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恐怖・戦慄
東北大学七不思議

学祭号3面・大学

 皆さんの通っていた学校には怪談というものがあっただろうか。ここでは、ヲカルトじみたものからそうでないものまで、東北大の七不思議と呼ばれるものについて、紹介しよう。

1.八木山橋

 本学の学生が通学に使う八木山橋は全国的にも自殺者の多い心霊ポイントである。現在ではそのあまりの自殺者の多さから、二メートルを越す物々しいフェンスが設置されている。しかし、それでもなお、自殺者が絶えることはない。 本学の学生を含め、多くの人々が八木山橋で心霊体験をしている。ある学生は友人と一緒に肝試しに行った時、フェンスに無数の手がしがみついているのを見たと証言している。また、ある学生はバイクに乗っている時に後ろから何かに引っ張られ、事故を起こしてしまったという。

 そういった心霊現象が相次いでいる為なのか、橋の袂には自殺者の霊を慰める為の慰霊碑が人の目を拒むようにひっそりと建てられている。

2.火葬場

 本学の医学部キャンパスの片隅に、巨大な黒い煙突が立っている場所がある。周囲を塀で囲まれ、立ち入り禁止の看板がその物々しさを際立たされている。

 医学部の学生には被験者の死体を燃やす火葬場として噂され、さまざまな憶測を呼んでいる。しかし、真偽の程は定かではない。

3.呪いの講義

 大学では実に多くの講義が行われている。しかし、その中には毎年、必ずけが人が出るという呪いの授業があるという。

 関係者の話によると、それは屋外での実習がメインの専門授業で、今まで十数名の学生がこの授業で大きなけがを負ったという。授業の主催者側は毎年、けが人が出ないように準備に万全を期しているが、当日には機械系統のトラブルや自然の崖崩れなどが必ず起こってしまう。その為、毎年カリキュラム編成時にはこの授業を誰が受け持つかということで教授会は荒れるらしい。

4.水の出ない噴水

 文系キャンパスの広場に奇妙な噴水場がある。ノズルから水が出ることは無く、黒々と濁った水面に無数のスイレンが浮いている。よく目をこらして見ると、その中には鯉が悠々と泳いでいる。

 この噴水が造られたのは二十年以上も前のこと。しかし、噴水としての役割を果たしていたのは最初の二年だけだった。どうも、噴水から出る音が授業妨害だという苦情が相次いだのと、機械のメンテナス経費がかかるのが原因であるらしい。

 かつての学生の憩いの場は今では完全に学内不可思議ポイントとなってしまった。その為か、ブラックバスや河童が住んでいるという噂が昔から多く立っている。確かに、あのどす黒い水の中には何が潜んでいても不思議ではない。

5.幽霊教官

 学生達が履修簿を受け取る時期になると必ず噂となる話がある。本学の学生には「幽霊教官」の名で知られている話だ。学生達は自らの成績を見て、こう言うのだ。「これは幽霊教官の仕業だ」と。

 一体、幽霊教官の呪いとは何か。当編集部は聞きこみを開始した。しかし、関係者は皆口を閉ざし、大学当局からも取材を断られた。

 しかし、そんなある日、全てを語りたいという学生が我々の部室を訪れた。「あれは異常な授業です」彼はそう語り出した。どうやら、工学部のある語学の授業での話らしい。彼によれば、初めに履修希望者は誰もいない薄暗い部屋に集められ、教務部の人が履修カードを取りに来るという。

 彼はその次の授業もその次の授業もその無人の教室に行った。しかし、最後まで教官が姿を現れることは無かった。彼は最後にこう言った。「履修者は全員Aでした。きっと、講義の給料だけもらって授業のしない名前だけの教官なのでしょう。ある意味、幽霊です」真実を知った部員は一気に虚脱感に襲われた。これが幽霊教官の呪いであるらしい。

6.裏切りのシャワー室

 不思議な場所の宝庫で有名な片平でもとっておきの場所がある。それは片平のサークル棟の一角にある。見た目は明らかにサークル部室なのであるが、その入口には何故かサークル名ではなく「女子シャワー室」の文字が。

 「女子」という文字の名につられ、ドアを開けてみる。しかし、そこにうら若き乙女の姿は無く、代わりにブレーカーや配電盤がポツンと壁に貼りついているだけである。一体、誰がこんな男の純情を弄ぶような真似をしたのか。謎が謎を呼ぶ。

7.使えずのトイレ

 片平の某研究所の中に、十年以上壊れたままのトイレがある。それなのに誰も直そうとはしない。不思議である。

 このように、本学は不思議な物の宝庫である。七不思議の他にも、きっと貴方のすぐ近くにも東北大の不思議は潜んでいるかもしれない。


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