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350名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 00:34
エクスカリバー2を入手すべくモグネット本部を旅立った一行。
その一行の眼前にそびえ立つイーファの樹。
「ついたか…」
チョコボから飛び下りるサラマンダー。
「よ〜し、チョコボは放って置け、逃げやしないから大丈夫だ。」
「さあ、ここからはてめぇの足だけが頼りだな、スティルツキン道案内を頼むぜ」
ギルガメッシュの話が聞こえて無いかの様に無反応のスティルツキン。
「……聞いてるのか!?スティルツキン!」
「…?、ああスマン少し考え事が有ってな」
「おいおい、しっかりしてくれよ!道に迷われでもしたらたまんねぇぞ!」
「…すまない、こっちだ」
3人はイーファの樹の奥へと進んで行った。
「やはり前に来た時とはだいぶ様子が違う様だな」
サラマンダーはイーファの樹に入ってから12匹目のゾンビにとどめを刺した後そう言った。
「モッキの話によると記憶の場所とやらが崩壊した後イーファの樹の根やら蔓やらがかなり暴走したらしいからな様相は変わっていて当たり前だろうな」
たまに襲ってくるモンスターを駆逐しながら歩を進める3人。
「見えて来たぞ、あれがそうだ」
スティルツキンはそう言うと目の前に表れた巨大な石像を指差した。
「ふむ、これがそうか」
リヴァイアサン像の頭部に突き刺さった剣。
スティルツキンはその剣に触れてみる。
「どうだ?スティルツキン、なにか感じるか?」
剣に触れたまま動かなくなったスティルツキンに尋ねるサラマンダー。
「ああ、全身の毛が逆立つ程にな、モッキに聞いてはいたが…ったく逃げ出したくもなるな」
やれやれと言った面持ちで像から飛び下りるスティルツキン。
「へ、へぇ〜面白そうじゃねぇか、よしリーダーとしての命令だ抜いてみろサラマンダー」
遠く離れた枝の影から指事を出すギルガメッシュ。
「よし、お前も少し離れてろスティルツキン」
「ああ、気をつけろサラマンダー」
サラマンダーは像に飛び乗ると剣の柄を握りしめ渾身の力を込めて引き抜いた。
ズズッ…
その剣は思ったよりも容易く抜けた。
「む、見た目よりも随分軽い…剣の事は良く判らんが良い物ではありそうだな」
剣を掲げ品定めを始めるサラマンダー。
「よしよし良くやったぞサラマンダー、どれ俺様にもその剣を見せてくれ」
いつの間にか枝の影から出て来たギルガメッシュ。
「ああいいぜギルガ…」
「後ろだ!サラマンダー」
サラマンダーはスティルツキンの言葉に素早く反応し今いた場所から飛び退いた。
ブシュァッッッッッッッッ
像の剣の抜き跡から白いガス状の何かが吹き出していた。
「あれは…霧?」
昔の事を思い出すサラマンダー。
霧状に見えたその物体は瞬く間に収束し一体の巨大な蛇の姿に変化した。
その時すでにギルガメッシュの姿はどこにも見当たらなかった。



355名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 01:17
リンドブルム大公の間。
そこに、エーコの召還に応じてワイマールが参上する。
ワイマール「ワイマール、下命により参上しました」
エーコ「ご苦労。そちたちは座を外せ」
エーコはそう言って、部屋の前に立つ警備兵たちを下がらせる。
ワイマール「内密の話ですか?」
ワイマールはエーコに近付くと、声をひそめていう。
エーコ「そうだ。リンドブルムの街にネズミが紛れ込んでいる。
    …とはいっても文字通りブルネシア人と言うわけではないがな」
ワイマール「…ネズミの始末が私の役目ですね」
エーコ「うむ。ネズミの名はトットだ。お主もアレクサンドリアにいたのだから、奴の武名は知っているだろう。
    草からの情報に寄れば、奴も人外の力を手に入れたらしい。
    奴が何を考えているのかは知らぬが、我々以外に強力な力を持たせることもないだろう…」
ワイマール「…御意。それそうと大公殿下、ここに来る途中、妙な噂を耳にしました」
エーコ「なんだ」
ワイマール「シド前大公が生きているとか」
エーコ「…そうか、やはり死んではなかったか。
    だが、…その件は他に当たらせる。お主はネズミを始末せい」
ワイマール「ハハッ!」
ワイマールは恭しく頭を下げると、部屋から街へと移転する。
エーコ「私から逃げ切るなんて、流石お父さんね。でも今度は逃がさないから」
エーコは壁にかけられたシド夫妻と自分の描かれた絵を見ながら、ぽつりと呟いた。



