香川大教授、準強制わいせつ容疑で逮捕 相次ぐ不祥事に対応苦慮・「私的なこと」強調/毎日新聞より
高松地検が香川大教育学部教授、岩月謙司容疑者(49)を準強制わいせつの
疑いで逮捕した7日、高松市幸町の同大では、記者会見が開かれた。同大では先月、
医学部付属病院の室長が収賄容疑で逮捕されたばかり。相次ぐ不祥事に、
関係者らは対応に追われた。
会見では、高木健一郎理事が、出張中の木村好次学長の「誠に申し訳なく、
学生や受験生に及ぶ影響を考えると心の凍る思い。学外の私的な行動であっても、
教員として大学の名誉・信用を失いかねない事態」などとするコメントを代読。
加野芳正・教育学部長が「断腸の思い。学生の無念さと動揺を思うと大変申し訳ない」
などと述べた。
一方、岩月教授の処分については「事態の推移を見守る」として、当面行わないことを言明。
逮捕容疑についても「大学を離れた私的なこと」と繰り返した。
被害者への謝罪も報道陣から促されて、加野学部長がようやく
「申し訳なく思っている」と述べた。
今回の件について、同大は、03年11月に学内に6人のメンバーによる調査会を設置、
弁護士ら2人も参加。双方の言い分に食い違いがあるため、真相の解明に至らず、今年3月に解散。
4月に加野学部長が岩月容疑者に「誤解を受けるような行動は慎むように」などと厳重注意し、
岩月容疑者は「分かりました」と話したという。【内田達也、高橋恵子、南文枝】
12月8日朝刊 (毎日新聞) - 12月8日17時32分更新