大学で最も大きなイベントの一つとも言える大学祭。ゆうに百を越える団体が参加し、四日間にも及ぶ。大学祭は、一体どんな人たちによって、どのようにつくられたのだろうか。01年東北大学祭全学実行委員会の佐藤晃章委員長(工学部二年)にお話を伺った。
――大学祭に向けて準備は順調に進んでいますか。
全学企画の方は去年に比べると一歩速くんでいます。リハーサルももうそろそろ始まる段階まではきてます。一般企画の方は、会議が残すところ一回という形になりまして、だいぶ団体さん(一般企画参加者)と連絡もとれてきています。
――今まで準備の上で気をつけたことは何ですか。
やっぱり大学祭に出て頂くということで、個人情報とかも色々団体さんの方から教えて頂くんですけれども、それが漏れないようにということを一番気をつけてきました。
――今回導入されたエコトレイはどれくらいの団体が利用するんですか。
模擬店をやって頂く団体で、六団体ほど(五十三団体中)使用して頂いております。今年は時期的に動き出すのが遅かったというのもあるので、徐々に来年以降も増やしていきたいと思います。
――研究室発表を増やしたということですが、一般の入場者は実際に見込めるんですか。 研究室発表は、一般の人に大学でどういうことをやっているのかということを見せる場として考えているんで、一般の人にも(受験生にとってのオープンキャンパスみたいに)見ていただけたらと思っています。
――文系祭についてどう思いますか。
やっぱり正直言ってやって欲しくないです。一般の人が見たらうちら(大学祭実行委員)がやってるのかなって思います。同一のものとして判断されると困ります。彼らはゲリラ的にやっているので、結局あまり言っても彼らの神経を逆撫でするだけなんで、できるだけ穏便に済ませようと思っています。
――大学祭の存在意義はどこにあると思いますか。
普段の大学でやってることは、外の世界から見て、大学の中で閉じちゃっているって気がするんですよ。それを大学祭という機会でオープンな形にして、仙台の中に東北大学があるっていう意識を仙台市民に確認してもらう場です。
――理想とする大学祭とはどんなものですか。
大学祭というのはやっぱり、外に開けていたいというのがあります。もっと市民の方に来てもらいたいというのが今年のコンセプトです。
――学祭実行委員長をやっていて苦労したこと、また楽しかったことは何ですか。
苦労したことは特にありません。楽しかったことはやっぱり大学祭を運営していく過程でこんな人たちと出会えたこと。あと、やっぱり何かを作りあげていくということ自体楽しいですね。
――最後に来場者の皆さんに一言お願いします。
去年とは違った企画がたくさんありますんでぜひ楽しんでいって頂ければいいと思います。ぜひ来て頂きたいなあ。
注1・エコトレイ 燃やしても有害物質が出ない容器。今回から模擬店に使うように呼びかけた。
注2・文系祭 有志によって学祭期間中に無断で文系キャンパスで行われる。騒音などの苦情があり、問題視される。東北大学祭とは別物。