いよいよ今日は大学祭。パンフレットを頼りに様々な企画を見て回る。でも、「パンフレットを見てもどんな企画なのかよくわからない」と言う人も多いはず。そんな悩みに応えるため、このコーナーでは様々なジャンルから六つの企画をピックアップして、より詳しい企画情報をお届けする。
まず紹介するのは、「あぁやべえ腹減った」。不思議な名前だが、正体はフランクフルトの店である。だがこのお店、普通の店とはちょっと違う。フランクフルトの長さが約三十センチと異常に大きいのである。それでいて値段は一本三百円とお得な値段設定となっている。「採算は考えていない。赤字覚悟ですよ」と企画者は語る。買い手のことを考えた良心的な企画といえるだろう。
次に紹介するのは「みんな歌う会」が主催する「歌声喫茶 白い鳥」である。ケーキを食べたりジュースを飲んだりしながら、アコースティックギターなどによる生歌を聴くことができる。曲目はレパートリーの中からお客が自由に選ぶ。「美しいハーモニーを聴きながら、くつろいだ時間をすごしてもらいたい」と主催者は言う。ちなみに「かわいい女の子もいますよ」とのことだ。
カップルで来たらぜひ行っておきたいのが「心のエステ」である。「大川隆法著作研究会」が主催するこの企画は、恋愛に関する心理テストを行い、その人の恋愛のタイプを診断するというものだ。二年前や三年前に開いた時は大好評で、中には前年の診断結果と比較して、自分の成長度を確かめに来るお客もいたという。 廃寮問題で現在抗議活動を行っている有朋寮は、今回その一環として「有朋寮展示会」を開いている。寮の歴史や日常生活をパネルで紹介する。「有朋寮は安くて飯もうまい。有朋寮の良さを知ってもらいたい」と主催者は言う。この企画を見て廃寮問題について考えてみてはどうだろう。
ゲーム好きの人なら「南原コネクション」は要チェックだ。ここでは、企画者達が製作したパソコンゲームで遊ぶことができる。ゲームの種類はシューティング、タイピングゲームなど五種類が用意されている。ただし、各ゲーム一台ずつで合計五台しかないので、行ってみたら満席だったということありうる。確実に遊びたいなら、早めに会場に赴くのが得策だろう。
最後に紹介する「川内畳愛好会」主催の「畳―tatami―」は、今回取材した中でも特に異彩を放つ。「畳は素晴らしい日本文化です。僕達はその素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと思ってこれを企画しました」と語る通り、畳の展示や畳返しを披露するところまではいいが、その後がおかしい。「その他にも、『ちっち』という生物によるショーや左翼オペラ、現役ボディービル部員によるマッスルショーも企画していますよ」と、どうやら本来の趣旨を忘れて何でもありの企画になっているらしい。「他にもまだまだたくさんの企画を用意しております」というから、何が出てくるかわからない。エンターテイメント精神に溢れたこの企画、一度足を運んでみることをお勧めする。
いかがだろうか。以上六つの企画を紹介したが、これらは数多ある企画の中のほんの一部に過ぎない。ここに登場しなかったものの中でも、楽しい企画はたくさんある。あなたは自分の好みに合う企画をいくつ見つけられるだろうか。大学祭を楽しいものにするのはあなた自身である。