五月四日、仙台市民会館小ホールにおいて、第十五回マジックフェスティバルが開催された。この発表会は、東北学生マジック連盟が主催している。
今回は、連盟に所属する東北大学、東北学院大学、山形大学、石巻専修大学、各大学の奇術研究会、愛好会が共演した。本学からは学友会奇術部、十名が演者、二名が司会者として舞台に立った。
プログラムの内容は多彩で、手品からアクション性の高い大道芸まで、様々なマジックが展開された。演者は、手の平の中で、ボールを消したり出したりするフィンガーボール、一本の縄でこまを回す、ディアボロ(中国ごま)などで、会場を沸かせた。
本学奇術部五名が出演した、「ザッツ・シンデレラ」では、パロディ喜劇の中にマジックが組みこんであった。十二時の鐘の後、ガラスの靴を残して、シンデレラが入った箱の中から消えた場面では、大きな拍手が起こった。
東北学院大学の学生が演じたロープを使ったマジックでは、観客の一人が手伝いをした。手伝いの人がはさみで何度長さをそろえても、ロープが同じ長さにならない、というマジックだ。「そろってないじゃないですか」と演者に言われ、切れども切れども、同じ長さにならないロープを、手伝いの人も客席も不思議そうに見ていた。
そして、鳩を背広の胸ポケット、内ポケットなどから何匹も取り出し飛ばせるマジックで、ショーは幕を閉じた。最後の鳩を使う演目を演じた、本学奇術部の渡邊さんは「みんなで頑張った甲斐がありました」と感想を語った。
なお、本学奇術部は、十二月二十二日に、仙台市民会館小ホールにて公演を行う予定である。興味のある人は行ってみてはいかがだろうか。