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因果応報

252名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 02:41
アレクサンドリア兵1「生意気なガキだったな。でも、久々にガキを殴って気分は爽快だぜ
           俺はよ、ガキを見ると殴りたくて堪らなくなるんだ」
アレクサンドリア兵2「少女虐待趣味か? 俺には理解できねえな」
アレクサンドリア兵1「なに言ってるんだ。先に手を出したのはそっちじゃねえか!」
アレクサンドリア兵2「まあ、あんまりむかつくこと言いやがるから、つい手が出ちまってな。
           でも、村の連中への見せしめに良かったんじゃねえか。
           俺らに逆らったらどうなるかってことが分かっただろうよ」
兵舎の裏で、強奪してきたチョコボを屠殺した二人は、笑いながら話をしていた。
そんな二人の前に、マリンが現れた。
アレクサンドリア兵1「なんだ貴様は! さっきあんなにボコボコにしてやったのに!」
マリン「脆き肉人形よ。壊してくれる、死ね」
マリンが腕を振るうと、その衝撃で兵士が砕け散った。
隣にいた兵士に、血飛沫や臓物が振りかかる。
アレクサンドリア兵2「ああ…お願いだ。止めてくれ」
もう一人の兵士はぺたんと尻をついて、マリンに哀願した。
股間から溢れ出た液体が、水溜りを作る。
マリンはその哀願を聞くと、マリンは口端をきゅうと歪めて笑みを漏らし、
ゆっくりと近付く。
マリン「ゆっくりと嬲ってやりたいところだが、他の兵士に見つかるとまずいんでな。
    一瞬で送ってやるよ」
マリンは心底残念そうにそう兵士の耳元で囁くと、兵士に顔面に拳を叩きこんだ。
兵士は脳漿をぶちまけて、首のない身体を晒す。
首のない兵士の肉体は、少し痙攣していたが、やがてそれも止まって動かなくなった。


















今日の日記

265名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 03:27
ペットのミャウがいなくなってからもう三日も経ったよ
いつもなら絶対家出してから二日以内に帰ってくるのにー
そういえば最近食事らしい食事もやってなかったからなあ
ボクの食べ残したギザールの野菜だけじゃどうにもならなかったんだなー
そういうことにしておこう
家族がバタバタしてると思ったら最近戦争中だとかで忙しいみたい
それって楽しいことなの?うれしいことなの?
ぼくも戦争やってみたいなあ
でも戦争っておいしいもの食べれないんだね
ここ数日ギザールの野菜とゴブリンの肉だけしか出てこないんだもん
ぼくはチョコボの肉が好きなんだい!
でもおととい食べた肉はおいしかったなあ
チョコボの肉にひけをとらないまろやかさ、そして舌ざわり、最高だったよ
母さんになんの肉か聞いても返事返ってこなかったけどさー
そのときは顔色が悪かったからきっと風邪でもひいてたんだなー
かあさん働きすぎはよくないよー
















暁の騎士団、リンドブルムに到る

270名前:いかげん書かないと…Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 03:47
トット編 DISC2

リンドブルムの入り口…
トット「いただきキャットにご用心…か」
壁に貼られた張り紙に目を通し、独りごちる。確かにリンドブル
までの道中、やたらといただきキャットに遭遇したような記憶が
ある。
とりあえず確認できただけで10匹ほど。後は敵と遭遇した瞬間
に連斬で斬り刻んだため、それがいただきキャットだったのか、
それとも別の何かだったのかはよく分からない。
トット「それにしても排除団体の名が『キャットキラー』とは…
    私なら『猫狩り騎士団』にする」
ビビjr1号「団長、何でも『騎士団』ってつければいい訳じゃないと
       思うよ…」
かなりあきれた声で言う彼の言葉をあえて無視して、トットはリンド
ブルムの城下町へと足を進めた。

