきではない、だから出たら目なhtmlを
書いてDOCTYPEをつけない様にしよう、と言つてゐるだけです。
実際に、html 4.0に準拠したhtmlは誰でも簡単に書けますし、ならば誰でもDOCTYPEを自分の
書いたhtmlにつける事は可能です。
とほほ氏は、書き手の都合ばかり言つてゐますが、読み手の都合は全然考へてゐません。
そればかりではありません。htmlを扱ふUA・パーサのやうなプログラムを作る人間のことも
全く考へてゐません。
とほほ氏の言ふやうな「ルーズ」なhtml文書の天国が出現したとき、UAの方はありとあらゆる
正常・異常な書き方をされたhtmlを取扱ふために、極めて複雑なプログラミングが要求される
やうになり、地獄が出来します。
とほほ氏の主張は、プログラマがUAを作成する手間を増やすばかりでなく、UAのバグをも増やし、
結果としてユーザに不利益を齎すものです。
とほほ氏は、自分の都合だけで物事を判断するのはやめ、他人の都合も考へて、発言をなさる
べきです。
取敢へず、とほほ氏のサイトのコンテンツは、全く信頼できないものだと私は明言いたします。
html文書を書かうとしてゐる人は、とほほ氏のサイトの情報を参考になさらないでください.
http://user2.allnet.ne.jp/noz/kotoba/Computer/CSS.html
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言葉について論ずる事 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月22日(水)01時40分13秒
●高崎樣
お疲れ樣です。
一點だけ。表はtableを使つて表現した方が見易くなると存じます。
私の方は、IMEに關聯して、基本的な正かなづかひの文法を調べてゐます。
高崎さんは例外から正則へ、私は正則から例外へと云ふ風なアプローチをしてゐる譯ですが、
究極的には兩者が合體して、正かなづかひの全貌を明かにできたら良いと思ひます。
もつともそれには、私の方の調査を早くやらねばなりません^^;
●ペトロニウス樣
確か山本夏彦さんが候文について書いてをられましたッけ。
どの本でだつたか、今すぐには思ひ出せないのですが^^
ちなみに、侍が漢文調で書いたり、喋つたりしたのは、當時は標準語がなく、皆方言を話してゐた
から、共通の言葉として漢文を用ゐたのだ、と云ふ話を聞いた事があります。
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候文です。 投稿者:ペトロニウス 投稿日:03月21日(火)00時33分14秒
「候文について」を公表してみました。
詳細は分かりませんが、参考にして頂ければ幸ひです。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/8882/kana/kanazukai-gen.html
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ホームページ更新しました 投稿者:高崎一郎 投稿日:03月20日(月)22時50分40秒
些か疲れました。
http://member.nifty.ne.jp/gimon/
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今、讀んでをります 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月20日(月)05時36分14秒
『電腦社會の日本語』は今、讀んでをります。福田さんの名前がちらつと出てきますが、本當に
「ちらつと」です。
確かに勞作ではありますし、讀まれるべき書である事は確かですが、國語改革反對派としては
不滿が殘ります。
私は、文字コード問題に關心のある人が國語國字問題に興味を持たない事、國語國字問題に
關心のある人が文字コード問題に興味を示さない事に危惧を感じます。
國語國字改革が文字コード問題の全ての原因である譯ではありませんが、文字コード問題を
こじらせてゐる原因の大きな部分を占めてゐる事は事實です。
何度も申してゐるやうに、略字を元に漢字を體系化する事は不可能であるが、それを強行した爲に
日本の文字コードは厄介な問題を抱へ込んだのであります。
このコードを採用すると文字が化けるとか云つたレヴェルの話で濟ませてしまつては、
後世に禍を殘す事になります。場當り的に、目に見える所の問題を小手先の技術でごまかすよりは、
將來の事を見据ゑて、論理的に一貫したシステムを作る努力をすべきではないでせうか。
私が言ふのも何ですが、今の人は諦めてはならぬ事を簡單に諦め過ぎます。
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『電腦社會の日本語』 投稿者:高崎一郎 投稿日:03月19日(日)14時06分32秒
すでにご存じの方も多いと存じますが、
『電腦社會の日本語』加藤弘一、文春新書094、\710
