A.いいところに目をつけたね、これは岩月さんの明白なウソだよ。
2000年頃は、カウンセリング希望者からの手紙が増えすぎて
応答仕切れなくなったのが理由だ、なんでも月に100通ものカウンセリング希望の手紙が届いたそうだからね。
でも、岩月さんは、20代の女性(本事件の被害者)だったりすると、自らコンタクトするんだね。(笑)
何故こんなにもカウンセリング希望者が押し寄せたのか、
その理由を探る為に岩月さんの著作を順にひも解いてみよう。
1997/6/17 「人はなぜ人間関係に悩むか」には
169頁 に、岩月さんに講演会で出会ってカウンセリングを受けた女性の手記がある。
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1998/03「家族のなかの孤独」の前書きはすごいよ。
「桜の花が散り始めた頃、研究室のドアをノックする音がする。
立っていたのは、昨年動物生理学の授業を受けていた女子学生である。」1頁目 まえがき
いかにも、こういう風に自由に研究室にきて相談してくださいって感じだね。
この本は、以下の章で、岩月さんにカウンセリングを受ける記載がある。
・第一章 手記「私は生きている」
・第三章 女子大生の手記「不幸の原因、それは父への執着」
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1999/9/30「 娘の結婚運は父親で決まる」なんて
11頁以降、岩月さんの研究室にカウンセリングを希望する女性の記載が大半だよ。
あとがきにはこう記載されている。
「私の研究室にはいろいろな人がやってくる、若い女性が半分を占める。
彼女等の悩みの筆頭は恋である。」215頁 あとがき
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1999/10/1 女性の「オトコ運」は父親で決まる」
には、「どうしたら実父以外の男性から聖なる愛をもらえるか」(211頁)の章が記載されており、
初老の夫婦に性を超えた聖なる愛を貰うように書かれている。
もちろん、この「初老の夫婦」とは岩月さん夫婦のことを指すのだろう。
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2000/06/01 母親よりも恵まれた結婚ができない理由(わけ)
27頁に、女子大生が岩月さんの研究室にやってきて悩みを相談する記載がある。
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どうだね。相談者とコンタクトを取るのは簡単だろ。
女性がコンタクトしてきたという記載を本に散りばめて、
「私もカウンセリングを受けたい、この本みたいに岩月先生の研究室をノックしてみようかな」
と他の女性達に思わせればいいのだから。
岩月さんが刑事告訴を受けたのは2002年5月だが、
その直後からずいぶんと低姿勢な言い方になる。
この4冊の本の引用を読んで欲しい。締めの言葉は全て「お詫び申し上げます」だよ。
岩月謙司著 「無神経な人に傷つけられない88の方法」エピローグ 213頁 (2002/06)
しかし、私は精神科医でもありませんし、臨床心理士でもありませんので、
ご相談のお手紙をいただいても、気の利いたアドバイスができません。
心苦しいのですが、ほとんどの人にお返事を書けずにいます。
私はもともと動物行動学が専門ですので、
医学系や心理学とは違った視点で人間の行動を見ていますが、
アドバイスするだけの技量はありません。この場をお借りして深くお詫び申し上げます。
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岩月謙司著 「なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか」追記 236頁 (2003/01)
ただ、ご相談のお手紙をいただきますと、私は申し訳ない気持ちでいっぱいに
なります。気の利いたアドバイスができないからです。
お返事が出せないことは大変心苦しいのですが、
私は、ただ話しを聞くだけの人で、臨床心理士でもなければ、
精神科医でもありません。どうか、お許しください。
この場を借りて深くお詫び申し上げます。
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岩月謙司著 「なぜ「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか」追伸 238頁 (2003/04)
ただ、ご相談のお手紙をいただきますと、私は申し訳ない気持ちでいっぱいに
なります。気の利いたアドバイスができないからです。
お返事が出せないことは大変心苦しいのですが、
私は、ただ話しを聞くだけの人で、臨床心理士でもなければ、
精神科医でもありません。この場を借りて深くお詫び申し上げます。
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岩月謙司著 「娘は男親のどこを見ているか」エピローグ 199頁 (2003/05/20)
ただ、ご相談をされる手紙ですと、私は申し訳ない気持ちになります。
私は臨床心理士でもありませんし、精神科医でもありませんので、
お答えできないからです。動物行動学の立場から人間の行動を語っている
だけだからです。私はただ話を聞くだけの人です。井戸端会議といっています。
そんな私ですので、気の利いたアドバイスはできません。どうかお許しください。
この場を借りて深くお詫び申し上げます。
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岩月さんは、これらの著作でカウンセリングやアドバイスは行っていないと主張しているんだが、
本当はカウンセリングはもちろん、身体接触を伴うセラビー「育て直し」までをも実施し、
