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自衛隊海外派遣

 
自民党の重チン山崎拓先生
憲法改正推進の知性山崎拓先生
清廉な山崎拓先生
小泉靖国参拝前倒しを
進言したために
チン没させられた山崎拓先生


「正論」2001年5月16日掲載
産経新聞「山崎幹事長の憲法改正案に思う:  改正議論を進める一つの突破口になる」
岡崎久彦・元大使、          
<伝わる改正への意気込み>
 山崎拓氏の『憲法改正』を読んだ。
 憲法改正案は数多く提案されているが、ほかならぬ現職の自民党幹事長の提案であり、憲法改正が政治の主要課題の一つとなりつつある折柄、この問題の一つの軸となるかもしれないと思って読んでみた。
 印象を一言で言えば、感動した。ちょっと読めば、これは誰かに書かせたものでもなく、あるいは、聞きかじりの知識や思いつきで書いたものでない事はすぐわかる文章である。そう思って、あとがきを読んでみると、有志の政治家達が集って、「幾日も幾日も、早朝から深夜まで、まさに寝食を忘れて議論した」結果であり、議論が収斂(しゅうれん)しなかった所は山崎氏が独断で書き下ろしたとある。
 そうであろう。さもなければこの充実した内容、整理の良さが出て来るはずがない。


 平成七年9月、元副総理・渡辺美智雄はこの世を去った。
 あれから五年。山崎拓は旧渡辺派から独立し、山崎派(近未来政治研究会)を立ち上げ、派閥の領袖となっている。山崎は、姉の死を目の当たりにして、いま無情で有限な人生のはかなさを強く感じている。山崎は昨年、「二〇一〇年日本実現」と題した政権構想を発表した。自らが政治に責任を持てる間に、実現させたい政策として打ち出したもので、その中心に据えたのが「憲法改正」だ。来年五月三日の憲法記念日には、「憲法改正試案」を打ち出す準備を進めている。  「山崎政権を必ず実現し、政治家の集大成として憲法改正を目指す」。
自分たちの国家をいいもの、誇れるものにする責任が国民にある。私は日本を誇り高い「品格」ある国家にしたい。
私は、国民の「勇気」「知性」「感受性」「名誉」「自立心」が、国家の将来に大きな意味を持っていると思う。尊敬に値する国家の尊厳は、人格と同様、一朝一夕にできるものではない。国民性が狭量で閉鎖的、自分に甘く、強い者には弱いが、自分より弱い者にはきついというものであれば、国家の品格も同様なものとなるであろう。
戦後教育において、権利の主張は強調され、義務や責任を学ぶことが少なくなった。他の人が持っている権利に配慮することよりも、自分の権利を主張することが優先され、利己主義に走り過ぎているのではないか、そのような反省の声はけっして小さくない。
 自分のことを自分で決めることのできる自由と権利を持っていながら、実際には、それを行使しないで安易に国家に頼り、その裏返しとして国の責任を声高に叫ぶような精神が生まれているとすれば、残念なことである。

集団的自衛権の問題の解決を図るためには、自衛権自体の問題から再検討しなければならない。憲法の条文上も「陸海空軍を保持する」と明記するべきではないか。また、独立国家である以上、自らの交戦権を否定することは国家主権の否定につながりかねない。
憲法九条の改正は避けられないのである。




小泉総理の参拝繰り上げに影響力を及ぼした人物として小泉総理にも並ぶ批判を浴びているのが、山崎拓自由民主党幹事長である。小泉総理とは対照的に八月十五日参拝を決行した石原慎太郎東京都知事は、小泉首相の参拝繰り上げに関して、「残念ですな。足して二で割るような方法は姑息で、失うものはあっても、得るものはなかったと思う。山崎幹事長が妙な知恵を付けたようで、ますます日本の外交は侮られるばかりだ。」と語った。
山崎拓氏は、七月、連立与党を構成する公明、保守両党幹事長とともに訪中した後、「小泉総理の参拝は、TPOを弁えて欲しい」と発言し、「A級戦犯分祀」の可能性にも言及した。この発言は、小泉総理の「前言撤回」への分岐点になったと指摘されている。