が出版されました。文字コードについて程よい分量で書いた本は少ないので
重寶しさうです。國語國字問題とのからみがあるところも有益。しかしながら、
裾野のひろい問題を一册にまとめるのはどだい無理かもしれません。
それにしても‘正字正假名派’の仕事は市川さんの「契冲」が紹介されてゐる
だけで、他に全くないのはさびしいですね。たまたま中華民國が生き殘って
くれたお蔭で big5 が GB と對等のコードになったし、jis にも‘いはゆる
康煕字典體’が少し入ってくれたために、かうして大きなストレス無く電腦を
扱ってはゐます。しかし jis は「過去の一時期に存在した事のある表記」を
「正確に傳へるため」といふ發想であって、正字正假名文は「多樣な表現」の
一つとして存在を許されてゐるだけに過ぎないんですね。【正字】とは何か、
きちんと定義してこなかったつけが今、大きくまはってゐる氣がいたします。
それぞれの人が何となく考へてゐる「正字」とは、實は人によって結構な相違が
あるものですから。
この文章は、野嵜さんの掲示板
http://www.tcup5.com/543/No_Z.html
と、私信メールの兩方に共通で出してゐます。
http://www.horagai.com/
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スタイルシート再度改修 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月19日(日)05時54分53秒
NetscapeCommunicatorでトップページの表示が變になりますが、知りません。
w3cのhtml validation serviceとcss validation serviceでno errors!だつたのですから、
私に非はありません。
また、IE依存のfilterも廢止しました。
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Yahoo!掲示板のトピック紹介 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月15日(水)02時45分11秒
福田恆存、松原正教授の本が好きな方
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=yahoo.ab.02.835217&topicid=684m00&msgid=8ai7ba$9q8$3@m00.yahoo.co.jp&type=date&first=1
近い内に消えさうなので、書込みはお早めに。
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フォントの問題 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月15日(水)02時32分41秒
正常に動作してゐるWindows上で、正常にHGゴシックE-PROフォントがインストールされてゐる
環境ならばちやんと見えた筈なのですが、よく考へてみればWindowsが正常に動作してゐるPCは
非常に少いんでしたッけ^^
職場のMacで見たら餘りに小汚い表示だつたので、UAの側で設定されたフォントで表示されるやう
にスタイルシートを直しました。UA依存にならないやうにhtmlを書いてゐた積りなのですが、
現實にはうまくいつてゐませんでした。
IMEの方は、私がさつさと文法の調査を進めないので、止つてをります。すみません>羽織さん。
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RE:スタイルシート改修 投稿者:七瀬未有 投稿日:03月14日(火)20時32分41秒
すごくきれいに見えるようになりました(^^)
ってことは未有のPCは"一部゛だったってわけ?
ともあれIME作製みなさんがんばってくださ〜い!
(本当に汚い日本語でゴメンナサイ_(_^_)_)
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スタイルシート改修 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月14日(火)06時10分04秒
フォントの指定を廢止しました。
一部のPC及びMacで、ぎざぎざのフォントで表示される問題を解決しました。
ついでにDOCTYPEもhtml 4.01 Strictに修正。(順次)
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日本文法の勉強進まず 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月13日(月)23時30分12秒
今日は『日本文法』を讀む積りだつたのですが、
書店で『反論・ネットワークにおける言論の自由と責任』(ニフティ訴訟を考へる會編・光芒社)を
