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Summer Day Camp

レポート

Manhattan 育ちのジェシーちゃん

2001.8.

Report by ノーラ・コーリ

アメリカの夏休みはたいへん長いです。だいたい暑くなるのが6月くらいですので、特に冬の長いここニューヨークでは暑くなったらもうすぐ夏休みに入ります。学校が再開されるのは9月に入ってからですからそれまで子どもをどうするか、が親の悩みとなります。けれども子ども達はサマーキャンプに参加したり、家族で旅行をしたりして案外長いような夏休みもあっというまに終わります。それではサマーキャンプとはどのようなところなのでしょうか?私のスカースデールビレッジの自治体主催のデイ・キャンプを取材して来ました。ここは4才半から5才までの子どもが通う、これからキンダーガーテンという幼稚園に9月から入学する子ども達を対象としたものです。

盛りだくさんの毎日

キャンプに到着 8:45

1日のスケジュールは、8:45に始まります。親が車であるいは歩いて連れてくるか、あの黄色いスクールバスに乗って子ども達が集まって来ます。バスを降りるところにはそれぞれのグループのリーダーであるカウンセラーという16才から18才くらいまでのお兄さん、お姉さんが待っていて、子ども達を迎えてくれます。この時に親はなにかカウンセラーに伝えることがあったら口頭で伝えます。しかし友達が自分の子どもをピックアップするようなことは必ず書状で提出しなくてはなりません。この当りはとてもきびしいです。見知らぬ人に子ども達を渡さないためです。ランチはこの暑い中で腐らないように、プラスチックのカートンに集められ、冷蔵庫へ行きます。建物は夏休み使われない小学校が使われています。建物中の中は涼しいです。

持ち物は水着、タオル、ランチ、飲み物、着替えの服、サンダル、(行く時は運動靴で)。これらをすべてリュックに入れて持たせます。

分からないことがあったらなんでも聞ける電話番号を教えておいてもらいましょう。ここではそれぞれのキャンプのオフィスに電話をすると一番早いです。

外遊び 9:15

最初の活動は外遊びが中心でした。5、6人のキャンパーをひとつのグループとし、KG1、KG2とKはkindergarten, G はgirls Bはboysそしてグループの数字となっていて、これが13グループありました。このグループを単位にすべての活動が展開します。外遊びではバスケットボール、Tボールというプラスチックの大きなバットを振る野球ゲーム、パラシュート、Big Wheels という乗り物、チョークで校庭に絵を描く、キックボールというサッカーのような遊びをしていました。

スナック 9:45

9:45から10:00まではスナックタイム。今日のおやつはポテトチップスとオレンジジュースでした。オレンジジュースは紙のカートンに入っていて容量は150CCくらいでした。他にはgraham cracker のようなクラッカーやクッキーがでるようです。天気がよいので、学校の校庭にあるピクニックテーブルで食べていたり、木の下で食べていました。女の子のグループには女性のカウンセラー、男の子のグループには男性のカウンセラーがつきます。けっこうこのあたりは男の子と女の子が別れているのだなという印象でした。スナックはキャンプの方で出してくれます。

中での遊び 10:00

そして室内では図画工作でフェルトを使って手を入れて動かせるパペットを作っていました。同じ工作室でも絵を書いている子どももいました。他にはプラスチックのコップにビーズを入れたnoise maker, 紙皿をくるくる中央に切っていくかざりもの、画用紙にのりで模様を描いてその上にぎらぎらをかけたり、それぞれの活動は30分単位に刻まれていました。そのため、朝の活動は3つくらいできます。

静かな遊び  10:30

お昼前の30分は少し静かな遊びをします。部屋でボードゲームをしたり、Quiet ゲームという室内でのゲームをしたり、図画工作をする子どももいました。図画工作の部屋にはArt specialist といって美術の先生もいました。

ランチ 11:00

ランチは早めです。ランチは親が持たせます。サンドイッチ、パック済みの市販のランチ、にんじん、セロリ―、チップス、ピーナツバターとジェリーのサンドイッチ、パックに入ったジュースなどを持たせています。日本人の子どもはおにぎりの子どももいました。最近ではジップロックにサンドイッチやチップス、野菜などを入れてくる子どもが増えていますが、1回使ってもうあの大きなグレーのゴミ箱行きです。しかも子ども達は残す、残す、ちょっとかじってぽいっという子もいます。全部食べてきたと思ったら大間違いです。

バスに乗ってプールへ 11:30

アメリカの小学校にはプールがついていません。そのため、その区のプールを使います。しかも会員制の所ですからお金を払った人しか使えない仕組みになっていますのでとてもきれいです。黄色いスクールバスもフル回転です。あっちからこっちへこっちからあっちへと大忙し。バスドライバーは日本語も覚えています。「コニチワ」「アナタハトモダチ」「ドイタシマシテ」「アリガト」などなど。子ども達はあらかじめ水着を着ている子どももいますが、学校で着替えます。アメリカ人の子どもは朝から帰るまでずっと水着を来ている子もいます。