357名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 02:03
>>323の続き・・・
ルビィ「ああ・・ブランクになんて言お・・・」
練習場から家に帰る道すがら、冷静になったルビィはすっかり落ち込んでいた。
ルビィ「主役から降ろされて・・・その上暴れてもうたから
    当分舞台には上がらせへんて・・・・」
彼女は先ほど座長から言われたことを思いだし、青い瞳にまた涙を浮かべた。
彼女は、確かに客が段々と自分から離れつつあることを知っていた。
そして、その原因がどうやっても抜けない「なまり」によるものであるということも
薄々感じていたのである。
私生活では問題ないが、舞台の上でお芝居を演じるとなるとやはり・・・・。
それを新人ごときにズバリと指摘されたためにブチ切れてしまったのだ。
ルビィ「でもやっぱりおかしいわ。それでも人気ナンバーワンは間違いないのに・・・」
すっかり落胆したルビィがふと顔を上げると見慣れた男が芝居小屋の方へ歩いていくのが見えた。
ルビィ「・・ブランク??なんでこんなところに・・・。
    うちに何か用があったんか・・・?」
彼女は不審に思いながらも亭主のあとをつけた。
ブランクは芝居小屋に入ると周りを伺いながら関係者専用の建物に入っていく。
そしてある部屋へと入っていった・・・。
ルビィは胸騒ぎを覚えながらもその部屋の前までやってくると、耳を澄まし中の様子をうかがう。
ローザ「・・・やっと来てくれたのね、ブランク」
ブランク「ああ。しかし、やっぱここは危険だぜ。あいつの職場なんだからな」
ローザ「フフッ、ルビィならとっくに追い出されたわよ。
    あの調子じゃ、ここじゃもうやっていけそうにないわ。
    それより・・ブランク、いつあの女を殺してくれるの?」
ブランク「う・・うん。・・・もう少し待て。
     簡単に俺にスキを見せる相手じゃないからな」
ローザ「もう・・いっつもそればっかりなんだから。
    まあいいわ。それより・・いいでしょ・・今日も・・・」
ブランク「はっ、分かってるって。・・・俺が愛してるのはお前だけさ・・・」
ローザ「嬉しい。
    ・・・んん・・あっ・・・ああ・・・・・」

・・・二人が裏切りの情事を楽しむ部屋の扉の前には頬を硬直させ、
   真っ青な髪の毛を総て逆立たせたルビィが肩を震わせて立っていた。
ルビィ「・・・ブ、ブランク・・・あ、あんたっ・・・・・!!」
彼女の目にはもう涙はない。だが握りしめた両手のこぶしからはいつまでも
憎しみの血が流れ続けるのだった。



