アイスピック創作物色々
過去作品群
(一番下に90年の劇場版パト同人誌更新)
◎シガレットチョコ(83〜84年・MIC17・19・20号掲載)
なんとか前のHPから再掲載。1983〜4年の大阪のM山学院高校(某私服男子高)時代の漫研会誌に連載してた作品です。
「チョコ」と呼ばれる探偵(最右・上段最左)が難事件を解決しながら、その犯人を次々と殺してゆく探偵もの。チョコ自体は小5頃から書いていた鉛筆漫画のキャラなんですが、多分やっぱり「探偵物語」「夢幻紳士」の影響はあると思います。あと「ブラックエンジェルズ」の影響もあるかも。チョコは極端なリアリストで、推理能力と殺人(断罪)能力がある存在って事で書きました。
下段左がチョコのパートナー「α−RABBIT」。所謂コンピューター少女で、CG少女と実体としてのアンドロイド(兎月静夜)の2つの姿を持ち、現状の情報収集や科学分析に使用される「組織」の作ったスーパーコンピューター。1話当時(83年。まだメガゾーンもなかった)はマイコンのCG少女が分析用のマイコンラビットを端末にしてただけだったのが、2話で身体を手に入れ、3話では修理マシン(最下段中)まで増設。当時はまだ「パソコン」という言葉が無く「マイコン」の時代でした。実はCG少女は14,5歳前後、アンドロイドは20歳前後、と設定年齢が違ってます(「コンピューター少女の成長」を見せたかった)。その「一人なんだけど、2つの姿を持つ」が結局、「モリガン」と「リリス」みたいな「元は一人なんだけど2人に分離した」キャラの設定に行ったらしいです(だから上は妄言で書いてるのでは無い。それ以前にラ▽シスに行ってるよねヤッパ)
「BJ」の「U−17は知っていた」のイメージがあるかないかは今となってはわからないです。手塚氏ってやっぱすごいね・・・
・・・・・・まぁリリスのルックスは下段右の洋(よう)という女の子(サイドと呼ばれる諜報担当の一人)の方が近いようです;
・・・洋がプレゼントを渡そうとしている相手は「一人(ひとり)」というアフロパーマの性別不明(実は無性)のワイヤーロープを使うレザーフェチの暗殺者。あと画像には出てませんがチョコの住むマンションの管理人とその甥が出てきます。ヘンなキャラです。
RABBITの名前はどうしても名前に「BIT」を入れたかったからで、ウサギと、Love−Bit・RAB(0)−Bit(1)のカケ言葉です(rub-bit=触感型コンピューターの意でもある)。で、当時から自分は「W3」(手塚氏の漫画)が大好きで、この名前にした時に「ボッコ」のようなキャラがいい、とは決めてました。殺伐とした話なので、コンピューターの中位夢があるのがいいだろ、と。マイコンマウスでは「ねずみ」になってしまうというのもあります。女ねずみ小僧は確かに好きなんですが。
(補足。それ以前自分は鉛筆漫画でW3の星兄弟がネタと思われるキャラ(時変人という時間を管理する種族)を書いていて、気分的にはその中の2キャラからチョコというキャラもできてます。W3の真一の髪型そっくりだからチョコは。探偵でシンイチ・・・)
たぶん先方作品のタイトルは自分の漫画の「チョコ」と「RABBIT」の合成語でこの漫画も当然参考にはなってます。「チョコとラビット。グリコのチョコBITZみたいやね。それで行こう!」そんな所では無いでしょうか。よく判りませんが。物語の「主人公パソコン」がいきなり「伝説のパソコン」になってしまうのは、そんなわけだったりするんじゃないかと思います。というか、先方が何かの漫画の後書きでシガレットチョコ食べてると思うぞ、随分前(学園探偵団後書きで各探偵を語るくだり))。 というか、「2●面相〜」もそうだし。確かに「セ●ムン」のタキシード仮面には2●面相の方が近い気もする。でも「チョコ」を見ていない限り、「月●うさぎ」ってキャラは生まれないよね、やっぱ。
1話は純度100%の金の精製法に起因する重化学工業社長殺人事件の話。2話は身体を手に入れたRABBITが外を歩きまわって麻薬取引現場に出くわす話(学校の輪転機印刷での製本;)3話がバレンタインデーにチョコに青酸チョコ(大阪では当時リアリティのある話)が送られてくるが、実はそれはチョコと組織の抗争に巻き込まれて死んだ女(上段中央)のヒモ(上段右)の復讐だった・・・という話。主にここの絵は3話からのもので、絵柄は当時的には斬新だ、って程度です。
