Phonics(フォニックス)から学ぶ英語 英語を母国語とする子供達は、もちろん家庭で話すことから言語学習を始めますので、話し言葉の語彙のベースがある上でのリーディングの基礎として phonics(フォニックス)を習います。Phonicsは発音と文字を関連付けるのに重要な役割を果たし、これをマスターするとスペルを知らなかったり憶えていない単語を見ても発音できるようになり、音と文字を結び付けながら本を読むことができるようになります。ESLの子供達も同じように大抵 phonicsから教わりますが、話し言葉の英語のベースがほとんどない状態で始めるので、リーディングそのものよりも英単語のスペルと発音のパターン、音節リズムのつかみ方を習得することに効果があり、英語を音のパターンとして聞き分けられるようになります。アルファベット(書き言葉)を基礎に英語を学んできたため、ESLの宿題を見ても phonicsに関してどう子供に説明したらよいのか戸惑っている方もいらっしゃるので、ここでは phonicsでよく取り上げられるパターンを簡単に紹介します。
【Vowels:母音】Long Vowels & Short Vowels:長母音と短母音。
長母音は‘A’‘E’‘I’‘O’‘U’アルファベットの読み方そのままの音、短母音は発音システムに使われるアルファベットの表す音とされています。場合によって‘y’や‘w’の音も母音とされます。発音そのものについては SyntheticPhonics.com のページの赤文字の発音をその右側にあげられている言葉の例のスペルと照らし合わせながら参照下さい。RealPlayerで発音を聞くことができます。(*発音はイギリス英語っぽいです。)Digraphs:連字。文字が並んで1つの新しい発音を生むもの。(例:air、bread、day、tea、road)
母音の文字が2つ並んで、多くの場合は、1つ目の母音のアルファベット音で発音されるものです。スペルと発音のサンプルは SyntheticPhonics.com のページの赤文字の発音をその右側にあげられている言葉の例のスペルと照らし合わせながら参照下さい。Diphthongs:二重母音。(例:boy、how、boil、out)
Digraphsとの違いは、表記上は同じように2つの母音が並んでいますが、舌の形を変えながら2つの音を続けて発音するところです。発音する時には2つの音ではなく1つの音として扱われます。表記をもとにグループ分けされている場合は digraphsとして扱われる場合も多いです。スペルと発音のサンプルは SyntheticPhonics.com のページの赤文字の発音をその右側にあげられている言葉の例のスペルと照らし合わせながら参照下さい。R-Controlled Vowels:rのついた母音。(例:girl、star、word、her)
母音のすぐ後にrが付いているもので、組み合わせて1つの音として覚えましょう。スペルと発音のサンプルは SyntheticPhonics.com のページの赤文字の発音をその右側にあげられている言葉の例のスペルと照らし合わせながら参照下さい。Final E Rule:発音されない最後のE。(例:plane、kite、note、tube)
最後の‘e’の表記からその前に出てくる母音の発音が長母音に変わることがわかります。例に挙げた単語の最後の‘e’を取った時にその単語がどう発音されるか比べてみましょう。
【Consonants:子音】CVC Words:子音+母音+子音からなるもの。
日本人は“dog”を[ド・ッ・グ]と3拍に“bus”を[バ・ス]と2拍に数えてしまいますが、英語では最後の音を【gu】【su】と発音しないので、母音の数でリズムを数えるとどれも1拍です。注意すべきことは【g】と【gu】や【s】と【su】は違う発音であるということです。Blends:子音が連続するもの。(例:hand、jump、frog、gift、swim)
これも、同様、子音の発音には母音の音が最後に付かないので、各子音で拍を分けないように気をつけましょう。拍はあくまでも子音で分けられている母音の数だけで数えるので、リズム自体は例にあげた単語もCVCと同じ要領です。ただ、同じリズムの中に子音が連続していることを聞き分け、書けるようになるかが問題になってきます。Digraphs:連字。文字が並んで1つの新しい発音を生むもの。(例:chin、shape、think、what)
これは親も日本の学校で習った通り“ch”“sh”“th”“wh”などのスペルからなるもので、1つ目と2つ目のアルファベットが別々に発音されません。混乱を避けるのに2つ合わせて1つのアルファベットと考えてもよいと思います。
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05/21 updated