四月二十日から東北福祉大球場で開催されていた仙台六大学野球(以下、仙六野球)春季リーグ戦が、五月二十六日に閉幕した。本学学友会硬式野球部は四位に終わり、目標としていたAクラス入り(総合三位以内)はならなかった。優勝は東北福祉大(以下、福祉大)で、三大会ぶりの全勝優勝を飾った。
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大会第二週からのスタートとなった本学初戦の相手は仙台大。勝って勢いをつけたかった本学だったが、一日目は無安打無得点に倒れ、二日目もチャンスを生かせず完封負けした。続く第三週は、本大会二十六回連続優勝の強豪東北福祉大との対戦。本学は何とか一勝を挙げようと奮闘したが、投打共に圧倒され二日とも五回コールド負けに終わった。
そして第四週、対東北学院大(以下、学院大)戦。一日目、本学は昨年の仙六野球秋季リーグ戦で同大学を完封した祝将之投手(経済学部三年)を投入し、落ち着いて試合に臨んだ。しかし、五回表に学院大の猛打を浴び、結局この試合七回コールドで完敗。さらにリベンジを懸けて戦った二日目も敗れた。
0勝で迎えた第五週、対東北工大(以下、工大)戦では本学が先勝、念願の今大会初白星を挙げた。二日目も1対0で完封勝利し、互角と言われた工大に競り勝った。また、最終週の対宮城教育大戦も快勝した。
最終結果は、予想通り王者福祉大の優勝となった。しかし、六大会連続二位の座を守り続けていた学院大が仙台大に敗れるという番狂わせがあり、今後の仙六野球の見所となりそうだ。
今大会四位という平凡な結果に終わった本学。全十試合を通じて残された課題は、打線が繋がらず、チャンスを生かせないということであった。藤原大樹主将(工学部四年)は、チームの目標として「一人一人が自分の役割を果たし、チームとしての勝利を挙げる」と力強く語り、勝利への道筋を示した。また、四年生引退後のチームについては、「一、二年生にも期待の選手はいる。三年生を軸に、周りがどれだけ頑張れるかがカギ」と来季に不安がないことをアピールした。彼らが課題を克服し、さらなる成長を遂げることに期待したい。
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数々のドラマを残して幕を閉じた今大会であったが、選手達の白熱ぶりとは裏腹に、ギャラリーの少なさが目立った。マリナーズーの佐々木投手(福祉大出身)のような大リーガーも輩出してきた仙六野球。次回の秋季リーグは皆さんも観戦に行ってみてはいかがだろうか。