その事実は2002年2月に「NNNドキュメント’02 思い残し症候群」でTV報道されている。
これは明白なウソだね。
この事から類推すると、岩月さんは刑事告訴を受けた事がよっぽど堪えたようだ、
明白に矛盾するウソをついてでも、言い逃れしようとしていたのだから。
岩月さんは、2003年7月6日のなぜ売れる 岩月教授の恋愛指南本の記事においても、
「臨床心理士でも精神科医でもないのでアドバイスはできない。これまでも話を聞くだけしてきたが、
新たに聞くのは体力的にも物理的にも難しいのでお断りしている」と弁明しているが、
話を聞くだけの人が、なぜTVに出演してオムツや哺乳瓶で「育て直し」セラビーをしているのだろうか。
これも明白に矛盾するウソだね。
そして、2004年4月に香川大学から育て直しに関して「厳重注意処分」を受ける。
その直後から、育て直しを行っていた頃の回顧録が著作に載り始める。
岩月謙司著 「ムリをして頑張って何になる」 200頁 (2004年4月10日発行)
なぜなら、育て直しは、普通の家庭の味をあじわってもらうということを
目的にしていますが、その基本は、本人からのリクエストだからです。
リクエストの内容は、そのほとんどが赤ちゃんから幼児期にかけてすることです。
「ムリをして頑張って何になる」 202頁より
テレビで紹介した育て直しは、おもに、哺乳ビンでミルクをあげる。
絵本を読んであげる。おんぶする、遊園地で一緒にあそぶ、など、
ほのぼのとした映像が中心でした。
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岩月謙司著 「なぜ、、女は恋や仕事に臆病になってしまうのか」 215頁 (2004年5月10日発行)
思い残しをはらすためには「育て直し」という方法が有効です。
幼児期の人生をやりなおす方法です。
ビックリするかもしれませんが、絵本を読んでもらったり、
一緒に童謡を歌ってもらったり・・・ということをやるのです。
子どものころしてもらいたかったのにしてもらえなかったことを、もう一度やりなおすのです。
過去の不快な思い出を「快」の思い出で塗り替えていく作業です。まるでタイムマシンのような方法ですが、
これが根本療法となります。
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岩月謙司著 「なぜ、母親は息子をダメ男にしてしまうのか」 3頁 (2004年6月20日発行)
さて、育て直しの活動」と言っても、ごく普通の家庭の味を味わってもらう、ということです。
我が子のように扱うだけの活動です。具体的には、絵本を読んであげたり、
一緒に歌を歌ったり、食事をしたり、ブランコに乗ったり、おんぶしたり、遊園地に行ったりします。
幼児期なら誰でもしてもらうような内容ばかりです。
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岩月謙司著 「結婚力」 142頁 (2004年9月29日発行)
私はかつて、育て直しというボランティア活動を行っていました。
これは、「親に愛されて育てられなかった」という思い残している人を、
文字通り、私たち夫婦が親代わりとなって、育て直す活動でした。
といっても、特別なことをするわけではありません、
ごく普通の家庭の味を味わってもらうだけのことです。
具体的には、絵本を読んであげたり、おんぶやだっこをしてあげたり、
遊園地でいっしょに遊んだり、食事をしたり、ということです。
どんなことをするかは、クライアント(相談者)からの要望ですが、
その多くは0〜3歳くらいの時期に親からしてもらうようなことでした。
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しかし、これらの育て直しの記載も明白なウソだ、
新聞報道などと照らし合わせればすぐに判るね。
岩月さんは、法的問題のない育て直しの一部分のみを切り出し、
あたかも育て直しのすべてが法的に問題ないかのように記載している。
クライアントと裸でお風呂に入った事や、
一緒に布団に入って下半身を触った事は何ら記載していない。
ましてや、20名以上のクライアントと性交渉したことも何ら記載していない。
これでは、苦しい言い逃れだと言われてもしょうがないだろう。
岩月さん流の言い方ならば、「言わないウソ」だね。(「ムリして頑張って何になる」104頁より)
事実があるのに、何らかの理由で公表しないウソが「言わないウソ」だ。
自分で著書に書いて「言わないウソ」を批判しておきながら、
自ら「言わないウソ」をついているのが、何とも岩月さんらしいところだね。
これも、岩月氏の「思想の矛盾」だ。
岩月氏がどのような理由で「言わないウソ」をついているかを考えるのも良いだろう。
そして、夫婦で育て直しをしてきたというが、これは本当だろうか。
もし、本当に夫婦で育て直しをしていたならば、
クライアントの手記に「奥さんにこんなアドバイスをもらった」等の記載がある筈だ。
しかし、岩月氏の35冊の著作のうち、8冊に21編の手記が掲載されているが、
その手記のどこにも奥さんにカウンセリングやセラビーを受けたという記載は無いんだ。
よって、夫婦で育て直しをしてきたという主張は極めて疑わしいと判断する。
岩月氏の著作の題名
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手記とその著作者
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人はなぜ人間関係に悩むか
(1997/6)
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D子、30歳の生真面目なOL 167頁
(岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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家族のなかの孤独
