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ちさとの反省文

今回の旅行は、かわいく素敵にやさしい気持ちで…なんて、勝手にちさとは思っていましたが、やはりそんなのは間違いでした。いざふたを開けてみたら、初日…しかも東京にいる時点で、もう「こってりたっぷり」4次元のループの次元空間でした。しかしやだわぁ…!「オヒトヤカデイケナイ」のに三人揃って、歯のない歯車のような行動守備……。まあとりあえず、反省会(ちさとバージョン)と参りましょう。

今回の旅行は、三月に発表された、「JAL50周年記念・どこへ行っても5000円也」の、航空券キャンペーンのチケットで、往復しました。だから、本来大阪は、東京からは絶対新幹線が使い勝手がいい…がちさとの持論ではありますが、久しぶりに飛行機使用とあいなりました。実は、ちさとさん・・・旅行の10日くらい前、こんな会話がありました。某新宿区内バーにて、「ねえT子…(今回の旅行参加者ではありませんが、とても仲の良いかわいい妹分で、杉並区在住…)今回、あたし大阪…いつ行くんだっけぇ???」「はぁ?????」まあ、そりゃそうです…。なんせ「ちさと」ですから。しかも理由付けがとてもすごく「だって、あたし絶対旅行のチケットなくすと思って、潤子にチケット、あづけたンだもん…(自信有りげ…しかも誇らしげ発言)!!!」したら、T子「ねえさん、お気を確かに…」だって…。まあ、周りはいつものことだと思ってるでしょう。

しかし、わかっているでしょうが、私は真剣でしたわ…。でも、そんな「かいがいしい努力」も水の泡で、そのあと、潤子にチケットを預けた事をすっかり忘れ、4〜5日前に、チケットを家中、ひっくりかえして探す羽目になるんですが…。あれ??このへんで、こんなに反省点いっぱい!おかしいなぁ…。まあ、なにはともあれ、出発していきます…。

前日、ちさとは、自分でチケットを買ったにもかかわらず、飛行機の時間が、ぜーんぜんわかっていませんでした。そこで、はにこ・潤子両嬢に、メールにて飛行機の時間を確認…。「21:30よ!」というメールを頂きまして、当日三人で出発となりました。出発当日、ちさとは仕事の為、職場から直接、羽田へいくことに…。仕事はすごい勢いで怖いほどの仕事振りで、18:00定刻の退社…「おみやげかってくるわよーん!」の声に「ひでき!(最近の私に対しての、職場でのあだ名)たこやきはだめよー!それだけはやめてねぇ…」と、真顔で言われて、「あらぁ…だめなの…じゃ、お好み…」と、いいかけた瞬間に、「お好み焼きもだめよぉ!!ひできの考えくらい、わかってるわよぉ!!」と、上からちさとの発言を、ぬりつぶされましたとさ…。

「あらぁ、なにも買えない!」と、反撃…そしたら、「手ぶらで帰ってきたら、机もタイムカードもないわよぉ…」と、飲み屋のような反撃パンチ…。そしてなおかつ、「死んでもお土産は、買ってらっしゃい!ひできいいわね???」と、重い釘をさされました。確かにうちの会社にはめずらしく、土日休みってな感じになるわけですが、なにもそこまでいわれなくても…という、涙目の気持ちで、女三人「ナイス・ミディー・ブス」の旅行が、スタートをきったわけです。

まず、どんなに考えても、原宿から羽田までは、一時間もあれば着きます。てなわけで、ちさとは、当日空港集合となった待ち合わせの前に、たっぷりお金をおろして(たっぷり?)、優雅に一人、お食事タイムとなったわけです…。そこで、一度新宿に出た私…。そこで週末の夕方なんて、いっさい外を歩く事をしてないちさと。手近に済ませませうと思い、小田急デパートの上層階のとんかつ屋で、ひとり外を見ながら、優雅に食っていました。