プールは本当にひざくらいまでしか水がこないところで遊びます。最初は自由遊び、それからちょっとした指導があります。Buddy check といって、必ず友達をつけ、その子がいるかを何度か確かめます。2回の時も6回の時もあります。あまりに暑い日ですと水遊びの時間をちょっと延長するようです。プールの更衣室でぬいできます。

バスに乗って学校へ 1:00

またバスに乗って学校へ戻ります。そこでスナックがあり、次は1:45から外遊びです。サッカー、バスケットボールなどで遊びます。バスケットボールの高さは4,5才児に合わせて小さいものを使っていました。お兄さん達とたわむれている子ども達は楽しそうでした。もう体力勝負。暑い日にはスプリンクラーを出して、水で遊ぶそうです。

お迎え 3:30

一日も後半を迎え、3:30にはお迎えです。車で迎えに来る親が多いので、学校の裏は車の列ができます。バスに乗って行く子どもはバスに乗りますが、ちゃんとバスを担当するカウンセラーも着いていきますので、乗る前にチェックをし、バスを降りた時点でちゃんと親が迎えに来ているのかを確かめて手渡します。親はID slip といって、ど派手なピンクの紙を渡されていて、この紙には子どもの名前とグループが記され、それを持っていないと子どもを渡しませんという約束事になっています。車で来る親はこれを車のダッシュボードにおいて、キャンプスタッフが子どもの名前を見て、建物から子どもを連れてきて、車に乗せます。セキュリティーに関してはとても厳しいです。離婚家庭も多く、子どもをさらってしまう人が多いからでしょう。

イベントの数々

デイキャンプでは実にいろいろなイベントも用意されています。遠足もあり、1週間しか参加しない子どもでも十分キャンプを満喫できます。たとえばCrazy Hat Day ではそれぞれが家でおもしろいデコレーションをつけた帽子をかぶってきます。Olympic Day ではちょっとした運動会をしますが、卵をスプーンに乗せて走ったり楽しいことばかりです。Hawaiian Day ではアロハのシャツを着て来たり、レイをかけてキャンプにきます。この日はハワイアン・パンチというアメリカの赤い飲み物がスナックに出ました。Carnivalという日もあり、これはなかなか盛大でした。空気を入れたトランポリンで飛んだり、お城が来たり、綿菓子がもらえたりと楽しそうでした。けれどもすごい暑さでした。entertainers といってピエロが来たり、マジックショーなどを見せてくれたりする日もあります。

遠足の数々

さすが、ニューヨーク、子ども達もミュージカルを見に行きます。このグループはSteward Littleを見に行きました。さらにNature park というところへ出向き、自然についても学びます。Historical site にも訪れ、アメリカの歴史についてもレプリカを目の前にして学びます。これらの特別な行事は必ず親の許可を必要としますので、permission slip というものが渡されます。ここにいつまで申し込みをしてくださいと書かれていますので、小切手を切ってその申し込み用紙を添えてカウンセラーに渡します。締切日を守らないと絶対に受けつけてくれませんので気をつけます。安くても$25.00のプレイランド(遊園地)から$75.00のブロードウェーショーまでいろいろです。けれどもいろいろな経験をさせてあげたいと思いますので、参加するとよいでしょう。

自治体のものは高くない

1日で計算してみるとフルデーに行かせたとしても1700円くらいです。半日です1日にして1200円ほどです。決して高くはありません。他に必要なものとしてはもしバスで通わせるのでしたら往復で300円ほどです。

一人一人のニーズに応える

最近ではアレルギーの子ども、菜食主義の子どもと子どもによってニーズがあります。そのためアレルギーなどで食べられないものがあれば、食べられるものを用意してくれます。誕生日会などで他の親がなにかケーキなどをもって来た時も、卵アレルギーなどの子どもにはちゃんとフォローがあるそうです。

事故などにあった場合は、それぞれのキャンプにナースがいますので、対応してもらえます。

日本から夏休みを利用して参加できます

もしこちらにお友達がいるのであれば、その人を通して申し込んでもらうとよいでしょう。スカースデールのサマーキャンプは住民を対象にしていますので、申し込みはどうしてもスカースデールに住所を持っている人でないと参加できません。そのため、滞在先もここになります。自治体のものがこのように割安なのはある程度住民税によってまかなわれているからです。けれども民間のデイキャンプもいろいろありますので、こちらにいるお友達に情報集めに協力してもらうとよいでしょう。お勧めサイトは、

http://www.gocamps.com

 

 

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