普段ならにぎやかな城下町も、戦時下ではさすがに緊張した雰囲気
を漂わせている。普段ならば元気のいい子供たちの声が聞こえてくる
であろう通りには、多くの兵士たちが厳しい顔で徘徊していた。
リンドブルムの飛空艇にベアトリクスはさらわれた。だがトットは
ベアトリクスがリンドブルムにいるという確信を持てずにいる。
トレノでの戦闘時、ボコの背中で気を失う直前に見た白い光の爆発。
その光の中に一瞬ガーネットを見たような気がしたからだ。
だがそれでもリンドブルムへと足を向けたのは、もしかしてという
思いからと、そして…
トット「これを道具屋で売ってきてくれ。かなりの額になるはずだ」
そう言ってトットはボコに結んである道具カバンの中から、エリクサーを
取り出した。
ビビjr1号「いいの? エリクサーを売っても。もしもの時のために
       取っておいた方が…」
トット「構わないさ。売った金でエリクサーより貴重な物を買うつもりだ」
トットの言葉にビビjrはしばらく思案顔だったが、やがて納得したのか、
「ボコ、行こう」と一人と一羽、仲良く道具屋へと入っていった。
そんな部下一人と一羽の後ろ姿を見つつ、微笑を漏らしたトットは建物
の壁に背を預けて目を閉じた。
ベアトリクスの事、ガーネットの事、アレクサンドリアの事、考えなければ
ならないことが多くある。そしてもう一つ、
トクン…トクン…
目を閉じると心臓の鼓動に重なるようにして、別の鼓動が聞こえる。
いや、もしかしたら聞こえているような気がするだけなのかもしれない。
だがトットは自分の中にもう一つ別の存在があることを確信していた。
ジェノバ細胞。
その力ゆえに時として暴走する。
まだ薬の世話になった事はないが、時々考える事がある。
「はたしてこいつは、自分に薬を飲む時間を与えてくれるのだろうか」と。
一度暴走したら最後、一瞬にして全てを食らい尽くされてしまいそうな
気がしていた。
それ程のものが自分の中に眠っている。
と…
ビビjr1号「団長、団長!」
弾んだ声に目を開いたトットの視界を、任務を果たしてきた部下一人と
一羽が埋める。
ビビjr1号「凄いや。こんな大金始めて見たよ」
興奮気味に言ったビビjrの手ひらの上には、五枚の一万ギルコインが
乗っていた。
やはり思った通りだった。戦争といただきキャットの大量発生が、
エリクサーの値段を吊り上げていたのだ。
トットはビビjrの手のひらから四枚のコインを取る。
トット「残りの一枚は君が持っているといい。何かの時に役に立つ」
ビビjr1号「いいの?」
トット「ああ。落とさないようにな」
ビビjrはしげしげとコインを見つめた後で、ローブのポケットの奥の奥に
しまい込んだ。
ビビjr1号「ところで、エリクサーより大事なものってなぁに?」
トット「あれだ」
トットが顔を向けた先からは、何ともいえないピクルスの匂いが漂って
きていた…。
























今日の日記2

272名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 04:04
今日はカバオの家に行ったよ
でもカバオは遊べないだって、つきあいわるいなー
カバオのおじさんが戦争に駆りだされたから自分が働かなくちゃだめなんだ、だってさ
カバオのおじさんちょっとうらやましい
それはまあいいや
今日やっとミャウが見つかったんだ!
街の中央の像の前にいたんだよ、けっこう前もそこにいたような気がする
でも今日のミャウはすこし変わってたんだ
羽が生えてるし眼が大きいしついでに黒くなってるんだ
しかも傷だらけで、よほどの修羅場をくくりぬけてきたんだろうなあ
黒くなったのは日焼けしたってわかるけど羽はどうしてはえたんだろ
そういえば昔なわとびしてる角生えた女のこがなわとびしてたなー
きっとミャウもなわとびしてたから羽が生えたんだ
あと、変わったのって外見だけじゃなかったんだよね
喋ったんだ、ニャーとかヒギャーとかじゃなくて普通に
「エリクサー、くれにゃいと死んじゃうニャ・・・」
なんであんなマズイ薬欲しがるのかわからなかったけど
家まで連れて帰って飲ませたんだ
病猫は大事にしろってかあさんがいつも言ってるからね
そしたらミャウの奴スースーいびきかいてぼくの部屋で寝ちゃうんだ
母さんは目薬探してたみたいだけどまあいいや


