とんかつ屋は、もちろん、ごはんとキャベツがおかわり自由な有名チェーン店の「あそこ」なんですが、このあと、いきなりスゴイ展開が待ち受けているなんて、全然おもいませんでした。なんとなーくとんかつ食べながら、ふと思い出した事…「あ…携帯、ONにしてないじゃん…」そこで、携帯をONにして、センターにコール…。「あら?留守電入ってる…あら?メールも来ているし…」なにげに、携帯の液晶を、見つめるちさと。「やだわぁ…。女の食事をじゃまする内容だったら、タダジャオカナイから!」等と思いながら、留守電センターに、電話をかけてみた!そしたら、ものすっごい事実を、いきなり 突きつけられたのであった。

そのメールには「確認事項」というタイトルがついていた。う…うん?????は???「確認事項」…何?このメール…いくらあたしだって、前日にメールで21:30って飛行機の時刻は確認しているし、それに、今はなんていってもごはん中…。優雅な週末の夕方の黄昏ディナータイムに、「チャチャ」をいれる奴は、ドライブご招待だわ…と、思いつつ、まずメール確認…。ン??なにこれ??潤子だわ!内容を見たとたん、「優雅な週末の夕方の黄昏ディナータイム」は、早食い・早めし競争に変わったのです。

メールは、タイトル「確認事項」内容…本日、羽田発の飛行機は、20:45です…。「ひっえ-------------------!!!!!!!!!!!!!!!!」このあと、何か文章があった気がしましたが、そんなことは関係ありません。もうこの文章だけで、全ての内容が確約表現されています。週末のとんかつ屋は、デパートの上層階の夕暮れを景色を受けつつ、そして、やさしいジューシーな肉を前にしつつ、「超早食いおてつき許されず・チキチキマシーン羽田レース」のスタートが、勝手に切っておとされたのです。この時点でわかっていると思いますが、はにこさんは、ドライブ1回強制進呈となっております。しかし……、

ここはほらぁ…ちさとさん…。早食いなんてもったいない!まずはここでちょっとだけちがった情報をメールでいただいてしまったはにこさんに携帯ON!「おはよう!」「すいません…」「いいのよ…それよりどこ??」「今、新宿の山手線のホームですぅ…」「あらぁ、あたし今、とんかつ屋よ…おなか空いたから。食い終わってから電話するわ…。(プツっ)」飛行機は20:45…現在時刻18:45…まあ、間に合いそうになかったら、梨乃にお願いすればいいわなーんて思って、優雅にごはん・キャベツ・味噌汁の御代わりを含めた、いい感じのお食事を再開…。しかし、このゆっくり食事が、結構いい感じの運動量を、この後展開することになるのです。

さて、実際にはにこ嬢とおちあったのが新宿駅で、そのあと、潤子とすぐ合流。もうその時点で、山手線のホームの時計は、いい感じの時刻を、目に入れてくれて、さすがにどの時計を見ても、おんなじ時刻を情報提供。さあどうする??…?やばくない???なんておもいつつ、山手線に乗り込みました。「平気ぃ?」「大丈夫?」なんて、一応思っていながら、実際は、電車のなかでは、久々のご対面による、車内ご挨拶大会&独特モードによる「徹子の部屋」状態…。そうそうにしてるあいだに、品川へ…。ここでも大問題が!

そうです…。電車には時刻と言うものがあるのです。それが今現在、この3人…時間という者を、誰よりも大切に扱わなければいけない者にたいして、なんと羽田ゆき京浜急行が10分もあとだったのです。それでも、女たち3人は、普段使いの「快速特急」などという、電車の種別を2つ足しただけで、どの気持ちにも、一瞬ハイクオリティを提供してくださる速さの電車で、いざ出陣…。そして、最初の停車駅であり私たちの乗換駅である、「蒲田」をめざし、滑り出したのです。

途中見える、夜の国道1号線の流れる車のヘッドライトや、夜景に聳える高層マンション…はたまた、星の浮かんだ夜の景色…………などは一切無視して、通勤のムレル車内で、ばばあ3人が、すずめやひばりを追い越す勢いで、わーわーわーわーわーわーわーわー、挨拶大会でした…。それでももっぱらノボル話題は、「ねえ、飛行機…平気ね…」「大丈夫よ!梨乃に電話すれば!」「あ…そうね!だって、こないだ、××鮮に●●男を、かえしちゃったのも、梨乃でしょぉ???」「やっだぁ…あたしもそうおもったんだぁ(笑)」「(一同)ぎゃはははははは…」といったかどうかは、ちさとではなく、名前は挙げませんが、他の参加者にきいてください。