(1998/3)
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22歳→25歳 女性 手記「私は生きている」3頁
(岩月氏に嫌がらせをするため、
奥さんに「セクハラされた」とウソをつこうかと思う記載あり。)
年齢不明 女性 手記「母の嫉妬」 64頁
(岩月氏の奥さんに関する記載なし)
女子大生の手記「不幸の原因―それは父への執着」138頁
(岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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思い残し症候群
(2001/2)
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ある父親の手記 124頁
20歳の女性の手記 154頁
20歳の女子大生の手記 159頁
(全て岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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「子どもを愛する力」を
つける心のレッスン
(2001/6)
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「この子だけがなぜ?」親もわかってやれない子が不憫:美樹さん(25歳) 111頁
(岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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人の望むようにしすぎる人、
平気で人を支配したがる人
(2002/8)
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手記「私は私が気持ちいいことをする」
D子さん30歳
(岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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なぜ、「白雪姫」は
毒リンゴを食べたのか
(2003/4)
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香川大学法学部一年生(18歳の女性)の手記 13頁
ある女性(24歳)の手記 63頁
24歳の女性の手記 77頁
22歳の女性の手記 168頁
31歳の独身女性の手記 173頁
(全て岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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母を恋して太る人、
彼を愛してやせる人
(2003/6)
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片山景子さん(仮名)26歳・会社員 55頁
島田里香さん(仮名)17歳・高校生 103頁
佐伯ゆかりさん(仮名)27歳・看護士 136頁
山田祥子さん(仮名)42歳・主婦 179頁
(全て岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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結婚力
(2004/9/29)
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藤田泰恵さん(32歳、主婦、大阪府) 228頁
中村瞳さん(31歳、主婦、広島県) 235頁
井口芳美さん(26歳、アルバイト、東京都) 242頁
(全て岩月氏の奥さんに関する記載なし)
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また、岩月さんは「育て直し」とはクライアントからの要望を行っているだけだと言っているが、
これは本当だろうか。
2005年6月に、岩月さんは被害者女性を逆告訴した。
要するに岩月さんは、告訴した彼女はは「育て直し」の意味が判って要望したのだろうと言いたいのだね。
でも、裸で風呂に入ることや布団の中で下半身の愛撫を受けることが育て直しだなんて、
岩月さんの本のどこにも記載されていない以上、真の育て直しがなんなのかは知りようがなく、
その上で如何なる合意があったとしても、岩月さんのウソに誘導されたものではないかと疑ってしまう。
少し気になったのは、「男は女のどこを見るべきか」だね。
岩月謙司著 「男は女のどこを見るべきか」 9頁 (2004年9月10日発行)
私はこれまで、十年以上、ボランティアで育て直しという活動を夫婦でやってきましたが、
しばしば人の極限状態と出会います。ギリギリまで追いつめられた人間を何十人も見てきました。
そういう修羅場のような現場でしみじみ思うのは、ああ、男と女は違うものだなぁ、ということです。
そうした体験で発見した男女の思考のしかたの違いをこれから本書で明らかにしたいと思います。
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家庭の味を味わってもらうだけの活動が、なんで人の極限状態と関係あるんだろう。
もしかしたら、ここで岩月さんは「本音」を出したのかもしれないね。
本当の育て直しは「人の極限状態」で、「ギリギリまで追いつめる」もので。
「男と女は違うものだなあ」としみじみ思うような「修羅場」なのだろうね。
クライアントの手記の育て直しの記載と符合するので、こちらが正解だろう。
岩月さんは、相変わらず抽象的な育て直しの記載しかしていないがね。
本当の育て直しがどんなものか、想像するだに恐ろしいものだけどね。