見つけてしまひました。
掲示板で論爭する度に、まともな反論ではなくて誹謗と嫌がらせしか返つてこない人間にとつては
本書は非常に興味深い。
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更新情報 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月13日(月)02時44分44秒
「國語國字問題解説・鈴木孝夫」を更新しました。
http://user2.allnet.ne.jp/noz/SUZUKI/index.html
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そりやあもう 投稿者:羽織ゴロ助 投稿日:03月10日(金)19時25分44秒
>森鴎外も軍務の合間をぬつてあれだけの仕事をしたのでして、
日常生活最優先は当り前ですので、生業に支障をきたさぬやう、無理せず、のんびり、
楽しみながらやりませう。
ちよつと前から、アートの世界でコラボレーションといふのが流行つてゐるぢやない
ですか。
それも単に作品づくりを目的とした共同作業ぢやなくて、畑違ひの人同士が集まつて
何かをする、その制作課程自体を楽しむみたいな。
私のはうは、さういふ軽い(?)感覚でやつてをりますので。ハイ。
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IMEの件 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月09日(木)23時34分33秒
羽織さん、今晩は。
日本文法の調査が遲れてゐて、申し譯ありません。
2月以來、仕事仕事仕事でして……SGMLのDTDの形式で文法を表現すると云ふ、意味があるのか
ないのかよくわからない事をやらうと思つてをります。
ただそれが出來れば、データベースとしてのIME辭書の構造に關しては或程度完成となる筈です。
森鴎外も軍務の合間をぬつてあれだけの仕事をしたのでして、私も仕事を言ひ譯にしてゐては
いけないなあとか思つてをります。思つてはをります。
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といつたマイナーな芝居の話はどうでもよくて、 投稿者:羽織ゴロ助 投稿日:03月09日(木)04時10分42秒
例のオリジナルIMEですが、まあ、仕様や語変換の方法論などの肝心なところ
は野嵜さん待ちといふことで、何にも手をつけてゐませんが、それ以外の骨格部
分(メモ帳やワードパットなどのエディタとの通信やステータスウィンドウ、コ
ンポジション・ウィンドウ周辺)は、結構出来上がつてきてをります。
途中経過で良ければソースを公開しますので、「プログラムを手伝つてもいいよ」
といふ奇特なかたがお出ででしたら、メール下さいませ。
別に「バーチャファイター」みたいなポリゴン格闘ゲームをつくるわけではない
ので、プログラムとしては、それ程難しいものではありません。(多分)
一般的なC言語と Win32 API の知識があれば大丈夫です。(多分)
ではでは。
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チクロ幼稚園 投稿者:羽織ゴロ助 投稿日:03月09日(木)04時09分03秒
>使用禁止となつてゐる甘味料のチクロが、實は
すごい昔(第三次小劇場ブームの末期)に観た、下町唐座の「さすらいのジェニー」とい
ふ芝居(緑魔子、柄本明主演)で、このチクロが作品の重要なキーワードになつてゐた。
緑魔子が「粉末ジュースの元」をとりだし、水の中に入れてかき混ぜて、「これがあの
チクロです! 」とか叫んだりするのだけれど、私は「チクロ」なるものの名前も存在
も知らなかつたので、何のことだかさつぱり分からず、芝居が全然楽しめなかつたので
ありました。
無知つて悲しい。
・・・・・・チャンチャン。
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「のらくろ」より「冒険ダン吉」のはうが好き 投稿者:羽織ゴロ助 投稿日:03月09日(木)04時07分27秒
>追伸 のらくろといへば羽織さん。羽織さんは
>『シブい本』はお讀みかな。
「シブい本」は読んでゐませんが、坪内祐三さんについては私は以前から大変高く評
価してをります。
彼には、蓮実重彦や柄谷行人などのポストモダン系の人の良い処も、ちやんと誉める
柔軟性がありますからね。「保守」なんぞといふ枠組にとらはれないで、各分野を横
断し、楽に呼吸をしてゐる感じがよいです。 (世代的にニューアカの影響を強くうけ
てゐることもあるのでせうが)
ただ、週刊文春の連載にしてもさうですが、本の紹介コラムみたいな仕事ばかりが目
立つて、「靖国」のやうな労作が埋もれてしまつてゐるのが残念ですね。
「靖国」は好い本ですよ。本当に。
多分、考へ方のベースになつてゐるのは、山口昌男の「中心と周縁」理論だと思ひま