ヒモの男が「秋葉」という名前なのは、当初RABBITをコンピューターウィルスで再起不能状態にさせるような事をするキャラとして設定していたからなのですが(というか、ハッキング)、それだとあんまりだし、ページが4P少なかったので、単なる粗暴な青酸毒物犯銃撃犯という事になったのでした。
ただ、自分は手塚氏や石森氏、松本霊士氏のファンだったので、その辺りもあってかなりバランスで悩んでいたんだと思います。同人的には絵柄確立されてきてた感じでしたが・・・(そうなのか?) 今の自分が、チョコの顔のあごを丸めて書いた所で、某氏のパクリにしか一般人は見ないんだよね、結局は。当然、セ●ムンにも行ってると思います(う*ぎと、その子供版のち*うさ)。「プリティリトルラビット」なんてモロじゃん・・・その流れで某「ナ**ウ*ーカー」にも・・・とゆー(話したく無い)
タイトルは1話が「密室殺人(爆殺)」、2話が「身体(ボディ)」、3話が「St.Valentine Day’s Shock!」ですが、なんか3話タイトルってゴスロリ漫画系のD’s Valentine 氏のペンネームに語調が似てるよなぁ、等と。D’sってDay’sなのかね・・・(?
・・・ゴシックって細密描写を必要とするし(自分は目が悪い)、何より自分はゴシックだと千乃ナイフ氏には絶対勝てないと思ってるので、どーも今は本気で描く気がしないのですが・・・。建築物抜きのゴシックって自分にはゴシックでは無いんですよ。テーマも見つけづらいし。好きな事は好きですがゴスロリ少女。恋月姫好きだし。未*蜂にトレカの企画送った位・・・(99年。ボツったが)
1話・2話がB5原稿で各20p、3話がA4原稿で16pでした。
追: ちなみに大阪当時自分が住んでたのはH方市でした。高校まで結構遠し・・・(汗
(この件で現在自分はS玉県常盤小で例の漫画家団体代表と同級だったと主張しているのですが、それは元々90年ごろの先方ファン&関係者に、当時の僕の「中学(O阪府H方三中)で同級生だった」という意見を否定されたためで(イベント時にかなり身体的に酷いことまでされた)、
実際先方代表と小学から高校まで同級だったという元メンバーの人も、いまだに公式HPの日記で「その間同級生だった事は無い」(相手方は僕の本名を知っています)と言っているので(この主張は90年代の先方ファンや関係者の主張と変わらない)、それでそれより遡った常盤小で同級生だったという事しか考えられなくなったわけです。誰も中学同級だった、って意見を肯定してくれなかったし、「20面相」自体が小学4年生なので(常盤小には4年までいたから)。元々年間を通じて何度も会話したような相手ではなかったし、実際*鳥のモデルってどう考えても埼玉時代の同じアパートの同級生のK島くんの妹+3年同級のS鳥さんだしね。その頃の知人じゃなきゃ、考えられない。(もし自分が嘘をついてるなら、最初から大阪で同級生だったと言ってます。実際大阪に住んでたわけだし、実際どこぞの編集部の人には、代表の名は本名だと言われたし、中学の卒業アルバムにはその名は無かったので)
三中では自分に対して長期かなりのいじめがあって、自分の記憶がそれ以外(現在それすらも)殆ど記憶に無いし。それに自分的には同級だったのが中学とは、まるでひきずってるようで、考えたくないです。
(追:中学でなければ、86年の夏期松竹アニメシナリオ講座の受講生って可能性もあるんだけど(個人的過去話だの手袋の話だのしたのは後はその時だけだから)、自分がもらえている受講生みんなの1枚分の住所録の名には先方代表らしき女性名はありません。バ●ロン2巻の女の子のモデルらしき人の名前はあるのですが(それで先方=その子と勘違いした時期がある)。あの時僕が何かの理由で一枚しか住所録をもらえていなかった可能性もあり、残りの1枚に先方代表の本名が記載されていた可能性もあるけど、不明。他の受講メンバーなら住所録の残りの1枚を持ってるんだろうけど、不明って事にしときます。何故なら、もらえなかった2枚目があるとしてもそこに記載されてる人の名は多分2〜3名位であって、その人達が僕の名前の載ってる1枚目を持っていないという事は有り得ず、その2,3人の中に先方代表の本名があるとすれば、先方代表はやはり僕を意図的にスポイルしてきた(させた)という事になってしまうからです。)
