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492名前:再開おめでとうMail: 投稿日:2000/08/18(金) 09:43
ガーネット「・・・・私には・・もう・・時間がない・・。」青白く、弱々しい顔で呟く様に話すガーネット。
フライヤ「・・・その様相・・Gトランスの・・・末期・・症状・・!」パック王子、クエールよりGトランスの内容を
聞かされていたフライヤには、ガーネットのその変わり果てた原因を知る事は容易であった。(・・しかし、何故?)
ガーネット「フフッ・・「奴」もついに私の意図に感づきおったのか・・。そして・・ベアトリクスの存在を
恐らく捕らえたのであろう、ついに・・この私を消しにかかりおったよ・・。クイナのようにな・・・。」
フライヤ&ベアトリクス「!!!!」(クイナが・・やはりあれは何者による力が働いていたのか。そしてあの記憶の
紡ぎを妨害していたのも・・そして今のこのガーネットの様相・・・!それにしても・・「奴」とは・・一体??)
自嘲気味に微笑むガーネットに、フライヤは頭の片隅で答えの予想が出来ている疑問を、確認の念をこめて問いかけた。
フライヤ「・・・ガーネット。お主や・・クイナの裏にいたとされる・・「奴」とはやはり・・・」
ガーネット「・・・・・そう。我等にGトランス能力を与えし者・・。」  予想通りの答えが返ってきた。
フライヤ「(やはり、そ奴が黒幕かッ)・・・その者は・・一体何者なのじゃ!!?」
ガーネット「・・「奴」の正体・・。それは私もわからぬ。クイナしか「奴」の正体を知る者はいなかった。ただ、一つ
わかった事は、「奴」の目論み、そして「奴」の狙うその「力」。」
フライヤ&ガーネット「・・・・・・。」 寸後、ふいにガーネットはゆっくりと玉座から立ちあがり、フライヤの方を見やる。
ガーネット「・・フライヤよ。そなたは全くと言ってよい程「変わって」はおらぬな・・・・。
しかし・・その身体からは、以前とは桁違いの力の波動を感じるぞ。・・・それはまさしくGトランスの力。
おそらく・・・そなたは先に死にかけたおり、蘇る際に何らかの力が働いたのか・・それとも何らかの力を得たのか・・
・・・そうか、そなたの身体の中より感じるはもう一つの自我の波動・・。・・・・・フラット・・レイか?」
そのガーネットの言葉に、フライヤは微塵の動揺の色も見せず、じっと彼女の瞳を見つめたままだ。そして・・小さく頷いた。
ガーネット「・・・そうか。そなたはもう一つの命によって救われたということか。・・なるほどその行為がGトランスの作用
全てをそなたの身体から取り払い、その力のみが残る・・・・フフッなんとも想像外の現象よ。・・まさに奇跡とでもいおうか・・」
自らの想像だに無いその現象の理解に、ガーネットはしばし自嘲気味にクックッと笑う。
まるで、その「予想外」の出来事が楽しくて仕方が無いとでもいう様に・・。・・・・そして再び静かに口を開く。
ガーネット「・・・フライヤよ。・・そなたはいわば「例外」とでもいおうか。まさにそれは「奴」にとっても
予想外なことであったろうな・・・・・・。そして・・・・・・この私の存在も・・。」
フライヤ&ベアトリクス「??????」語尾に意味深な言葉を放ったガーネット。その意図を尋ねるより早く
ガーネットは答える。
ガーネット「・・・この「私」も・・・・「奴」には予想外であったのだ。いわば、フライヤよ。
この私も・・・そなた同様「例外」の存在であった。」
フライヤ「???????!!!」
ガーネット「・・・この私は・・・唯一「奴」より・・「別の自我」を与えられたのだ。」