ともあれ、蒲田駅についた3人…あいかわらず時間がないのは、状況は全く変わらず、ただただ飛行機の離陸時間に近づく3人娘に、愛は降り注ぐのか…または、ひょっとしたら超おなつかしい「クイズ100人に聞きました!」のように、寸でのところで、見送りになるのか、非常に焦りながらも最後は、「ねえ…梨乃に電話で頼む?」「えーえ…さすがに、梨乃もだめよ!こういうときは爆弾設置電話よ!」「ちっがうわよ!姉さんがた!…梨乃ママが爆弾なのよ…。」「(一同)ぎゃははははははははは………」と言っていたかどうかは別として、

平然とホームで「こう言う時はタバコね」などと、妙な落ちつきで、心をはらっていたわけです。しかし、電車の待ち合わせ中に、気づいたことがひとつあって、品川で乗ろうが蒲田で乗ろうが、同じ電車だったというコト。そんなことも確認しつつ、まもなく到着した電車に飛び乗り、ほどなく発射…じゃなくて発車、ようやく飛行場のかけらに、手が届き始めたのです。

ここからです!ここからが本番なのです!ここで飛行機に乗るまでの、各参加者レポートを、もう一度再掲してみましょう!まず潤子…

『ここから飛行機までの間「第1回 吐血しそうなトライアスロン大会」の幕が切って落とされたのです。 勢い良くわたしとはに子姐様がスタートしました。まずは階段です。 ダラダラと並ぶ出張帰りっぽそうなサラリーマンを薙ぎ倒すかのごとく「どいてぇぇぇぇぇーー!!!!」と奇声を上げながら駆け上りました。』

続いて、はに子…………京急蒲田に着いたのは離陸20分前。当然、まだチェックインもしちゃいません。どうやらここから順当にいって離陸の10分前を切ったくらいに羽田に着くことになりそうでした。

まあ、これで、わかると思いますが、今度は自分たちが、「快速特急」になる番がやってまいりました。駅のホームに電車が到着、ドアが開いたや否や、「どいてぇ〜…!」「あんたたちじゃまよぉ〜!!!」とか、その他すごい剣幕の叫び声をあげながら、F1レースの車より速く、2000台の峠越えの暴走族バイクよりけたたましく、雄たけびをあげる、オスの狩人より目が研ぎ澄まされた女2人が、階段もエスカレータも改札も、全てを駆け抜けて行くのを、羽田空港という公共施設でやってのけたのです。

ここで、なぜ「女2人」というかというと、約1名、どうしてもあのけたたましい走る速度についていけなかった女が、そこで発生しているんです。だれとは言えませんが、チケットを今回直接購入した方です。その方いわく「あらぁ…金勘定と逃げ足は早いって、便利なことがあるのねぇ…。」などと…。しかし、感心してる場合ではなく、そのチケット直接購入者も、走らなければ、もう完全見送り組です。

走りました…ほんと走りました…。久し振りに、死ぬ程走って、なんか、追ってるのか追われてるのか、わかんないくらい走りました。ことさら浮かんだこの言葉…「がんばれ俺!負けるな俺!」そんな言葉を浮かべて走りつつ、やっとの思いで、やってきました航空カウンター。荷物なんてあずける暇は一切無く、さらに走る空港内…。さらなる思いでたどりついたところは、第一関門「キンコンの間」でした。

「キンコンの間」は、いわゆる金属探知機のゲートであるが、私の思った通り、世界中の武器をいっせいに背負い、なおかつ自身の身体と口が、一番の核兵器といえる「……子(超極秘)」が、やはりキンコンの間に手間取っていた。「もう!アルミのバイブはだめよ!」とか「ねえさん!心の金属は東京にオイテクのよぉ」なんて冗談飛ばすふいんきや時間は当然無く、滝壷に落ちる怒涛の水滴のように、座席になだれ込んだのでした。