ネタに使われたどうこうってのは、元々K川ムックの「エ*ガイム1」が出る前から自分はK川書店等に作品送るなどしてたわけなので。先方がK川と仕事しだしたのはその後だから、結局僕の存在にいつ気づこうが「同じ事」なんだよね)
あと、参考画像。 ていうか両親と口論になって破棄した際のMIC17号用PART1原稿(高1当時)。つなぐのは可能なんだけど; 母もよく捨てないでおいてくれたもんです。
PART1の原稿が荒い最大の理由は線が細かいと輪転印刷機に乗らないからなんだけども。下手だってのは当然ですね。
一応、PART1ではまだラビットの実体が「マイコンラビット」そのものでしかなかった事が判ります(某ちょ**ツにウサギキャラが登場するのはこれが理由だと思われる)。
また、左は最終ページ、右は途中のページなんですが、そっちの欄外表記で既にシガレットチョコの略称が「C.C.」となっている事が判ります。(※何とか部誌でみたんですが、この部分は枠線のすぐ下にも関わらず部誌から輪転機の立ちきりで切れちゃってたようです。原稿の残骸整理して別のページで略号書いてる所探します。部に残ってる原稿コピーには記載残ってると思うんですが。) (2006/10/28)
あと、MIC18号の総扉のイラストと同誌の画像。元の原稿は86年にメチャクチャになってしまってたので、セロハン止めしてコピーしてそれをスキャンしてます。(大体B5原稿群は全滅状態だった。やっとこここまでつないだけど。画像)
まだMICは18号(高2文化祭時、18〜20は同時売りだった。無茶)なので、α-RABBITの身体はまだ出てきてなくて、その初期稿。初期稿にはソバカスありました。多分RABBITってキャラには、当時のうる星系キャラや漫研の先輩のキャラも入ってるような気がするんですが、今となっては一番近いイメージは、タカラリカちゃんフレンドの「へんしんパットちゃん」です。あれが一番近いような気がする。今ならああいうキャラで描きます。チョコも殺人はあんまりしないだろうし。
で、多分この総扉の初稿RABBITがフリスビーやってるので、セ*ムンうさぎの初期技が「ムーンティアラアクション!」だったりするのかもしれないんですが、その辺は不明・・・って事にしときます。逆に途中から技変えしてもらえて良かった。当時は、この原稿見つかってなかったしかなり落ちこんでたのです。
セ*ムンのキャラは別に嫌いじゃ無いし。おもちゃサイトの方でセ*ムン玩具のページ作るかもしれないしね。
自分的にはチョコはかなり好きな作品とは言え、きっと色んなものに影響受けてる作品なので、短絡に何がチョコをパクった、と言う気は無いんだけど、あまりにあんまりなのは悔しいって気もしてたんだよね。要は自分が強くなればいいってだけなんですが。
大阪M山高漫画研究部会誌「MIC」17号(83年文化祭刊(笑;))
チョコの1話を乗せた号。表紙は後の部長のU田(か*でん)氏!絵が上手い好人物で、さすが!後に美大に入りました。他にも絵的には自分より上手い人たくさんいたよなー;自分は絵の下手さを実は、痛切に感じてました(^^)
ただ2年先輩の「Aらき」氏は嫌なんですが、今・・・
大阪M山高漫画研究部会誌「MIC」20号(84年文化祭刊)
上記のチョコPART3を載せた号です。こちらはコピー誌。輪転機から開放されたので自分も絵が走ったのを記憶してます。それでも輪転機用矯正の跡が抜けないのが悲しすぎ。表紙はいわん氏。M山学院高校の文化祭は外部から女子も結構来てましたね当時。参考まで。
◎魔法 (85年2月 都立M高漫画研究会会誌「Illusion 4」掲載)
