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ドイツのクリスマスの雰囲気  

ドイツの天気は、じゅに12月に は霜が降りるぐらい非常に寒い。そ してときどき雪の日がある。太陽は 午前9時から午後3時まで出てい る。だから毎日幾分暗い。その時期 には人々は人工の光を飾ることを 好み、例えばデパートとか特別のク リスマス市場とか買物のエリアな どにこれらの光を灯すが、個人の家 の窓にも灯す。一戸建ての家に住む 人々は外の庭のモミの木に電気ラ イトを灯す。もし雪が降っているな らば、暖かいロウソクの光と冷たい 雪はすばらしいコントラストをも たらす。

 待降節(アドベント)の時期は家 の中で主に暮らす。家の中の暖かい 雰囲気は寒い天気と対照的である。 アドベントのために四本のロウソ クのあるモミの木のリースを置く のが習慣である。食事の間とかその 後の静かな時間などにロウソクの 光を灯す。クリスマス前の四つの各 日曜日毎に、最初に一つ、次に二つ、 三つ、最後に四つロウソクに光を灯 すことの意味は、クリスマスに特別 の何かが起こるということである。

アドベントと言う言葉は、ラテン語 で降臨とか到来とか出現を意味し、 このモミの木のリースは重要なフ ェスティバル、すなわちイエスキリ ストの出生の一つの象徴である。ま た別のシンボルが使われる、即ち、 子供たちは12月の始めに小さな カレンダーをもらうが、それには毎 日開けるドアがついている。毎朝起 きるときに子供たちは新しいドア を開けて、そして内側に素晴らしい 絵を見ることができる。特別なカレ ンダーには毎日一つのチョコレー トが入っているものもある。  アドベントのときはいつもとて も忙しい。会社では年末、会計年度 の終わりなので、たくさんのことを 用意しなければならない。ドイツで は24日午後から26日まで休日 である。ほとんどの会社員は27日 から1月6日まで休暇を取るので、 そのクリスマス休暇の前までに全 ての仕事を終わらなければならな い。また同僚の間で小さいパーティ ーも開かれる。以前はそのパーティ ーを自分たちで用意していたが、現 在はレストランへ行きたがる。だか ら日本の忘年会と大体同じになっ た。それは年の終わりの祝賀会と呼 ばれる。そこで課長はその年の締め くくりをして、会社員の仕事を賞賛 する短い演説をして、将来の発展を 期待する:「頑張りました、頑張り ましょう」。  

また、人々はそれそれの生活につ いて反省をする。今年の失敗につい て考え、来年はよりよい年になるよ う約束をする。例えば、タバコを吸 うのを止めたり、アルコールを飲む ことを控えたり、そして自分の妻に 親切にすることなど約束する。しか し、残念ながら、これらの約束はと きどき短い時間だけで終わってし まう。  

クリスマスイヴは、家族全員が集 まる日である。遠くの町に住んでい る息子や娘たちも彼らの両親の家 を訪問するために来る。少なくとも クリスマス休暇の時には家族は一 緒に過ごす。その夕方には皆家にい るので、通りは静かになる。電車は ほとんど走っていない。  

私が子供だったころ、24日には特 別な秘密があった。父は、その日の 午後2時に居間に行って、そして内 側からドアに鍵をかけてしまった。 我々子供たちは父がクリスマスツ リーを準備している間見てはいけ ない。父はロウソクとか金属のベル とかきらきら光るボールとか天使 などとても素敵な装飾をする。彼の お気に入りはガラスから作られた 氷柱だった。5時ぐらいに明るい音 がするベルが鳴っていた。そして母 は『天使はここに来た、そしていく つかのすばらしいプレゼントを 我々に持って来た』と言った。もち ろん子供としてはこの話を信じた。 この神秘的な背景が、我々子供に神 様の力と力強さを見させる。そして、 神様が我々に、多くのプレゼントを 与えることによって我々人間に大 きな愛を表現される。長く待ってい た後に我々はとうとう居間に入る のを許された。その間にわたしの父 は、クリスマスツリーのロウソクに 火をつけた。ロウソクのあたたかい 輝きとモミの木の匂いは本当にお 祝いにふさわしい印象的な雰囲気 を作り出した。しかし、我々はまだ プレゼントをもらえなかった。まず、 我々は母の大好きな趣味であった キリスト教の歌を歌わなければな らなかった。わたしの兄弟はフルー トを演奏したが、わたしは音楽が苦 手だった。その後で我々は祈った。 そしてやっと我々はプレゼントを もらった。例えば、新しい衣服、例 えばシャツとかパジャマであった。 その外に、本とか、ドイツでは男の 子の好きな鉄道モデルとか女の子 の好きな人形がプレゼントとして 人気がある。子供は、折り紙、絵、 詩、歌などを作って両親への小さな プレゼントをした。  