飛行機ってなんて狭いんでしょ。あたしたち3人は、時間もさることながら、送ればせながら、死んだようにはしってきた、3匹の鬼のいでたちにJALのスッチーも、股間が震え上がったでしょう!でも、狭い!!!!あたしは耐えられない!でも、これは我慢です。搭乗時刻をとうに過ぎて、しかも、しかもばらばらに席を与えられたあたしたちは、誰にこの気持ちを伝えるわけなく、離陸をして、地上の足跡をすベて消し去りました。ここからがやっと、関西のはじまりです・・・。

やっと関西につきました。関西空港は、週末の賑わいをおしみなく展開して、それにまけず劣らず、私たち美人三姉妹の声は、空港の高い天井にも届く勢いで、高い笑いが鳴り響いています。そこは間違いなく空港…。そう国際空港です。しかし、そこだけなぜか無法地帯と化していました。それはなぜか??

そこには単純な理由があります。前出の話しで、羽田までに行く話しで、すごい勢いで走り回り、なんとか飛行機に間に合って乗ったはいいが、あいにく席がバラバラになった話しをしたと思いますが、その際、潤子の座った席にとっても「イケメン」がいたという話しを、潤子の反省文からも出たとは思うが、その話しがさっそくちさととはにこの元へ、わざわざご報告をいただいて、「まあ…やったの?」(おいおい飛行機だって!)とか、「やだぁ…まさか大人しくしてないわよねぇ…」(だから飛行機だって!)

なんて、降りて早々に言いたい放題(笑)!!!つい1時間前には、東京で、「きゃあー」だの「わー」だの言って、飛行機を綱で繋いでおいて欲しいべく、3人で叫んでいたのは、嘘のようでした。

関西空港って、今考えると優しいところですね。だって、あたしや潤子やはにこなども、大きく受け止めてくれるんだもの…。そこで、私たち3人は、夜遅い関西空港で早速ひとつのイベントを組まれている事に気づきませんでした。そう…それははにこの友人のお出迎えです…………っていうか、べつにお出迎えをしに来た訳ではなく、単にはにこを迎えに、関西空港にきていたはにこの友人てなだけなんですが、このはにこ…やることがやっぱさすが!わざわざきていた遠い友人を、とんかつ弁当(この弁当の意味は、後で出てきます)を南海側の改札口でさくさく渡して、さっさとお別れしてきちゃったんです。もうわざわざ来てくれて待っていてくれたお友達を、とんかつ弁当と微笑ひとつでかわす事のできるはにこ…………。やはり敵には回せないわ…と、密かに思った瞬間でした。

さてそんなイベントも、ひとしきり終わり、これから本番の大阪です。ご存知の通り、関空から大阪へは、一応大きく3パターン行き方があり、南海・JR、そしてバス…。まあ、バスはさすがに夜も遅いし、最初からかんがえてもいなかったので、JRで行く事になりました。しかも快速!

当然、関空特急とかで、豪華にオンナは華々しく、特に今回は「東京の大型御意見番・潤子」の、初の大阪デビューなので、グリーン車………いいえ、もしあるのであれば、展望車風個室かなんかで、大きく垂れ幕をつるし、そして30mはあろうという裾の広がった大きなドレスで、これ見ようがしにCMを兼ねて、上阪するんでしょうけれど、切符を買う際、「ちょっとなに?????運賃に特急料金を合わせたら、2000円じゃ全然たりないわ…」「やだぁ…関空快速って、大阪じゃなくって新大阪にいくの??…帰れってことぉ!?」「ほんと、あたしたちにやさしくないわね…」というわけで、快速と相成りました。

たぶん、東京発の最終近くの便だったから、特急のダイヤも、きっとそれにあわせるのに近い形で、くまれているはず…、だとしたら「ほんと、あたしたちにやさしくないわね…」というよりは、逆にあたしたちに優しくしてくれてるのではないのか???とおもいつつも、「いいのよ!快速で」の一言で、サンババは、快速にノラリクラリと、足を運ぶ事になったのでした。