すけれど、靖国神社が本来持つてゐた祝祭性や両義性みたいなものを豊富な資料を使
つて上手く書いてゐます。
おすすめです。
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『大新聞の虚像・實像』桶谷繁雄著 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月08日(水)23時53分09秒
こちらは月曜評論を創刊した桶谷さんの著作――もちろん古本です。(高原書店のネット通販で購入)
版元は日本教文社。
使用禁止となつてゐる甘味料のチクロが、實は害が無い事を桶谷さんはこの本で指摘してゐるので
すが、先日のNHKの朝の番組で、解説者がそれを當然の事のやうに話してをりました。
阿賀野側水銀中毒の「犯人」は昭和電工ではあり得ない――桶谷さんはかうも言つてをられます。
桶谷さんは「アナロジー(類推)は證明にはならない」と言つてをられます。
>安田徳太郎といふ人が、日本語とレプチャ語の類似から、日本人の祖先はレプチャ人ではないか
>といふ説を發表し、その本がベスト・セラーになつた事があつた。たしかに讀み物としてこれは
>面白かつた。しかし、それが科學的にナンセンスである事を、金田一春彦氏が指摘し、この安田
>説は既に今日では忘れられてゐる。
>阿賀野川の問題は、その病状が水俣病と同樣であり、したがつて、疫學班の人々は、それメチル
>水銀だとして、水俣のチッソの工場と同じものを探した。そして約七十キロ上流の昭和電工の工
>場を發見し、何の科學的根據もなしに、「これだ、これだ!」ときめてしまつたやうである。そ
>こに至るまでに、天下の大朝日が既に明白には言つてゐないが、昭和電工犯人説をバラまいてゐ
>る。「朝日」の言ふ事だからと、世間の人もそれを信用してゐる。疫學班の學者は、さうした豫
>斷に安易に乘つかつてしまつた。このやうな印象を、私は厚生省の報告から受けたのであつた。
(pp135-136)
ちなみに、イタイイタイ病はカドミウムが原因ではない、とも桶谷さんは言つてをられます。
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「『正字』だけが正しい文字であるという妄想」 投稿者:野崎@仕事 投稿日:03月08日(水)19時44分16秒
「JIS X 0208:1997 + JIS X 0213:2000の完全版と、Windowsの外字領域にあたるJIS X
0213:2000第4水準前半のみのEUDC形式版」のTrueTypeフォントを作つた人のサイトより。
努力型だが知性的ではない、といふ人が一番困る。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA018031/
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謝辭 投稿者:木村貴 投稿日:03月08日(水)12時31分46秒
>中村樣
「ニューズウィーク日本版」3月1日號でアップル・コンピュータの
スティーブ・ジョブス氏が「ネットは世界を變へない」と語つてゐま
した。へそ曲がりの私は「さうださうだ」と贊成したのですが、
私がネットで大きな恩惠を受けた事は確かであります。
ネットに感謝します。
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『シブい本』 投稿者:中村義勝 投稿日:03月08日(水)11時19分45秒
野嵜さん、おひさしぶりです。
私は木村さんとは異り、松原門下であるといふことは
もとより、坪内祐三といふ方がいらつしやるといふ
事すら知らなかつたのですが、早速、紀伊國屋書店で
檢索してみましたら、『シブい本』(文藝春秋)では、
福田先生とともにのらくらやプロレスを採上げてゐ
ますね。「おゝ、これは買はなければならない」と
思ひました。ネットに參加しなければ、高崎さんや
木村さん、ご紹介の本も知らずにゐたといふ事に
なり、やつぱり參加して良かつたと思ひました。
追伸 のらくろといへば羽織さん。羽織さんは
『シブい本』はお讀みかな。
それでは。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9970428535
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大西巨人 投稿者:木村貴 投稿日:03月08日(水)10時27分26秒
こんにちは。
松原先生は日本の「右傾化」を憂慮されてをられるとの由、
私が好感を持つてゐる西村眞悟代議士をどう思つてをられるか、
うかがつてみたいと思ひました。石原愼太郎なんぞより遙かに立派な
政治家だと思ひます。
坪内祐三さんが松原門下生とは知りませんでした。週間文春のコラム
「文庫本を狙へ!」を愛讀してゐます。
先日は大西巨人の『迷宮』(光文社文庫)が襃めてあつたので、早速
注文しました。大西巨人は昔よく讀んだのですが、最近離れてゐました。