月なき夜に

274名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 04:19
月も出ないある日の夜…シロマはあることを心に決めた。
シロマは小型飛空艇の操縦席にいた。数日前に偶然見つけたもので、
王族の遠乗りようのものだったらしい。その隠し部屋は広く窓を開くことができ、
飛び立つ事も可能だった。
しかし、エンジンが…かからない。
ぶるるる…と力ない音を出すと、止まってしまう。
十数年と使われなかったものだ。シロマのいくらかの手直しではとても万全とはいえなかった。
そのとき何かの気配に気付き振りかえった。不安が安堵へ変わる…
シロマ「カバオ…」
カバオ「教えてくれた抜け道からこの塔に来たら、何か音がしてさ。もしかと思って。
    この国を出るの?」
シロマ「ええ、そうよ。」
カバオ「僕も…この飛空艇に乗せて。」
シロマ「無理よ、危険過ぎる。」
カバオ「母さんが死んだんだ…2日前…戦争に出た父の…訃報も届いた。
    もうこの国に未練は無い。」
シロマ「…わかった。一緒に行こう。でも私は…逃げるんじゃない。確かめに行くのよ。」
…!、身を震わすほどの恐怖が身をつつんだ。
ただならぬ予感を察しながらシロマが振りかえった。
ガーネット「どこへ行く気だ?」
数人の兵と他の白魔道士をたずさえ、女王がそこにいた。…見つかってしまったのだ。
シロマは凍りついたように身を動かす事ができなくなった。
カバオ「…僕に貸して!」
そう言うと、カバオはシロマを強引に押しのけ操縦席に座った。
奇跡か偶然か…エンジンは一発でかかりプロペラが回りだした。
ハンドルをカバオに預けると、
シロマは小型飛空艇の小さなテラスに震える足で立ち…女王ガーネットと対峙した。
ガーネット「何か音がすると思ってきてみればこういうことか。
    その獣人の男まで抱え込んで何をする気だ。」
シロマ「…。」
ガーネット「目をかけてやったつもりだったがな。たかが人形細工の白魔道士めが…。
    私の元を去るというならそれも構わない、ただし!物言わぬ屍としてだ!!!」

























勇気と一瞬の情景

276名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 04:22
カバオは迷いなくハンドルを引き上げ、
二人の乗った小型飛空艇はアレクサンドリアの空へ飛び立った。
しかしそれを追うように…
女王ガーネットは
その表情に否応なく最高権力者としての威厳を見せつけながら杖を掲げた。
ガーネット「出でよバハムート!」
ガーネットの指先から魔力が弾け空間をこじ開けた。
アレクサンドリアの上空で
まさにいまバハムートが口を開き、シロマたちの小型飛空艇をとらえた。
ほんのわずかに目を伏せた次の瞬間にはバハムートの業火が身を包んでしまうことだろう。
シロマはいっそそのまま目を閉じてしまいたかったが、震える体で目を開き、
ガーネットを見つめた。
自分の身だけでは済まない
確実に…カバオを巻きこんでしまう。
少女は渾身の力をこめて叫んだ、
「これだけは信じてっ、私は…母さんを裏切らない…!お願い、行かせて!」
形無き一片のかけらに少女は全てをたくした。
そのとき…他の誰もが予想だにしなかったことが起きた。
ガーネットが開いた時空の扉がゆっくりと閉じてゆく…
その場にいた兵や他の白魔道士たちもなにより
ガーネット自身さえ予想だにしなかったことだった。
一瞬…いつの日かの情景が蘇った。
飛空艇タンタラスに乗りアレクサンドリアの上空を飛んだとき…
ブラネは容赦なくタンタラスを打ち落とそうとした。
…もしあのとき、この小娘のような事が言えたら…母・ブラネはどうしたんだろうか?

「…くだらぬ、あんなチンケな船でこの大陸を無事に飛べるはずもない。」
ガーネットはそう言うと、口を閉ざした。…それもまた事実だった。よろめきながら飛びたった
小型飛空挺が戦火の火を逃れて行けるはずも無い。自国軍やリンドブルムの軍の的になるのは明白だった。
そしてその次の瞬間には
ガーネット女帝の顔へと戻っていた。