358名前:クロマ書き@オヤスミナサイMail: 投稿日:2000/08/17(木) 02:08
パック王子動くとの報を受け、今後の対応の協議の為、
黒魔道士の村の作戦室に主要幹部が集まっていた。
「ダリへ侵攻するの?」
ジタンが打ち出した戦略は、次期進行予定地であったダリ及び周辺ゲートの
攻略作戦を繰り上げると言うものだった。
「そうだ。今まで静観を決め込んでいたパック王子がここに来て動いたという事は、
何らかの勝算があるという事だろう。ブルメシアを俺たちで開放し、その威光で
旧ブルメシア勢力を取り込むという作戦は、最早失敗と見なすよりほかない。
ブルメシアを霧の大陸侵攻の拠点とする作戦もな」
「これは異な事を。ネズミどもなど所詮我らの相手にはなりません。
アレクサンドリアのゴミもろとも、パラメキアの火力で吹き飛ばしてしまえば
よろしいではありませんか?」
せせら笑うような調子でそう言ったのは、全身をすっぽりとローブで覆った矮躯であった。
「同感だ。放置しておけば、連中はいずれは我らの邪魔になりかねん」
ローブの男に同調したのは豪奢な衣装を身にまとった老人。しかし彼の周囲に漂う瘴気が、
彼をしてはっきりと人間とは異質な存在であると告げていた。
ミコトはジタンに異を唱える新参の幹部たちに鋭い視線を向けた。
「貴方たちは本当に状況が解っているのですか? 我々には今のところ、
正面からアレクサンドリアとリンドブルムの双方をねじ伏せるだけの力はない。
どちらかと戦って勝利したとしても、疲弊したところを残りの勢力に潰されるのは
目に見えています。ブルメシア軍をその為の防波堤とするか、あるいは我が軍に
取り込んで戦力の強化を図るか。いずれにせよ、彼らを滅ぼそうなど、
まったく現実が見えていないと言うほかはありませんね」
「な、なにを! 小娘の分際で…」
「やめんか! 仲間内で争ってなんとする?」
いきり立つローブの男を制止したのは、真紅のマントに身を包んだ巨漢であった。
「ルビカンテの言う通りよ。最高幹部会の現実がこんな有様だなんて、情けなくて
涙も出ないわ。これなら、そこいらのモーグリの方が何百倍もマシってものよ」
美しい金髪を誇るように長く伸ばしている妖艶な美女が、挑発的な口調で決めつけた。
「言葉が過ぎるぞ、バルバリシア。それに他の連中もな」
穏やかな口調で諭すジタン。それに何を感じたのか、作戦室内の興奮は急速に沈静化した。
「も、申し訳ありません、ジタン様」
「いやもういい。さてスカルミリョーネ、それにカイナッツォ、お前たちのの言い分、
解らんではないが、残念ながらミコトが言っている事が我が軍の現実なのだ。
やはり今ブルメシアを敵にする訳にはいかん。それに我らはあくまでも大義の名において
行動しなければならん。少なくとも、リンドブルムからの亡命者が我が軍において重要な
役割を果たしている間はな」
「ははっ、ジタン様の深慮遠謀、到底浅薄な我らの及ぶところではありません」
深々と頭をたれるスカルミリョーネ。その様を軽蔑するような目でちらりと眺めてから、
ルビカンテは己の疑問を口にした。
「ジタン様、我が軍の主力はブルメシア方面に展開中です。万が一パック王子が失敗した
場合を考慮すれば、当然これをダリ方面に振り向ける訳にはいきません。モグネットの
報告では、少なくない数のアレクサンドリア軍が現在ダリへ駐留しているとの事。
ここの守りも考えれば、これを一気に制圧するには我が軍はいささか兵力が不足しているように
思うのですが?」
「その事ならば問題ない。調整中の例の兵器を使用する」
「あれを?! しかしあれはまだ未完成なのでは?」
「確かにその通りだが、ダリに到着するまでには調整は終わらせる」
「するとダリへは?」
重々しく確認するカイナッツォの額には冷や汗が光っている。
「そうだ。この俺とミコトが直接現地に向かわねばなるまい」
「なんですって…ジタン様が自ら戦地へ赴かれるのですか?」
驚きを隠し切れない様子でバルバリシアが訊ねた。
「この際それもやむを得ん。その間の村の守りはお前たち四天王にまかせる。
指揮はルビカンテ、おまえが執れ。それとカイナッツォ、二時間後に出撃できるよう、
兵たちに準備を急がせておけ」
「ははっ、承知しました」
「こちらも了解した…」