我々はこの祝賀会の後に一緒に クリスマスの食事をとる。特別な食 物が出される。私の家では毎年この 日だけ父が料理をする。彼にはコイ の特別の調理法があった。その料理 は甘い味がして、おでんと大体同じ ようなソースをかける。でも、ソー スの中には、ニンジンとセロリとナ ッツが入っている。料理は一時間ぐ らいボイルをするので、本当に良い 味であった。それをパンと一緒に食 べた。他の料理は、サラダとくん製 のウナギとソーセージなどである。 もちろんこのメニューは、家族によ り異なる。25日の昼ご飯では、揚 げたガチョウを好く食べる。その料 理は少し塩からいソースを表面に 塗り付けて、オーブンで30 分間焼 いたものである。それはパリパリし ていて美味しく、焼き鳥と大体同じ ような味である。しかし、これは焼 いた後で、断片に切り分けられる。  この特別なディナーの後、教会の 降誕節礼拝に出かけて行く。礼拝で は神様がこの前年の間中沢山の素 晴しいことと喜びを我々に与えて 下さったことを感謝する。この礼拝 はキリスト教文化で最高のお祝い であるので、特別の雰囲気がある。 会堂内では大きなクリスマスツリ ーが、祭壇のそばに立てられ、王様 を案内した星が、屋根から吊るされ ている。イエスが生まれた生誕の図 の模型も展示される。特別な音楽公 演とか教会のコーラスが行なわれ る。めったに教会に来ていない人々 も、年に一度は教会に行くべきだと 思っている。そして、この晩にやっ て来る。教会は、これらの人々を受 け入れるにはあまりに小さい。それ で、礼拝は二三回繰り返し行われる。  

次の休日はくつろぐ。大きい都市 の教会では本当に大きいクラシッ クのコンサートをするための時間 である。バッハ・オラトリオとか他 のクラシック音楽が演奏される。家 族にとっては、これらの日は静かな 平和な時である。人々の中には、ス キーや旅行するのを楽しむ人もい る。クリスマスプレゼントにお金だ けをもらった人達は買い物に行く。 自分の気に入らない贈り物をもら った人はデパートで交換しようと する。それで、デパートは本当に込 んでいる。  

大晦日の前には食品店は、大変混 雑する。31日の夕方には友達と一 緒に大晦日パーティを祝う。パーテ ィでは簡単なジャガイモサラダと かソーセージなどの入った食事か 或いはシュリンプサラダとかサラ ミソーセージとか高品質牛肉の高 価なビュッフェスタイル食事が出 される。ワインはビールよりもより 好まれる。そこでは一緒にゲームと か冗談を飛ばしあって楽しく過ご す。もちろんこれはキリスト教の祝 祭ではない、だからまじめなキリス ト教会は景色のよい平穏な地域へ 避難する。パーティーの終わりに時 間どおりに12時ちょうどに新年 が始まるとき、互いに新年に『かん ぱい』と言いって、少しのシャンパ ンを飲む。5分位後で皆外へ出て、 花火をあげて新年におめでとうを 言う。それは大きい都市においては 大変印象的なことである。  次の日は自由で、皆くつろいで過 ごす。教会には、新年礼拝がある。 最後に、聖書の中の話によれば、賢 い王様がイエスキリストの出生の 場所に到着したと言う1月6日を 以ってクリスマスの時期は終わる。 。



イースターの卵


ドイツのイースターとペンテコストの雰囲気

長い冬の後で春になりドイツの人々は幸せな気持ちになる。イースターは春の始めにある。 田舎の人々は、乾いた枝か木材を集めて、大きい山に積み重ねて、そして夕方に大きな焚き火 としてそれを燃やす。このキャンプファイアには、真のキリスト教的な意味があるという訳で はない。けれど、「イースター火」と呼ばれている。この習慣は昔の人々が悪い幽霊を追い払 うために行なったものである。しかし、村民全員は楽しい気分で集まって、火のそばで暖まっ て、輪になって、喋て、焼ジャガ芋とソーセージを食べる。皆は寒い冬が過ぎ去って本当に嬉 しい。