関西空港の駅のホームはホントに綺麗…。東京の喧騒とは全然違って、「国際空港」の名前を一応前面に出してるが、これはほんとは、旧東ドイツの静かな感じの、素敵な風の吹く、優しいたおやかな…………感じはいっさいしませんでした。なぜ?そんなのきまってるじゃないの!あたしたち3人がそんなの似会うと思う??もう!大変おおさわぎだったわよ!そもそも、関西空港についたら、はにこ嬢の知人の方を弁当1つで追い返し、そのあと特急をわざと見送り、そのままコンコースをでかい声で話ながら、大きく足を地面につける3人…。こうやって、はにこの関西征服・潤子の大型新人大阪デビュー・ちさとの第二の里帰りが、まるで効能もなにもない下痢止めのように、静かに始まりました。

まず羽田・新宿で、使い果たした体力を、電車内で貯蓄整備です。関空のホームの自動販売機で、3人ともドリンクを買いこむ淑女達…。各自の好きなドリンクを手に持ち、女たちは涼かな心を求め、のどを潤す。そして、来た快速…。それは、またまた、あたし達3人官女を、震えたたせる嬉しいものが、目に飛び込んできたの!それは…………

なんと、電車がリクライニング・シートなのです!そりゃ通勤型の長い椅子の電車の椅子でも、文句はいわないわよ!でも…ほら、よく言うじゃない…。旅の恥は掻き捨て…って!ん…もうだからたいへんよ!まずはにこ嬢が、あたしの「例の飛行機時間の件の沈静化を計るために」東京であらかじめ購入してきた、ま●泉のとんかつ弁当を、潤子とちさとに配りまくり、改めて電車内第1回土下座大会!ちさといわく「ああ…なんか、はにこって電車の中で謝ってるぅ…。なんかあったのかしら?」

おいおい…あっただろう???しかしこの時点で、ちさとは目の前の大盛りのとんかつ弁当に舌鼓で、遅れたとか走ったなんてどうでもよくなっていて、ちさとは一所懸命土下座を車内で繰り返す、はにこを横目に、とんかつのからしを心配するちさとが車内にいたの…。いいのよ!はにこちゃん…あたし心がひろいから(爆)

で、停車駅を少しづつ、大阪本陣へ向けて、滑り出す電車に1つの疑問符が…。そうです!私達は、進行方向右側の、一番後ろの車両のなかの一角を、女3人で、形を封じこめていたわけですが、どうもなんか視線を感じるわけです。なんだろ?なんだろ?????っと思って、ふと後ろ側の席を見てみたら、黒人のファミリー(?)が、私達3人を、奇異な目でご覧でした…っていうか、さげすんでました。なかでも3~4歳くらいの女のコは、座席の上にしっかり立って、こちらを見る始末。ちさとと目が会うと、ふと目をそらす始末…。彼等ファミリーに、日本語の理解度は聞くつもりはさらさらなかったが、大方、彼らの会話(現地語)の、態度や言葉のはしはしを見たり聞いたりしていると、なんとなーく理解度は深まっていく…(違う意味で)

まあ、そんなこんなで、電車は天王寺より大阪環状線にそのまま入り、快速運転で本陣「大阪」にやっと到着しまして…。東京で大騒ぎしていた時間が、6時や7時…その時は、ゆうに11時を越えて、まもなく0時になろうもんだった。週末金曜日、春の大阪は、すごい人ごみ…。たまんないわよ!しかも一応2泊3日とかなんで、あたしなんかは、結構な荷物なの!その中を阪急東通商店街や、その中を潜り抜けて、行って見た大阪のお店…。おっととっとその前に、超重要な任務が待っていたのでありました。それは…、

方向の定位性を定めること…………だって、今回はちさとの案内で、お店を引きずりまわすというお約束だったので、まずどこのお店に行くのか、基準を定めて、その場所に向かって歩いていかなければならないので、超しっかりしていたつもりでしたが、思った通り、迷って、まったく反対の出口に見事突進!「あ…ごめん」のひとことで、女は許されたのでした。しかし、このあとすごーい展開が目の前を通ることになって、3魔女は、心臓の毛をそられる勢いに変わるのでした。