501名前:ルビィ編も再開しよ・・・Mail: 投稿日:2000/08/18(金) 19:52
リンドブルム劇場区にあるタンタラスのアジトに一人の男が駆け込んでくると
中にいる仲間に大きな声でまくしたてた。
ベネロ「大変でよ!ブランクの兄貴がルビィに殺されたでよ!」
ゼネロ「知ってるでよ!新聞で見たでよ!
    ブランクが浮気していたのにルビィが切れちまったでよ!」
その時、表の扉が開き、彼らのリーダーが姿を現した。
困ったというような顔をしているが特に深刻な感じでもない。
二人がルビィとブランクの事件について一斉に口を開くとしばらく聞いてやがて制止した。
バグー「ああ・・・あの事件な。心配すんな、新聞じゃ死んだことになってるが、
    ブランクは生きている。それにあの事件にゃ裏がある」
予想もしなかった事実に驚いて、どういうことなのかを口々に聞きただす二人。
バグー「ローザってのはアレクサンドリアの密偵でな。
    俺はエーコ大公の命で奴の目的を逆にスパイしてやろうとしていたわけだ。
    その任務を負ったのがブランク、奴には面倒な役回りをおしつけちまった」
ベネロ「じゃあルビィもその任務の一環で兄貴やローザを殺した振りをしたってことでよ?」
ブランク「そうだったらこんな大けがするかよ・・・」
そう言いながら部屋に入ってきたのはブランクだった。
両手に松葉杖をつき、頭から足までほとんど体中包帯でぐるぐるにまかれた状態である。
ブランク「あいつは勘違いして本気で俺を殺そうとしたし、ローザは殺されちまった。
     全治2ヶ月。任務は失敗だ。まああいつが勘違いしても仕方なかったがな。
     しかしルビィのやつどこいっちまったんだ?何とか誤解を解きたいが・・・」
バグー「そのことだがな、ブランク。気になる情報を聞いちまった」
ブランク「なんだ、バグー?」
バグー「実はエーコ大公の部下がルビィのリミットぶりを目撃してエーコに報告したらしい。
    するとエーコはルビィを自分のゾディアックブレイブに加える気で探しているってよ」
ブランク「な・・なんだって!?ゾディアックブレイブ!
     冗談じゃねえ、なんだってルビィが!
     あんなもんにされちまったらルビィはルビィでなくなっちまう!」
そう言って部屋を飛び出そうとするブランク。バグーとベネロ達はブランクを押さえつける。
バグー「そんな体でどうするってんだ!?大体ルビィがどこにいるかもわからんだろうが。
    心配すんな、エーコの部下だって条件は同じだ。そう簡単に見つかるとは思えねえ。
    それまで俺達は情報を集めておくんだ、わかったか?」
ブランク「くっ・・・・・・・」


509名前:リンクはまだ直ってないのかな?Mail: 投稿日:2000/08/18(金) 22:37
「で、何か策は見つかったのか?スティルツキン」
スティルツキンに問い掛けるサラマンダー
「…奴はリヴァイアサンの亜種と言う事になるのか?ならば雷系の攻撃が効くかもしれんな」
「それにあの巨体…、氷系も効果が有るかもしれん」
至極もっともな答えである。
「属性を突くか…しかし今の俺達にその手の攻撃手段は無い」
2人の会話は今や打つ手が無いと言う事を表していた
「う〜む、やはりここは逃げの一手だな、目的の物は頂いたし長居は無用だ」
「が、どうしたものか?逃げる為には奴の目の前に身を晒さなければならん」
サラマンダーの目に決意の光が宿る。
「なら俺が奴を引き寄せる、お前はその隙に脱出しろ」
サラマンダーは片膝を着くとスティルツキンのリュックに剣を縛り付けた。
「その剣はおそらく本物のエクスカリバー2だ」
「スティルツキンお前がその剣をもって帰れば晴れて依頼は達成する」
「それしか無いか…しかし…お前はどうする?」
サラマンダーの決意に何か引っ掛かるものを感じたスティルツキン。
「…俺は…ここを死に場所にする…」
スティルツキンから目をそらしながらつぶやくサラマンダー、それは悲壮な決意であった。
「いい加減にしろ!」
バキィ!スティルツキンの拳がサラマンダーの左頬にヒットした。
「!?、…何をする?」
モーグリの拳、痛い筈は無いがスティルツキンが激情した事にサラマンダーは驚いた。
「…目を覚ませ!お前は何を焦っている?何故ここに来て死に急ぐ?」
「お前の参加理由が金で無い事位はギルガメッシュから聞いてはいる」
「だがな…どんな事情があろうと死に急ぐな!」
何時に無く激しいスティルツキンの言葉。

510名前:ふたつに分けますねMail: 投稿日:2000/08/18(金) 22:38
「クッ何も知らん奴にとやかく言われる筋合いは無い!」
「…俺は奴に会わせる顔を持ち合わせていない、それだけだ…」
胸の内を見透かされている様でいたたまれなくなるサラマンダー。
「?、詳しい事情は知らんがまずは生きろ!あがけ!そうすれば何とか道も開くってもんだ」
「死に逃げて何になる?お前の帰りを待ってくれている奴はいないのか?」
スティルツキンの言葉がサラマンダーの胸をえぐる。
「あいつは俺に再び会う事を望んでくれているのだろうか」
ラニの今際の際の言葉を思い出すサラマンダー。
「…もう一度ラニに会いたい……俺は…生きる」
新たに生きる希望を抱くサラマンダー。
「判ってくれたか?なら早速行動に移すとしよう、悪いがしんがりを頼めるか?」
「…任せておけ、俺が出たらタイミングを見計らって行け」
サラマンダーの言葉に頷くスティルツキン。
「出るぞ!」
吠え狂うタイダリアサンの前に躍り出るサラマンダー。
「よし!」
タイダリアサンの横を走り抜けるスティルツキン、それをタイダリアサンは見逃さなかった。
スティルツキンに襲い掛かろうとするタイダリアサン、ぜになげがそれを許さない。
「死ぬなよ、サラマンダー」
スティルツキンは出口までの道筋を駆け抜けた。