369名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 02:58
>>270

トット「やあ、おばあさん。特大のピクルスを売って欲しいんだが」
にこやかな笑顔で言って、トットは何のためらいもなく一万ギルコイン
二枚を、目の見えない老婆に手渡した。
ビビjr1号「団長、一枚多いよ」
トット「大丈夫、いいんだ」
老婆はしばらく手の中でコインをもてあそんでいたが、やがて小さくうなず
き、袋に入れたピクルスをトットに手渡した。
トット「ありがとう。ところでおばあさん、エーコ様は最近カワイイ子猫を
    お飼いになったそうじゃないか。何でもトレノから取り寄せたとか」
老婆「ああそうさね。でもエーコ様にはなつかなかったみたいだねぇ」
トット「そうか…あっ、それとそう言えばこの街の工場にツバメが巣を作った
    みたいだけど」
老婆「ああ、確か二階の…そうそう、一番左の窓だったかね。毎日のよう
   に餌を運んで出たり入ったりしてるね」
トット「今晩辺り行ってみるか」
呟くように言って、トットは顎に手をやった。
トット「じゃ、ありがとう、おばあさん」
ピクルスの入った袋を軽く掲げる。
老婆「ああ、ありがとうさん。また来ておくれ…トット先生」
予想もしていなかった老婆の言葉に、驚きながらもトットは短く問うた。
トット「なぜ?」
老婆は孫をからかうような笑顔になって嬉しそうに言う。
老婆「ただそんな匂いを感じただけさね」
これ以上もないくらい単純な老婆の答えに、トットは苦笑を浮かべる
しかなかった。
トット「(目が見えずともあの頃の鋭さは健在か)」
驚きと同時に懐かしさと安心感が胸の奥に広がる。
トット「また来る」
老婆「ああ。待ってるよ」
そう言う老婆の皺だらけの手を握り、トットはピクルス屋の屋台に背を
向けた。そして、いつの間にか老いてしまったと思い込んでいた自分を
恥じる。要は気の持ち様なのだ。
と、トットが一人人生について思いを巡らせていると、
ビビjr1号「ねぇ団長。確かにピクルスは美味しいけど、二万ギルは
       払いすぎだと思うよ」
隣でボコに乗り、どうしても納得いかないといった顔をしたビビjrが
腕組みなどし、首を捻りながら言う。
トット「ほう、ピクルスの味が分かるとは中々大人だな」
ビビjr1号「真面目に答えてよ。確かにエリクサーは高値で売れたけど
       旅の資金だって余裕があるわけじゃないんだから」
いつの間にか団の財政担当になってしまった彼には、トットの無駄遣いが
許せないらしい。
ビビjr1号「なっ、ボコ」
ボコ    「クエ、クエ」
しかも2対1、どうもトットの方が分が悪い。
「お手上げ」の代わりに小さく肩をすくめ、トットは言った。
トット「昔、リンドブルムに斥候として入り込んでいた、一人のアレク
    サンドリア兵がいた。彼女はこの街で一人の男性と恋に落ち
    軍を抜け、この街で生活を始めた。
    まだ私が騎士団長だった頃、まぁ古い話だ」
ビビjr1号「じゃあ、あのおばあちゃんは団長の部下だった…」
トット「そんなところだ。それは優秀な斥候だった。だが…何よりも
    堅いと思っていた騎士団の結束も恋する乙女には勝てなかった
    というところか…」
ビビjr1号「何だか難しい話だね」
トット「そうだな。難しい話はこの辺にして少し昼寝をしよう。夜に
    は工場へツバメを見に行かなきゃならないからな」
トットはビビjrの背中をポンと叩くと、その足を宿屋へと向ける。
ビビjr1号「ツバメ? 何で夜見に行くんだろ」
背後でビビjrの、そんな呟きが聞こえた。   




376名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/17(木) 04:17
「ストーリーの要約1&2」
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=1076&to=1077&nofirst=true