さて、その3魔女ですが、とあるお店にはいったわ。そこは店名を出すと、また問題になりそうな気がするので、ここでは控えるが、キタにある「匿名希望 B」という店である。その店は、もう大阪で20年選手で営業している店で、ちさとは子の店をあらかじめ、東京の「匿名希望 P」という店に紹介して頂いていた。その「匿名希望 B」だが、まあ接客の濃度やお客様に対する気配りは、ちさとが20年近く出歩いている「あのへん界隈」やまた、たまに遊びに行く地方のお店などをかけ合わせても、トップクラスだといえよう。とにかく間のとりかた、会話の進めかた、あいづちのうちかた、どれをとってもAクラスといえよう。そんな店で、東京の3魔女は、最初の15秒くらいは大人しく飲んでいたが、お酒の拝趨が進むにつれて、もう何かがはずれたように、騒ぎまくっていた。

なかでもそのキャラクターとおしゃべりに、誰もがひきつけられる通称「V(…ほんとうは『B』でしょうが、あえて『V』にしちゃうわ!)」さんの接客は、もう天下一品!彼は160kgという巨体を揺らし、カウンター狭しとくぐり抜け、その巨体とは裏腹に、とっても「チャーミング」な接客で、3魔女を楽しませてくれた。たとえば、その一例が、お互いの自己紹介の部分で、私達「東京はすっぱ3魔女」の自己紹介がおわったあと、「Vですぅぅぅ…本名じゃありません…」といわれ、あたし達は大笑いした。これは、まずVなんていう名前(日本語で書けばカタカナでしょうが、おおかたこんな名前は、一切ないです)絶対ありえないし、それにその160kgの巨体を大きく揺らしながらはなすその様は、もう見たものしかわからない、なんとも言えない愛着感がある。今度大阪に行く瞬間がある方は、ぜひお教えするので、行ってみて欲しいと思いますわ…。

その店…カラオケは確かにあった気がする。しかも金曜週末で、非常に混んでいた。しかしその「Vさん」はもちろん、長年の貫禄たっぷりのママや、元頼れる兄貴・現姉御肌の兄貴って感じの3人の素敵な接客に、もう目も耳も奪われっぱなし!確かカラオケは歌われていた気がするが、ほとんど3人の独断と弾丸トークのショータイムに、もうほんっと聞きほれて!そして楽しんで…!つまんない東京の店のママに、爪の垢でも煎じて、飲ませたいわ!特に新宿の「D」「H」「J」「Y」のママ…あんたら店やめてもいいわ…。

まあ、個人的判断の会話は、このへんにしといて、そんな会話もどんどん進み、気付いたらいい時間…4時間近くもその店にいてしまい、こんなにいたら、大阪での後妻の口に差し障りが出ると思った3魔女は、ここらへんでお暇(おいとま)する事に…。お会計をすませ、同じビルの中にある、顔を合わせたくない社長がいるホストスナック(ちさとだけだが…)の前を、おおばしりで通り抜けて、次なるお店へ…。

次は、やはりキタにあるお店「P」のドアを開けた。(先出のBの紹介店…東京のPとは違う)その店は、さきほどではないが、適度の数のお客が、もうすでに「出来あがって」いた。しかしそのドアを開ける前、やはり方向音痴のちさとさん、「ねえ…はにこぉ…Pってどこ???」「ねえさんこっちよ!」もうさすが!歩く男街MAPの異名を誰にも譲らないはにこの元で行動すれば、もう問題はなし!……………てなわけで、無事ドアを開けた3魔女「初めてなんですけど???」「あらぁ…どうぞぉぉ…」でも、このお店…すごい秘密がかくされていたのですごい秘密がかくされていたのです!(はにこもじゅんこも知りません…でもあたしは知っています…それにまだ公表していません…)

次回をお楽しみに・・・。


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