高校2年の時に都立M高に編入して漫画研究会(こっちは会だった)に編入して以後の漫画。全部で7P。
ぶっちゃけ千之ナ*フ氏や永*護氏や松*零士氏の影響受けてるなぁって気もしないではないけれど、当時は「レ*ンピープル」誌とか結構流行りではあったわけで、ページ数の少ない短編を書いてみようかなぁと思って書いた部分もあったのかもしれないです。サイレント漫画なんだけど、セリフが無いにしてもここまで無音に近くする必要は無かったかもとちょっと反省。
自分にしては珍しい魔法系漫画。というか吸血的話。眠りについたままの女の子を目覚めさせるべく剣で傷つけた自らの血をかけていく、っていう描写もあったりするんだけど・・・多分TV版の「BLOOD+」の第1話の方に描写ニュアンスが転用されてます(これは間違いない。この作品はIGの89年の社員&バイト募集の時にコピー送ってるので)。実はそれが「BLOOD+」に自分が期待してた最大理由の一つだったりもしたんだけども。
ああそれなのに・・・ああっリク君・・・(;;) ←こればっか
そういう儀式の進行の仕方自体は当時各漫画(ロリ系含む)でも無かったし、無かったから意識して描いたってのはありました。(多分映画「キャリー」の影響もあるとは思うのだが、あれは・・・ひど過ぎるので。・・・ていうかクレ*ジーピエロにもあった気がするけど、あれはあれでちょっときつい表現ではある)
実は自己犠牲テーマ的エンディングの話だったりもします。定番って言えば定番なわけだが・・・
結構緻密に書いたので1Pがめちゃ精緻なのに、どんどん疲れてしまったわけですが(まる1ケ月で描いた感じ)・・・こっちの漫画研究会は女子ばかりだったので、つられて絵柄が女性化したってのもあるかもしれないけど。でもまぁ「009」も少女コミック版が子供の頃から好きだったりしたし、各少女マンガも好きだったわけで、こういう自分の絵柄はやっぱ大事だとは思ってたりします。身体デッサンとかを気にしすぎる今は逆にこの絵で描くのって難しいと思うけど。 (2006_6_3)
(追:)
ページのUP。高2にしては結構頑張ってます。( その1 ・ その2 )
エロースな絵柄は掲載しません。まぁオチ的に言うと少女の腕がなおって、かたや少年は・・・って話なんだけど。
腕にだっこされてるのに、首が1コマ目で起きているってのは(普通ありえない)、生きる意思の表現だったりするんですが、実はEg(現E9)のマンガでも再度使ってたりします。(画像)
高2当時なので、あいもかわらず色々と影響受けまくりの絵。2枚目(6ページ目)の横顔はデッサン狂ってるのではなくて、単に外人を意識しているので、鼻筋の起点が高くなってるだけです。
でも漫画にするにあたってのデフォルメの仕方ってのを色々悩んでたのは変わりないです。演出だの技法的にはもう殆ど掴めてるわけですが・・・
ていうかカケアミ系技法の練習画的作品とも言える。でも、実は自分の使う技法って(影を手書き斜線で表現するとか)、ミクロマンや009の模写イラストの頃から好み&志向が決まってるんだよね・・・
ただこの描法は精神力と集中力使うので、自分ってきっと漫画描きに向かないんだろうなぁ・・・とは以後思うようになっていったようです。
(追:最終ページ原稿写真。最後に文章で'His arm is lost,and her arm is came back. It's his MAGIC.' という文を白抜きで入れる予定もあったのだが、
結局白いロゴをどうするのかと思ってやめた。今にして思うと、女の子の為に腕を失う吸血少年という意味で、BL●●D+のハジ(しかも後に彼が手に入れてるのは「鬼の手」(ぬーべーか?)みたいだったりするわけだが)のキャラの骨子に引っ張られたらしい気がする、云々。
かなり象徴的ラスト。アニメ系の進路を一時あきらめかけてた心境がモロに出てるとも言える。女の子のモデルは多分特定人物では無いです。少年は女の子のために腕を失うわけだが、女の子が全然理解してない所がリアリーだよねー・・・まぁ若気の間違い的自己犠牲価値観な話と思ってもらえればマル。今の僕にはこういう主義はないです。 2007/1/17)