うまく要約出来てないところや不足してるところがあるかも
しれませんが、なんとか出来あがりました。(しかも、見づらいかも)
前スレにアップしましたので上のURLよりどうぞ。


377名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/17(木) 04:17
ストーリーの要約3(前スレからこちらへ引き続いているもの)
・ビビJrの受難(前スレ946→947→1000)
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=946&to=947&nofirst=true
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=1000&to=1000&nofirst=true
「ビビJr6号は話をすればわかってくれると思いガーネットの元へ。しかしその考えは甘く、
 ビビJr6号は捕らえられ、白魔道士の生産に利用される。魔方陣の描かれた地下牢の中、
 言いようのない不安に包まれるビビJr6号だった。(→>>46へ続く)」

・ガーネット VS エーコ再戦(前スレ975→979→986)
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=975&to=975&nofirst=true
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=979&to=979&nofirst=true
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=986&to=986&nofirst=true
「エーコの召喚魔法に蹂躙され、トレノからの撤退を余儀なくされたアレクサンドリア軍。
 その状況に苛立つガーネットだったが、ある一計を案じた。エーコとの直接対決である。
 場所はユーノラス大平原。ガーネットはそこで兆発にのったエーコを待っていた。
 一方、エーコは飛空挺に乗りその場所へと向かっていた。そして直接対決という状況に
 心を震わせるのだった。(→>>34へ続く)」

各タイトルは前スレ1073(↓)から
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=1073&to=1074&nofirst=true




387名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/17(木) 07:57
ストーリーチャート(第2版)

・ガーネット VS エーコ 第2R  >>34>>52>>58>>59>>66
・ラニの受難  >>46>>84>>137>>196>>200(→>>303へ続く)
・ビビJr6号とベアトリクス  >>49>>61>>163
・暁の騎士団、リンドブルムに到る
 >>55>>270>>369>>355
・ゾディアックブレイブ  >>63>>106>>107>>177>>241>>252

・ベアトリクス、ブルメシアへ
 >>70>>74>>76>>91>>92>>116>>143>>151→
 >>172>>176>>182>>211>>217>>218(→>>232へ続く)
・フライヤ VS クイナ
 (>>218から→)>>232>>296>>297>>309>>316

・演説の後  >>64>>65>>187>>304>>305>>358
・トレジャーハンターズ
 >>79>>100>>169>>210>>235>>327>>350
・カバオとシロマ  >>248>>274>>276
・トムの日記  >>265>>272>>284
・シドの力  (>>200から→)>>303>>306>>321
・ルビィの憂鬱  >>310>>313>>323>>357


388名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/17(木) 08:03
定期更新
<目次の目次3>
>>77  目次1(>>34>>74>>183 目次2(>>76>>169>>257 目次3(>>172>>241>>340 目次4(>>248>>327)

<資料>
>>387 ストーリーチャート(第2版)
>>246 ゾディアックブレイブ
>>256 かつての英雄
>>337 前スレッドの役立つもの(リンク)
>>377 ストーリーの要約3

「ストーリーの要約1&2」(前スレ版)
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=964220008&st=1076&to=1077&nofirst=true




393名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 13:51
小型飛空挺は軍の網を抜け…霧の大陸北方の海で低空飛行を続けていた。
どこでこんな技術を?そんな視線に答えるようにカバオが答えた。
カバオ「父さんは飛空挺の操縦士だったんだ。あ、シロマ、陸が見えてきたよ!」
シロマ「あれが…黒魔道士村…」
ようやく海を越えた。
地図で幾度と無く見た地形が広がっている。森の奥深くにそれはあった。着地場所を探そうと目をやったそのとき、
シロマ「な、何・・!?」
突然空中に火花が散り、船体は悲鳴をあげた。見えない「何か」にぶつかり飛空挺はつんのめりになる形でバランスをくずし、
村を目前にして二人は宙へ投げ出された。




