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まなみの中のまなみU

目次へ学割泥酔(writed byいぬすけ)

今だからいえるが、高校三年生の時、酒に酔って病院に行ったことがある。普通「高校三年生」で「酒に酔って」というと、「あああ…ばかなまなみは、急性アルコール中毒になったのね」くらいで終わる…のが普通である。しかし、残念ながらまなみはそうではなかった。はっきり言って、そっちのほうがよかった…と今でもおもう。

ある冬のさっむい日に、まなみは朝まで飲んでいた。夜から飲んでいた…いやホントのことを言うと、昼から飲んでいた。昼から飲んでいるまなみは、次の日の朝なんて、足がフラフラで、まっすぐなんか歩ける状態ではなかった。朝まで飲んでいたなんて言うと、とっても「あらら…酔っ払いさん…だめよん!」なんて、かわいく言われそうだが、実はこのとき高校三年生だったのだ。しかも、普通高校三年生の冬なんて、「進路に向かって一直線」なんて感じだが、まなみはそういう行動は一切起こすわけではなく、毎晩飲んだくれたバカ学生だった。

しかし、その学生に、ついに天罰が下る時がきたのだ。まなみは、その日も学校をサボりたおし、友人と昼から酒を飲んでいた。昼からお酒を飲める環境にいるまなみなんて、ろくな環境ではないが、その環境に共に過ごす友人がいて、毎日のように酒を飲んでいた。寒い冬の日…まなみはいつものように、お酒を飲んでカラオケで暴れまくってた。昼からはじまり、夕方…夜…深夜…そして明け方…たぶん、入ったお酒の量は、口じゃ言えないし、今考えてもおっそろしい量だとおもう。そんなまなみに,帰宅の時間に天罰が下った。

その日、まなみは新宿から中央線で、下り方面に乗って座っていれば、間違いなく家に帰れた。しかし、東京近郊の方はわかるとおもうが、新宿駅発の早朝と深夜の中央線は、上りも下りも、ホームが総武線のホームから発車する。これがそもそもの間違いの始まりだった。別に、時間帯の発車のホームの違いは、以前からだったので、間違いのはじまりではないが、まなみの妙な誤解から、酔っていたのも手伝って、よせばいいのに反対方向の電車に乗ってしまったのである。

座席はたっぷり空席で、寝て帰っても誰も文句は言わないだろうと言う感じで、電車はすいていた。まなみは、そんな甘い汁を吸うべく、靴を脱いで思いっきり足を投げ出し、体を座席と平行に方向を並べた。しかし、走り出したのは良いが、「つぎわぁ〜、○○○〜○○○〜…お出口はぁ〜左側ぁ〜」という車掌のアナウンスの、駅名の部分がどう考えても逆方向だ。「あら…間違えた!」と気づいたまなみ…急いで靴をはいて.電車を下りる準備にかかった。ここまではよかった…ほんとによかった。しかし…

なんと、気づいて起きて降りたS駅のホームに、足を踏み外して思いきり電車とホームの間に落ちてしまったのだ。それはほんとに一瞬におこった。今でも憶えているのは、一瞬にして真っ暗になった視界と、やったら熱いモーターの放熱、そして急いで飛んできた駅員の「もうだめ??」という小声…。「ここで死んではたまるかい」と思ったまなみは、「生きてるわ!ば〜か」と駅員に大暴言!結局、駅員4人に助けられ、病院に連れていかれ、頭を4針も縫った。

当然、親はよばれ、病院・駅員・母・まなみの今だから言える、恥知らずの大バトル…。反省のないまなみは、頭の包帯をバンダナに変えて、またまた夕方から飲みに出た始末…。いまなら絶対しない…。だって、その日お酒飲んだら、血液の循環がすごくよくって、頭がガンガン…。そんなわけで、いまあやまります。総武線S駅の当時の駅員さん…ごめんなさい。あと、Y病院のみなさん、ごめんなさい…。でも母!あんたは別!縫った頭たたきあがった!今でも忘れない!…憶えておいで!


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