中野重治と同じく、左翼だけれども立派な文學者だと思ひます。
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「古くさいぞ私は」坪内祐三著 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月08日(水)02時10分43秒
松原先生門下の代表的な人物(?)・坪内さんの新著です。晶文社から先日發賣になりました。
現在讀みかけ。
古本好きには非常に樂しめます。
さうでなくとも、文藝一般に興味があるならば、面白く讀めるでせう。
ちなみに、福田恆存ファンには必讀の書です。
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(無題) 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月08日(水)02時02分36秒
●高崎樣
例のIME計劃に關聯して、國語の文法を總浚ひしてをります(と云ふか、する積りです)。
地名や外來語の表記の問題は簡單に解決出來ないでせうし、話し言葉をどう表記に移すかも
厄介な問題でせう。しかしながら、さう云ふイレギュラーなものを除外し、字音かなづかひを
除けば、かなづかひの問題は少い筈です。と云ふか、現在までの國語學の業績を私は否定しません
し、積極的に活用したいと思つてをります。現時點で未解決の問題がさうさう澤山ある譯ではあり
ません。
「イチャイッチャッタッテッテチョーダイ」を正かなづかひではどのやうに表記すべきか――なん
て議論したつてはじまりません。「國語の亂れ」をいかにして取込むかよりも、それを否定出來る
體系としての正かなづかひを確立する事こそが大事なのであります。
●カンちやん樣
アラビア數字では大きな數を表すためには數字を竝べればよいが、漢數字では「十」とか「百」と
かいつた位が入つてくるので厄介ですね。
ローマ數字ではもつと厄介ですが。
●高尾樣
先日はどうも^^;
試しにアカウントを取つてみました。
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昨日はどうも 投稿者:高尾 投稿日:03月05日(日)18時36分34秒
例の無料HPスペースはここです。
http://tok2.com/
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漢字計數器 投稿者:カンちやん 投稿日:03月05日(日)04時14分40秒
お遊びで「漢字計數器」なるものをこさへてみました。
(「計數器」とは支那語でカウンタのことであります)
「漢數字カウンタ」と稱しても、例へばアラビヤ數字で「12345」のところを、
「一二三四五」とか、支那語でいふ大寫で「壹貳参肆伍」とか表示するものばかりですが、これ
は「一萬二千三百四十五」と位もちやんと表示されます。
http://kan-chan.stbbs.net/download/cgi/cgi.htm
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いやな問題(3) 投稿者:高崎一郎 投稿日:03月02日(木)23時16分55秒
岡田俊之輔樣、いろいろ御活躍の由、今後とも宜しく。當方、文字の事ぐらゐしか
知らぬていたらくです。文字學・音韻學・訓詁學を併せて「小學」と稱し、清朝では
學問中の學問とされたさうです。しかしながら文字などは子供が最初に學ぶものゆゑ、
小學と稱するのでありまして、例へば假名遣をいくら究めても、「人生の深み」などは
あまり得られさうにもないわいと、この歳になって歎息してゐます。
野嵜健秀樣、
>厄介な問題は「字音假名遣」に集中してゐます。
うーむ、國語假名遣だって目糞鼻糞なんですが・・
先づ古文獻の用例探索は、專門家でないと手を出せぬ領域ですから措きませう。
字音假名遣は確かに理解しづらいし、生理的記憶は無理でせうが、體系は整然と
してゐます。それにひきかへ、國語假名遣の方は、身近なところにあっと驚く
難問がころがってゐさうで、どこまでいっても氣が拔けません。それだけ
「生きてゐる」しるしなのでせうが。
『お江戸日本橋』の「アレワイサノサ、コチャエ、コチャエ」は前に書いたと
思ひますが、他にも民話の常套語「ドットハライ」は如何でせう。最近、氣が
ついたところでは、京都府向日(ムコー)市はどう書く、愛知縣碧海(へきかい)郡の
古名「あをみ」をどう讀むか、鹿兒島縣給黎(きひれ)郡と喜入(きいれ)村の假名遣
不一致などなど。それから「せうそこ」は「ショーソコ」と讀むのか、假名の
ままなのか。
漢字音があまりに整然としてゐる、といふ事は即ち、漢字語は一種の人工言語
なのでありませう。また、大概の言葉は漢字で書けばそれで濟むため、假名遣に
注意をはらふ必要を感じないのであらうと思ひます。また、通常の文章で使ふ
語彙は決まり切ってゐて、改めて「アレワイサノサ」などと書く機會などほとんど
無いからでありませう。日頃いかに紋切型の文章しか書かず、紋切型のお喋り
