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NEC HOME TERMINAL NVT-1600C MODIFICATION PAGE



NEC製ホームターミナル NVT-1600Cの解析

友人宅で使用されていたアナログCATVホームターミナルがデジタル移行に伴い不要になったので、これを借用して解析を行った。

概観は御覧にように実にそっけないデザイン...


保安器からきた回線はCATV入力に接続される、視聴には通常ピン端子のA/V出力が使用されるが、外部入力を持たないテレビのためにUHFチャンネルに変換して出力するRFモジュレーターを内蔵している。 U/V出力は非動作時にスルーするためのもの。このチューナーは地上波チャンネルまでカバーしているので、ACアウトレットにテレビをつないでおけば全てホームターミナルのリモコンでこと足りるようになっている。

トップカバーを開けると以下のような構成であった...

一応表面実装の部品も使用されているが、レトロでアナログな臭いがたちこめてくる... 両面スルーホール基板なので解析はそれほど難しくはなさそう。

詳細な機能部品名つきの拡大図




100MHz以下の帯域を使って送出局側から機器を個別に制御できるようにPSKモデムが搭載されています。この機種の場合下り方向の通信のみなので簡単な回路です。 このモデムを使用した通信により契約チャンネルのセットアップや周波数のプリセットが行われ、契約終了後の抹殺処理もこのモデムを通して行われます。 ということは、この機能を破壊するとずっと有効なままになるのかも知れません?、気休めですが友人に返却するときに受信データのマイコンとの通信線をカットしておいてあげました。

デコード回路部

このシールドケースに囲まれたブロックがホームターミナルの心臓部とも言うべき同期圧縮デコーダー回路です。 下の画像でロジックICとトランジスタで構成されているのがSIF信号から波形をスイッチするタイミング信号を生成する回路です。 右下の松下AN5101SCが同期圧縮されたビデオ波形を元の波形に戻す処理をする専用ICです。 この石によりビデオ信号の同期部分を増幅し同時に下へシフトさせる動作を行います。


下の画像はチューナーユニットの裏側、上から+9V電源、チューニング用電圧、+5V電源、電源、AGC、モデム用PSK出力 そしてSP出力ピン。

ここで上の画像から想像がつくようにVTの電圧を可変すれば任意のチャンネルに同調させることができそうな気がしました。 そこでこのピンをたどって行くと下の画像のようなチューニング電圧の発生回路に行き着きました。

マイコンに接続された東芝製の9223というDACの出力をオペアンプ4558でシフトしてチューニング電圧を作っています。

契約チャンネルの他に、プリセットされてないチャンネルがあれば何か映るかもしれないですね、というわけで....

手動チューニング改造


せっかくプリセットされたチャンネルがあるので、これはそのまま使えるようにしておいて、フロントパネルに増設したスイッチを切り換えることにより手動でチューニングが可能なように改造してみました。

R401の片側を浮かせて2芯シールド線で延長し、下の画像のように前面パネルに増設したスイッチで元と同じ接続にするか、新たに追加したボリュームの可動接点で電圧を可変できるVTに切り換えるのかを選択できるようにしました。ボリュームの片側の端子はグランド、反対側の端子は上画像の緑色の線に繋いであります。

可変範囲が広すぎたので、直列に抵抗と半固定抵抗を追加し可変範囲を制限しました。

同期圧縮チャンネルと通常チャンネルの処理動作の切り換えは、表示されているチャンネルに連動しているので、手動チューニングを使用する前に同期圧縮されてるチャンネルにしておく必要がありました。 これで昔のUHFチューナーのように全チャンネルが手動でスキャンできるようになりました。






上記のような実験と研究を終え、このホームターミナルはまた友人のもとに帰っていきました...

Written by Solder (C)2004



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