今日の日記3

284名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 05:05
ミャウとおさかなくわえたドラネコごっこをしようと遊びにいこうとしたら
かあさんがミャウを見て驚いてた
なんでそんなに驚くんだろ
ミャウは普通の猫じゃないか
「そんなもの早く捨ててきなさい!」
かあさんはぼくのいうことも退けて母親は自分勝手なことを言うだけ、ひどいよ
仕方ないからミャウをどこかひきとってくれそうなところを探しに行ったよ
ミャウは「エリクサーエリクサー」ってずっといってた
あの味が忘れられないらしい
いつも鎧着たおじさんが外をウロチョロ見回ってたけど今日は特に変な人たちに会った
その人たちはぼくを見るなり
「こいつはいただきキャット!そしてこの少年はもしや・・・・・・」
その人はぼくの服を無理矢理剥いだ、いやらしい
「うむ、この子に間違いないでゴザル。我が団体の古文書によると
『聖なる街にて胸に十字の引っ掻き傷、すこし深爪の少年ありし』
このお方がキャットキラーに伝わる伝説の戦士『オネムギ・シャドウ』様に間違いないでゴザル!」
「我々はあなたを探し求めてここアレクサンドリアまでやって参りました。
一緒に悪の根元いただきキャットを倒しましょう!」
よくわからなかったから家に帰って母さんに報告した
そして変な人たちがぼくをぬいて母と話あってたみたいだ
のけものにするなんてズルイよ
「・・・・・・・・・50000ギル・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・OK」
よくききとれなかったけどこれだけ聞き取れた

変な人たちはぼくを総帥と呼ぶ、意味はわからないけど気分いい
なんかぼくはどっかに連れてかれるみたい、楽しみ
もちろんミャウも一緒だよ
全部トム視点ですみません氏のう、あとは煮るナリやくなり好きにして




















再戦!フライヤ VS クイナ

296名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 10:44
追い詰められ、遂にクイナは自らのGトランスの封印を解いた!
クイナ「ゲゲゲッ・・あの時と同じ様に・・いや!それ以上に!ズタボロとしてくれるわ!!グィワァァァッ!!」
おどおどろしき咆哮を上げ今、己が身体に発動するはちきれんばかりのパワーを誇示するクイナ。
しかしフライヤは臆す事無くクイナに向かい槍を振りかざし突進する。
クイナ「・・!バカが!!以前の「2の舞」よぉ―ッッ!!ゲゲゲーッ!!」
向かってくるフライヤに対しカウンターでの黒魔法を狙い一挙に魔力を放出せんと構えだすクイナ・・・が!!
フライヤの体がクイナの視界より一瞬消えたかと思えば、次の瞬間クイナの眼前に現れた!!
クイナ「!!!ゲゲゲッ!!??」ズガァァァン!!!信じられない踏み込みスピードでの神槍一閃!!
カウンターのフレアを放つ暇など毛頭与えてはもらえずクイナの身体は吹っ飛ばされる!!
優雅に身体を回転させ着地するフライヤ。哀れみにも似た瞳で、倒れこむクイナを一瞥する。
クイナ「・・・バ、バカな今のは・・。今の動きはまるで・・!!しかし・・なぜ・・?」
今のフライヤの神速の動きは間違い無くGトランス能力をもってして可能な動き。しかし!フライヤの身体からは
全くGトランス特有の発動傾向が微塵も感じ取る事が出来ない。常時でこの様な動きが出来るとは信じ難い。
クイナ「・・!!何かの間違いに決まっておるわ!!食らえァァァァァッッ!!!」
その事実を頭から真っ向否定したクイナは再度フライヤに黒魔法を放つ!x3倍弾のフレア!!
立ち尽くしてこちらを見るフライヤに今度は確実に強化魔法の爆炎が襲い、・・その身体を捕らえた!!・・筈だった。
ボオン!!!!!唸りを上げる爆風!徐々に煙が晴れその効果が露になる・・。そこにフライヤの姿はなかった!
クイナ「!!!!!????」驚愕するクイナの背後、まるで最初からそこにいたかの様にフライヤが立っている!
クイナ「!!な!!??」バキイイィィィッ!!振り向く間もなく槍の柄で顔面を一撃される!!
フライヤ「・・クイナ。最早今のお主にはこの私を倒すことはできぬ。」鼻血を撒き散らし無様に転がっている
クイナに静かにそう言い放つフライヤ。未だ信じられぬといった表情のクイナ。その眼には微かに怯えの色が伺える。
クイナ「・・・その動き・・貴様完全に覚醒しているのか・・?・・・とてもその様には見えねェ・・
常人に・・あんな動き・・出来るわけが無いッ!!」叫ぶや否や再び強化魔法をフライヤに放つ!!
今度はなんと!フライヤは正面からその強化魔法をかわす様子も無くまともに受け止める!!ズガガァァァンッ!!
まともに魔法を受け止めるフライヤにクイナは驚いたが、寸後!更にクイナは驚愕する事となった!
あの強化魔法の爆風をまともにその身に浴びて尚!フライヤはそれに何事も無かったかの様に耐え抜いたのだ!!
パッパと己の身体に振りかかった爆炎の名残を振り払うフライヤ。それを見るクイナの身体は完全に震えている!
クイナ「・・な・・なな何なんだ・・誰なんだよ貴様はァッ!!」現実逃避寸前で絶叫するクイナ。
フライヤは未だ静かな眼でクイナをしっかと見つめ・・そして口を開いた。
フライヤ「まだ・・わからぬかクイナ。私は、この力・・Gトランス能力を、克服したのだ。」




















