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自分の声に思うこと

ちょっと「トランス」が入っている話。


 いまの自分の声。率直にいうと、すごく気に入ってます。どう言っていいんだろうなぁ…「この声があるから自分なんだ」っていう気がします。高い声が好きだったから、変声期でもなんのその、高い声を出し続けていたのだし。自分の性格とも関係してるけど、かわいいものが好きだし、かわいい自分でいたいなぁって思うから(って書いても「気持ち悪い」って言われるのがオチだけど)、いまの声は自分に合ってるなって思うんですよ。「つくる」のでも「装う」のでもなく、自然に話して「女」でいられるところが好き。これで見た目も女っぽかったら完璧なんだけどねぇ…(逆に、こういう声をしている分「化粧しよう」「女ものの服を着よう」という気持ちはあまり持たずにすんでいるのかも知れないなと思います)。

 そうそう、見た目。「声だけでできる仕事」であれば見た目を気にする必要もないわけで、生意気にもラジオのパーソナリティにあこがれていた時期がありました。中学校のころ、「クロスオーバーイレブン」みたいな感じで(ぜんぜん声の感じはちがうけど)曲とナレーションを入れてつくったテープを学校で流していたなんてことも。「だれだよ、薬師丸ひろ子のテープを持ってきてるのは」と言われたりしたけど(爆)。でも、身の程知らずなことを仕事にしなくてよかったんでしょうね(笑)。ま、いまでも「あこがれ」はあるので、たまに(ただの「ゲスト」でしかなかったりするけど)ラジオに出たりするととても楽しいなと思います。

 もちろん、こういう声で「よかった」ということばかりではないのだけど…仕事で電話をとったりすると最悪だったりします。電話だけで片付くことなら、ずっと「女の子」で通してしまえないこともないけど、実際に会って仕事をするようなことになると逃げ出したくなる(笑)。まぁ、ある意味「好きで選んだ」(というよりは「やっと手に入れた」といったほうが正しいのかな。そうなると知っていて高い声を出しつづけていたわけではないけど)声だからそれもしかたないかな。

 ときどき思うのだけど、「見た目を変える」ことは、化粧をしたり服を着たりすればかなりのことはできる気がするけど、「声を変える」のは、それにくらべるとずっとむずかしいことですよね(切実に「女っぽい声」を求めている人も多いし、そういう商売もけっこうあるみたい)。それも「つくった声」でなくて、「地声」ということになればなおさら。そう考えると、自分がこういう声を持っていることはたいへんなことなんだなぁと思うし、すごく大事にしたいと思うのです。