394名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/17(木) 15:15
かつてインビンシバルがマダイン・サリの力を警戒し滅ぼしたように…
テラに関わるものから見て、文明の劣ったガイアの世界で何か未知数なものといえば召還士の力だ。
エーコとガーネットを見過ごすことができない。
そしてこの白魔道士もまた召還士の力を持っていた。
ジタン「3つ聞く。…答えろ。」
シロマ「…。」
ジタン「1つ目、白魔道士は何人いる?」
シロマ「答えると…思う…?…結界と力で押さえつけられたって…こんなの痛くもない。」
ジタン「お前一人か。それとも30、50、100か?」
数字を聞いたときのシロマのその表情の変化からおおよその数を読み取った。
ジタン「2つ目。俺の軍につけ。」
シロマ「愚問ね…」
ジタン「本気だ。一方が圧倒的戦力を持てば戦争は早く終る。その方が互いに無駄な犠牲が少なくて済む
    それを今の勝負で思い知ったはずだ。」
手の力をゆるめ、魔方陣も解いた。魔力を使い尽くしたこともあって身を起こすことはできないが、
幾らかは体がらくになった。
ジタン「俺の通信網はたいしたもんで、アレクサンドリアにも手がのびる、お前が黒魔道士村にくだったと知れば
    他にもそれに従うやつらがでてくるだろう。お前たちは、その姿や能力こそガーネットに酷似しているが、
    その真髄は黒魔道士たちに近い。よく聞け、アレクサンドリアやリンドブルムが油断ならない力を持つなら
    俺はさらに強大な力を、例えばこの世界以外の力を用いて戦わなければならない。」
シロマ「無理よ。」
ジタン「…どうしてだ。」
シロマ「私は…この村の最後の黒魔道士になったかもしれない…。
    黒魔道士の形にするその前の段階…霧が集められ少しずつ圧縮し「私」が生まれた。
    ぼんやりと思考が生まれ、そのうち技術者の声や感情もわずかずつ感じられるようになった。
    そんなとき、突然工場が止まった。やがて技師の声も途絶え…闇にかわった。
    暗闇で「形」もなく指一本動かすことも出来ず…長い長い時間を過ごした…」
ジタン「……。」
シロマ「姿や能力が似ているからではない…多分、母子の情とも少し違う。
    ガーネットは…暗闇でただ思考のみを行う存在だった私に生き物として形を与えた。
    その理由がどんなものだったとしても、私は彼女を裏切ることはできない。」
ジタンはため息をつく。シロマの見せた召還の力の原動力となったものをようやく見た気がした。
ジタン「最後の質問だ。うちのチビは元気か?」
シロマ「黒魔道士のこと…?生きてはいるはず、もっとも研究材料としてらしいけど…」
ジタン「そうか。」

ジタン「最後にもう一つ…。チョコボは好きかい?」
シロマ「何を言って…?」
…しかしそれは世間話にもまして冗談にも聞こえなかった。
意味を察することは出来なかったがジタンの目を見る限り…何かの意味を持たせているようだった。
ジタン「うちのチビが生きているなら、オマエを殺すわけにもいかないだろう。
    コレでも俺はココで良識派で通っているんでね。」
シロマ「表面上ね」
ジタン「手厳しいな。覚えておけ、人を動かし戦争に勝つには人徳も戦力のうちだ。
    お前は世界の流れを見極めにきたというような事をいってたな?結論をききたい」
シロマ「…戦争に正しい人間なんていない、それなら、私はアレクサンドリアにつく…」
ジタン「……それがお前の結論か。やむをえないな。
    移動時のショックで多少記憶が混濁すると思う。命にかかわることはないと思うが。」
シロマ「恐ろしいことを…さらっというのね
    やっぱり信用なんて…でき…な…いわ…」
白魔道士の少女は目を閉じた。疲弊し、意識を失ったらしい。
「やれやれ、俺も嫌われたもんだな」
ジタンはそうつぶやくと、体をかかえ時空移転装置にのせた。

−−−−シロマ編・完−−−−


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