休暇中の英語学習法アイディア集 言葉は使わないとどんどん忘れてしまいます。長い休暇から学校に戻って特に影響が出るのはリスニングで新学期のコミュニケーションに戸惑ってしまうケースが少なからずあるようです。家庭の事情によってサマープログラムを取れないのだけれど、そうすると新学期が始まった時に英語を忘れているのではないかと心配だという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方達のために、休暇中に英語を維持するアイディアをESLの先生と話し合いました。リスニング
スピーキング
- オーディオブック
昔と比べて最近はYouTubeを筆頭にオーディオ媒体が非常にアクセスしやすくなりましたので、それをおおいに利用してみましょう。オンラインで楽しめる英語学習のセクションにも絵本を読んでくれるサイトをいくつかリストしておきました。audibleのサイトでは絵本の無料オーディオがリストされているので、図書館で絵本を借りてきてこれを聴きながら読むということも1つの手段になるでしょう。
- 子供の文学ビデオ
アメリカの子供達が文学のクラスで読むような文学の映画やビデオを見ましょう。英語のリスニングのみならず、クラスで話題になった時に話についていきやすくなります。ビデオになっている文学作品はリストを参照ください。
- 日本のアニメの英語吹き替え版
宮崎駿シリーズやポケモンなど子供らしい会話の入った日本のアニメの英語吹き替え版が出ています。馴染み深い内容を英語で見るのは、飽きないですし、会話で出てくるフレーズなども覚えやすいと思います。
リーディング
- 学校の友達と遊ぶ
夏の間も学校の友達と連絡を取って、遊ぶようにしましょう。簡単に会話力を維持する方法ですし、友達関係を維持しておけば気分的に新学期からも学校に戻りやすくなると思います。
- ショッピングやレストラン
外出する時は、なるべく子供が大人と話す機会を作りましょう。ショッピングで買い物リストを見ながら野菜や日用品を探すのに店員に話しかけたり、レストランやファーストフードで注文する練習を頻繁にしておくと、英語を話す恥ずかしさが少しずつ克服できますし、聞き返されてもくじけずに聞き続ける練習もできます。ショッピングリストを英語で書くようにすると、どうしても英語が通じない時にリストを見せて、正しい発音を学ぶこともできます。
- オーディオ・ビデオ日記
毎日でなくてもよいので、その日何をしたのか、英語で言って録音・録画するというプロジェクトを作ってみるのもよいと思います。新学期には必ずクラスで夏休みのことを聞かれると思うので、何の話をするかアイディアの倉庫、兼、答え方のよい練習になります。時間があれば、録音した後にディクテーションして英語を書く練習もできます。
ライティング
- アメリカの新聞の日曜版
日曜版の新聞には広告や漫画などがついてきます。クーポン広告から、次のショッピングに必要なものを探し、切り抜きをさせたりすると、日用品のボキャブラリを増やすことができます。記事を読むのは難しいと思いますが、漫画などをざっと見るのは楽しいと思います。
- ショッピング
ショッピングで必要なものを選ぶ時にパッケージに書いてあることを読ませ、何が違うのか比べたりすることでも、ボキャブラリを増やしたり、与えられた情報の中でも何が大切なのかを判断する力もつきます。
- 子供向け雑誌
子供向けにいろんな分野の雑誌が出ています。子供の興味のあるものを購入して家で読んだり、購入しなくても本屋のベンチやテーブル、図書館でも気軽に読むことができます。リストをあげておきますので参考にどうぞ。
雑誌のカバー付きリスト
- 本の回し読み
家族や友達と同じを本を読んで内容や感想を話し合うのは1人で読むより楽しく、読む気も起こります。簡単な本を家族皆で読んだり、友達と貸し借りするのも1つの案です。絵本を選ぶ時は、例えば“Curious George”(主人公がサル)や“Carl”(主人公が犬)のようなシリーズものにすると、毎回新しい本を開いても既に主人公のことがわかっていて、とっつきやすく、読みたい気持ちを持続させることができます。
- 図書館の読書プログラム
学校でサマープログラムを取らなくても、コミュニティの図書館で子供対象の読書クラブやプログラムがあると思うので、それを利用することもできます。