受難日には、イエス様は軽蔑され、咎められ、十字架で亡くなった。クリスチャンの一番重 要な祝日。十字架で起こったことはキリスト教の中心となっている。もちろんこの朝には礼拝 を行う祭日です。イエス様が弟子と一緒に食べた晩さんは聖書に記されている。家族でそれと 似た形で復活日の食事を食べる。この日には肉を食べることはできないので、魚を食べる。魚 の料理はあまり多くないが、焼き魚や、薫製魚がある。ほかにも北ドイツには「マティエス」 という特別な魚料理がある。ニシンを塩漬けにして、保存する。塩漬けニシンを、二三日前に クリームと小さく切ったタマネギを入れたソースに入れて、ジャガ芋と一緒に食べるとおいし い。

イースターの日曜日には、イエス様のよみがえりがお祝いされる。外で早朝の礼拝を行う教 会もかなりある。名古屋の鶴舞公園でも、似た礼拝が行われる。その後に教会で或いは家で たっぷりした朝食を食べて祝われる。パンとバターと半熟卵或いは固ゆで卵を食べる。「イー スター花輪」と呼ばれる特別なケーキもある。それは 直径が30センチで丸い形でやわらく、 たくさん酵母を使って生パンで作られ、そして3つの部分に分けられる。それぞれを転がして、 そして、綱編みお下げの形で織り混ぜる。そのケーキは白パンとよく似た味で卵とバターによ く合う。

庭では春の最初の花が咲いている。淡黄色のスイセンは「イースターベル」と呼ばれる。 イースターの朝食の時に机の上に花瓶に入れて飾られる。木には最初の緑葉が出ている。その 枝の束も花瓶に入れて、「イースター木」と呼ばれる。枝は白カバの木とか、ネコヤナギとか、 柳から切り取らる。たとえ外の空気がまだ冷たくても、内側の温かい部屋では新緑が出てくる。 子供はその木のために飾りを作るのが好きである。まず生卵の上と下に太いピンで慎重に穴を 空け、液体の中身は吹いて除いて、卵の殻に花の模様とか、イースターのウサギなどの絵をか く。後でその作品を、糸を結びつけたマッチで、卵殻の上の穴から入れて、木の枝に結ぶ。も ちろん、店でプラスチックで作られた人工的な 装飾卵を買うこともできるが、自分で作ったも のはよりすばらしく、ユニークに見える。 復活祭の礼拝の後で、子供は庭で卵を探す。この卵は予めいろいろな色を塗って、隠してお いたものだ。見つけたときには、喜びが大きい。昼食で揚げた焼いたラム(子羊)は、人気が ある。4日間休みの日があるので、たくさん人々は旅行をする。例えば、クリスチャンは、イ スラエルのエルサレムに行って, 本来の場所でイエス様の苦難の道を見る。でも、テレビで見る こともできる。  

40日後に、昇天は祝われる。それは、5月の終わりの木曜日で、祭日である。5月の2番 目の日曜日には、母親たちの大変な仕事を賞賛するために、「母の日」と呼ばれる日がある。 子供は母のために何かを作るか、詩をつくる。時のたつうちに父も羨ましくなるので、特別な 自分の日がほしくなった。昇天はこのために使われて、「父の日」と呼ばれる。ドイツの社会 では夫婦がいつも一緒にすべてのことをする。例えば教会で或いはコンサート或いはパーティ で一緒に座るが、この日は違う。父親たちは友達と一緒に、お弁当とビールを持って、きれい な景色の森の中でハイキングをする。

聖霊降臨日は第3の重要なキリスト教の聖日である。それで、日曜日のみならず月曜日もまた 休日である。このペンテコステトは神様から弟子に遣われた聖霊について考えるために祝われ る。キリストの聖霊が、たとえば教会で或いは家族でとても大切だと思われるが、この五旬節 の聖日はクリスマスやイースターと比べるとあまり人気がない。本当のお祝いをする伝統があ るという訳ではないが、その日も自然の中でハイキングをすることが人気である。5月と6月 は中部ヨーロッパで一番天気が良く、気温は適度で、木に新緑があり、森にはたくさん散歩道 があり、皆非常に素晴らしい気持ちになる。散歩をする間、美しい景色を見て、その美と驚き のために神様の創造を考えさせられる。どのように神聖なる精神の存在と影響を感じることが できるだろうか?しかし、このたくさんの時間の後で一年の最後に収穫の感謝の時或いはクリ スマスに、ようやく神様の影響がほとんどの人々の意識に再びより深く入り込んで来る。


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