Gトランスの克服

297名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/16(水) 11:52
ベアトリクスは驚愕していた。自分の常識とはまるで別次元の戦いである。
変身したクイナの凄まじい威力を誇る強化魔法にも驚いたが、しかしそれを真っ向から受け、
完全に格の違いを見せ付けているフライヤに「一体何処であのような力を?」との驚きの
念を禁じ得ずにいた。そんな彼女の思いをよそに、目の前の高次元の戦いは続く――――
クイナ「・・・G・・トランスの・・克服?」驚きに問うクイナにフライヤは静かに語りかける。
フライヤ「・・私はその能力の覚醒に至る寸前にてお主に倒された・・。その後、私は偶然にも救われ、
新しき命得られることとなった・・。その!私の新しき命の源となってくれた・・今、この私の中に眠る・・
もう1人の・・もう1人の竜騎士の魂・・そしてその血は、私の中にあったいまわしき魔性の作用・・
その全てを悉く取り払ってくださったのじゃッ!!」その自身の胸にじっと手を当てるフライヤ。
クイナはようやく理解しつつあった。能力覚醒作用の完全な・・「例外」!死んだはずのフライヤは
その何者かの血と魂によって蘇り、常時にて覚醒能力をもはるかに凌ぐ程の力を手に入れたというのか!?
クイナ「・・お前はそのGトランスの・・力のみを吸収したとでもいうのか!!??
バカな!!バカなバカなバカなバカなあああああああッッ!!!」再び強化魔法をフライヤに向けて放つ!!
フライヤ「・・私にはッ!!」その爆炎を再び身体で受け止め!!
フライヤ「気高き竜騎士のッ!!」それを振り払い!!
フライヤ「その御身魂がッ!!」クイナの眼前に神速の速さにて踏み込み!!
フライヤ「共にのりうつっておるッ!!」槍の柄で再びクイナに一撃!!!
クイナ「ハギャああああああああああああっ!!!」再びぶっ飛び倒れこむ。
がたがたと震え驚愕と恐怖に怯えこちらを睨むクイナに、フライヤは静かにランスオブカインの穂先を向ける。
フライヤ「クイナ・・その己が命、魂、心でさえも削りしまで力を願う・・・哀れなる事よ。」
おもむろにフライヤは天空に高々と舞い上がる!そのジャンプ力は以前の比ではまるでない!
クイナ「ヒィィィィッ!!」怯えるクイナをよそに・・目標をロックオン!!
フライヤ「・・クイナよお前が今まで行い所行決して許されるべきものにあらず!これは・・この一撃は!!」
凄まじい勢いでオーラを身に纏いつつ急降下するフライヤ!!
フライヤ「・・そなたによって命奪われし、我が同胞の・・そしてこの私の魂の一端と思えよッッ!!!」
最大級のハイジャンプ攻撃&竜騎士最大奥義「桜華狂咲」のWドッキング!!以前クイナが食らいしあの技!!
ズガガガガガ―――ァァァァンンッッ!!!凄まじい攻撃の爆風をその身に浴びる寸前・・!
クイナはフライヤの身体にもう1人の竜騎士の幻影を見た・・・・・・
―――――確かあれは・・・・・・そうか・・フラット・・レイ・・・―――――――――――




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