主権者である国民が好き勝手に甘やかした下僕(公務員)がどういう悪さをするかの例。
2002年09月06日
元自民党参院議員小山孝雄に1年10カ月の実刑判決 KSD汚職
ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)事件で、3166万円のわいろを受け取ったとして受託収賄罪に問われた元自民党参院議員小山孝雄被告(58)に対し、東京地裁は6日、懲役1年10カ月、追徴金3166万円(求刑懲役3年、追徴金3166万円)の実刑判決を言い渡した。小山元議員側は、受託収賄罪よりも法定刑が軽い単純収賄罪にあたると主張したが、川口宰護裁判長は、受託収賄にあたると判断し、「国民の政治及び行政に対する信頼を著しく傷つけた」と述べた。弁護側は即日控訴した。
国会議員当時の犯罪で、一審で実刑判決を受けたのは、01年2月に秘書給与詐欺事件で判決を受けた山本譲司元代議士=控訴を取り下げ、懲役1年6カ月が確定=以来となる。
川口裁判長はさらに、「贈賄側に資金提供を依頼しているほか、不自然な弁解をするなど、十分な反省の態度も見受けられない」と実刑にした理由を述べた。
この事件ではほかに、元参院議員で元労相の村上正邦被告(70)が受託収賄罪に問われ、公判で検察側と全面的に争っている。古関前理事長は2人の元参院議員への贈賄を認め、3月に懲役3年執行猶予5年の有罪判決を受け、確定している。
1980年、生長の家を支持母体にしていた故玉置和雄参院議員の秘書だった村上正邦が、玉
置の後を継いで参院議員に初当選した時、元自民党参院議員小山孝雄被告(58)は、生長の家本部の幹部職員から村上の秘書に転身。自民党村上正邦労働大臣秘書官を経て、95年の参院選でKSDの全面
支援で比例区から初当選。元自民党参院議員小山孝雄被告(58)の推薦母体は神道政治連盟(神政連)である。
神政連は自民党の強力な支援組織で、昨年5月、森喜朗首相が「日本は天皇を中心とした神の国」と発言したのが、この神政連の国会議員の組織である神政連国会議員懇談会の結成30周年祝賀会だった。神政連は、「日の丸・君が代」法制化の推進、憲法・教育基本法の改悪、「天皇中心の神の国」の復活などをめざす極右組織です。元自民党参院議員小山孝雄被告は、この神政連の顧問であり、同国会議員懇談会の事務局長だった。同懇談会の幹事長は、小山の「親分」村上正邦参院議員。小山は、「つくる会」と一体となって、教科書を攻撃し、「つくる会」教科書の採択運動をすすめている改憲組織・日本会議と連携する日本会議国会議員懇談会の事務局長も務めていた。小山は「改憲派の急先鋒」であるだけでなく、「教科書攻撃の急先鋒」であり「つくる会」の「同志」だった
。この下僕は主権者である国民の目を盗んでとんでもないことをしていたのである。
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