家族でできるゲーム
- 絵日記
毎日ではなくても、短い日記を英語で付けておくと、さきにオーディオ・ビデオ日記で触れた通り、新学期クラスで夏休みの話をする時の準備ができます。絵日記にしておくと、先生やクラスメートにそのまま日記を見せながら、話すこともできるでしょう。もし、新しい先生と連絡がつくようだったら、夏の間か授業が始まる前に日記を見せて、先生に子供の英語力がどれぐらいか把握しておいてもらうこともできます。
- 葉書を出す
もし旅行に出掛ける場合は、旅行先から学校の友達に葉書を出してみましょう。
- 作文コンテスト
本屋や図書館、スーパーなどの大きなお店に子供対象の作文コンテストがありますので、評価など気にすることなくどんどん応募してみましょう。その他、作文コンテストのリストを見ると、キンダーガーテンの年齢から応募可能なコンテストや賞金の出るコンテストなどもあるので、宝くじでも買うような感覚で応募してみてもいいかもしれませんね。
- コメントカード
レストランによっては、テーブルにレストランのサービスや料理に関するコメントを書くカードが置いてあったりしますので、何か書いてみましょう。スーパーなどで買う商品には質問やコメントを送れるように住所が書いてあるものもあるので、それを利用してコメントを送ってみてもよいと思います。会社によっては丁寧にお礼状を送ってくれるかも?
- メモリーゲーム
いわゆる“神経衰弱”カードゲームで、カードが数字ではなく絵からなっているものを使い、ペアがマッチしたら、その絵が何であるか英語で言わせるようにすると基本的な単語の学習にもなります。おうちで作ることも出来ますし、アマゾンでMatching Game用のカードを購入しても良いでしょう。同様にアルファベットを使ったかるた遊びなんかもおうちで作って出来ますよね。初心者におすすめ。
- Scrabble Junior
大人のスクラブルゲームはボキャブラリがないとできないので、子供でもできるように簡単にしたものです。片面は英語初心者向けで、既に単語の書かれたボードにマッチさせて自分の持っているアルファベットを置いていき、各単語を終わらせた人が勝ち。その裏は大人用のスクラブルの小型版になっています。
- アルファベットゲーム
車での移動中にでも、ゲーム感覚で特定のアルファベットから始まる単語を言わせたり、特定のアルファベットで終わる単語を言わせたりしましょう。前の車のライセンスプレートの初めの文字を使って単語を指定してもよいし、次の信号までに何個単語が思い付くかを競っても面白いと思います。
- ハングマンゲーム
アメリカではほとんどの人が知っているというどこでもできるゲームです。ターゲットの単語に使われているアルファベットを勘で当てていき、単語が何か分かったところで正しい単語を言い当てたら勝ち。アルファベットを間違える度に人(線の人)の部分が書き加えられ、5、6回間違えたら首吊りが完了してしまい負けになります。オンラインではESLの生徒用のハングマンがあります。
- 買い物リストゲーム
初めの人が“Today, I have to go to the supermarket and buy an apple.”と始めたら、次の人が前に人に続けて“Today, I have to go to the supermarket and buy an apple and cat food.”“Today, I have to go to the supermarket and buy an apple and cat food, then go to to the flower shop.”・・・と誰かが詰まるまでどんどん単語や文章を加えて長くしていくゲーム。買い物だけではなく、動物園や家の中など、いろんなテーマで楽しめます。
- トリヴィアゲーム
学校の学習内容が理解でき始めている子供には雑学クイズがおすすめです。英語だけではなく、知識の習得にも役に立ちます。インターネットやクイズ本から問題を選び、インデックスカードなどに書き出して遊びましょう。市販の8歳以上が対象の家族版トリヴィアもありますが、ESLの子供には難しいかもしれません。
【参考情報】他のアイディアは私のYouTubeチャンネルのビデオ『なが〜い夏休み、どうする?』でも触れておりますので、どうぞご覧下さい。
05/21 updated