ばかりで一日が暮れてゆくことか、「獨自性」など1%もないなあと、最近
つくづく反省してゐます。
>例へば「學校(がくかう)」の「本來」の發音を/gakukau/と表現する。
「kuk」が揃って「っ」になるならよいのですが、言葉によって違ふので、
やはり何らかの區別があった方がよいと思ふのです。連聲現象をおこす言葉の
數はさう多くはないのですが。
>cp:「萬葉集」/manefusifu/→/man(')yo:syu:/
>※問題點・「は行」は/f/で表記すべきか、/h/で表記すべきか。
「本來」でしたら當然「p」で /man-ep-sip/ でせうが、これを
「マンニョーシュー」に結びつけるのはいろいろ工夫が要りさう。
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リンク 投稿者:岡田俊之輔 投稿日:03月02日(木)00時05分15秒
野嵜さん:
》「言葉 言葉 言葉」トップページにも一應リンクを張つて下さいましたらありがたいのですが。
早速リンクを張つておきました。ただ、デザインを變更されると、それに連動して更新作業を
しなくてはならないな。(^^;
http://member.nifty.ne.jp/okadash/
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岡田先生へ 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月01日(水)20時41分20秒
Kotoba! JAPANの記述、訂正いたしました。
>勝手ながら、野嵜さんのサイトにも一部リンクさせて戴きました事をお知
>らせしておきます(過去ログの部分)。
「言葉 言葉 言葉」トップページにも一應リンクを張つて下さいましたらありがたいのですが。
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訂正 投稿者:岡田俊之輔 投稿日:03月01日(水)16時18分31秒
》 それはさうと、以前、ここの掲示板で初心者氏が、「35歳の非常勤講師」云々と書いて
「ここの掲示板」ではありませんでした。
さて下の投稿に就てですが、單に「講師」としておけば4月1日以降もその
まま通用しますね。
http://member.nifty.ne.jp/okadash/
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リンクありがたうございます 投稿者:岡田俊之輔 投稿日:03月01日(水)14時34分16秒
野嵜さん:
》Kotoba! JAPANからリンクさせて頂きました。
お手數をお掛け致しました。
ところで、あの肩書は4月1日附ですので、それまでは「非常勤講師」にしておいて
戴けませんか? 經歴詐稱になつてしまひますので(笑)。それから「稻」が略字になつて
ゐますよ。
それはさうと、以前、ここの掲示板で初心者氏が、「35歳の非常勤講師」云々と書いて
ゐたけれど、肩書は大學の該當頁を見れば判るものの、年齡はどうやつて調べたのでせうか?
http://member.nifty.ne.jp/okadash/
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(無題) 投稿者:野嵜健秀 投稿日:03月01日(水)11時47分41秒
●高崎樣
厄介な問題は「字音假名遣」に集中してゐます。
「外國語」としての漢語を日本語の音韻で表記する決りですが、「音韻」レヴェルで考へるから
話がややこしくなるのではないでせうか。
以下はちよつと考へてみた事です。
例へば「學校(がくかう)」の「本來」の發音を/gakukau/と表現する。
すると
(1)/kuk/のuが脱落→/kk/(促音)
(2)/au/→/o:/
と云ふ變化があつて/gakko:/と發音されるやうになつたと説明する事が出來る。
この時、(1)で/k/の子音が促音の中に消えてしまふため、日本語の音韻として單獨の子音が
存在しない事になる。
しかしこの事は逆に、「音韻論」で見過ごされる音が日本語に存在する事を意味する。
cp:「萬葉集」/manefusifu/→/man(')yo:syu:/
※問題點・「は行」は/f/で表記すべきか、/h/で表記すべきか。
※語によつては本來の支那語の發音を參考にする必要がある。
●岡田先生
お久しぶりです。
Kotoba! JAPANからリンクさせて頂きました。
西部邁の論法を用ゐれば、
> 要するに朝日新聞と「卑屈外交」が高い蓋然性で結ばれてゐることは疑ひやうがないものの、
>そこに決定論的關係はないといふことである。それゆゑ、中共政府の「壓力」に屈しつつ
>「Noと言へる日本」を主張することは必ずしも不可能ではない。
などと云ふ變な事を主張するのも可能になる。
自稱「保守派」も言葉に關しては革新の側に囘るが、言葉とは文化そのものである。
文化に於て革新の側にゐるのならば、その人間は革新派である筈だ。