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素敵な部屋見〜つけた!

東北大生家探し指南

受験生特集号3面

大学生になってからの生活に胸をときめかせている君にぜひこの文章を読んでもらいたい。大学生になることはおそらく人生で最大の転機であるといっても過言ではない。大学デビューを飾ろうとする若人も少なくないと思う。

そんな諸君が初めにぶち当たる試練が家探しである。家探しを侮ることなかれ。家というものは、自分のプライベートを世間の荒波から守ってくれる唯一の空間なのである。

家探しの重要ポイントの一つとして挙げられるのは家賃である。一般的な東北大生は四万円〜五万円の範囲の家に住むことが多い。これ位の家賃を払えるなら、仙台駅周辺以外のどの地域にも住むことが可能である。仙台駅周辺ともなると、五万円以上が当たり前となってくる。敷金や礼金についても少し触れておこう。一般的に敷金は家賃の二、三ヵ月分であり、礼金は払う所と払わなくて良い所があるのでこの点についても注意が必要だ。

次に大学からの距離である。一年の間は主に川内北キャンパスで教養科目を受ける。二年になると文系学部は川内南キャンパスで、工学部、理学部、薬学部は青葉山キャンパスで授業を受ける機会が多くなる。また医学部は星陵キャンパス、農学部は雨宮キャンパスに移動する。

これらを踏まえると文系、医学部、農学部の諸君はそれぞれのキャンパスに近い八幡周辺をお勧めする。間違えても八木山などの地域に住んではならない。工学部、理学部、薬学部は青葉山キャンパスに近いためか、主に八木山周辺に住んでいる人が多い。八木山周辺は文字通り山ばかりであるため、原付を必需品とする。原付購入予定がない君がこの地に住むことは過酷な運命が待っていることを意味する。

学生の一人暮らしは経済的なことから、1Kが多い。1Kとは部屋が一つでキッチン、風呂、トイレがついているものである。和室、洋室は人それぞれの好みによるが、部屋の片付けができない場合は洋室をお勧めする。和室で汚いまま放置するとダニが発生してしまう。果てには食べることができないキノコがはえてしまうことにもなりかねない。

ロフトが付いているかどうかも重要になってくる。ロフトがついていると便利であると思われるが、それは大きな勘違いである。これはあくまで主観的な見方だが、あんなに不便極まりない物は無い。特に冬に至っては、エアコンの暖かい風が全てロフトにいってしまい下側があまり暖かくないのである。

キッチンの広さや洗濯機を置くスペースも地味に重要である。自炊をしようとしている人にとってコンロが一つであることは致命傷になりかねない。コンロには、電気コンロとガスコンロの二種類あるが、どちらも一長一短である。電気コンロは安全でかつ手入れが簡単であるが火力は弱い。逆にガスコンロは火力が強いが、ガス漏れなどの危険がある。

また家に洗濯機がないと、洗濯物が出てくるたびにコインランドリーに向かわなければならない。一回二百円と料金もかさんでしまうのでこれを続けていくと生活費が圧迫されていく。

一人暮らしを始めるにあたって、光熱費をあなどってはいけない。一般的に水道・電気代はどこもたいして変わりはないが、ガス代には家によって大きな差が生まれる。

都市ガスは三千円前後が普通であるが、プロパンガスは高ければ、八千円を越えてしまう。この事も家探しの際に注意したい点である。

最後になってしまったが、風呂場の大きさも重要である。日本人であれば誰しも風呂にはいる習慣を持っている。体操座りをしなければ入れない大きさの浴槽は敬遠したほうがいい。そんな風呂の入り方ではたまりに溜まった疲れが癒されようはずがない。

この他の条件として、築年数、日当たりの良さ、風通しなどがある。おそらくこれら全ての点において君の条件に当てはまる家はまずないであろう。しかし、数年間君が住み続ける家だから後悔だけはしてもらいたくない。だから優先順位を決め譲れないポイントを自分自身で把握し、不動産屋に行ってじっくりと相談して決めるべきである。


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