514名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/18(金) 23:16
>>506
ブランクが入院する病室のドアが勢い良く開けられ、
ベネロとゼネロの兄弟が息を切らして飛び込んできた。
ブランク「どうした・・・そんなにあわてて・・」
ベネロ「どうしたもこうしたもないでよ!!」
ゼネロ「さっきモーグリがアジトに手紙を運んできたでよ!!
    なんと差出人はルビィでよ!」
ブランク「なにぃ!?」
ベネロから手紙をひったくると一心不乱に読みふけった・・・・

『らりるれろ!(これ流行らせたい挨拶の言葉や〜)
 タンタラスのみんな、元気か〜?お久しぶり、ルビィやで。
 連絡せんかってごめんな、みんな・・・。
 みんな怒ってる?ブランクのこと?
 そりゃ当然やわなあ。みんなの仲間でもあったんやし。
 ウチも悔しくて悲しくて自殺したろか、と思たこともあったけど、
 もうええねん。ここに来てなんか楽になったわ。
 ここ?トレノの壱番街や。
 クイックとかもぎょうさんあって、今のウチがおれるとこって
 こんなとこしかあらへん・・・。
 場所ゆうてもうたけど探さんといてな、図々しいけどそっとしといな。
 それじゃまた、手紙は送るわ。さいなら』

手紙を読み終えると深刻な表情で一点を見つめるブランク。
ブランク「トレノ壱番街・・・まずい。あそこにいるのか、ルビィは・・。
     悪いがベネロ、ゼネロ、トレノに行ってルビィを連れて帰ってきてくれ。
     俺も行きたいが・・この体では・・・」
ベネロ「まかせておくでよ!」
ゼネロ「だけど・・ブランクの兄貴・・手紙の中にあったクイックってなんでよ?」
ブランクは目を伏せ、苦悶の表情で質問に答えた。
ブランク「・・・・クスリだ・・・・麻薬だよ・・・・・」


521名前:もっと書く時間が欲しいッス。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 00:37
>>369

夜。見上げれば満天の星空に満月が輝き、涼しげな光を投げかけている。
どこからともなく鈴虫の声が聞こえ、許されるものならば、これらを
肴に一杯やりたいくらいだった。
リンドブルムの工業を支える巨大工場の壁に張り付き、トットはそんな
事を考えていた。
ほんのつい先程までは。
隣では翼をはためかせ、ホバリングを続けるボコの背に乗ったビビjrが
うつむき、首を振る。
トット「酷すぎる…」
二階の一番左の窓から工場の中を覗く。
時刻は草木すら眠ると言われる頃、だが工場には明々と灯が点り、生産
ラインは全く止まってはいなかった。奇妙な機械が煙を上げ、重く規則
正しい音をたててフル稼働している。
そして、こんな時刻であるのにも関わらず、工場で働かされていたのは、
みなまだ年端もいかぬ子供たちだった。
トット「子供の姿を見かけないとは思っていたが、まさかこんな所で」
呟き、拳を堅く握る。
子供たちの顔には疲労の色が濃い。恐らく殆ど休ませて貰ってないのだろう。
兵士A「おらぁ、モタモタするんじゃねぇ! エーコ様の為に死ぬ気で
    働けぇ! 少しでもサボりやがったらぶっ殺すぞ!」
見張り役の兵士が手にした鞭を振り、怒鳴り散らす。
鞭の音に子供たちの肩がビクリと震え、立っているのがやっとであろう
体で作業を続ける子供たちの姿は、悲惨としか言い様がなかった。
少年「あっ…」
その時、とうとう耐えられなくなったのか一人の少年が床に倒れ込んで
しまった。
兵士A「休むな! 働けぇ! 働けぇ! 働けぇっ!!」
少年「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
幾度となく打ち下ろされる鞭に、少年は振り下ろされる鞭の数だけ謝り
続ける。
トット「クサレ外道が…」
食いしばった奥歯が口の奥で嫌な音を立て、握った拳に爪が食い込んだ。
ビビjr1号「ダメだよ団長! 見つかっちゃうよ」
今にも飛び出そうとするトットをビビjrが必死に押さえる。
と…

522名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 00:39
>>521

兄「ぎゃあああああああっっっ!!!」
工場の中に絶叫がこだました。
慌てて目をやれば、一人の少年が巨大な鋼鉄の歯車に足を巻き込まれ、
今にも引きずり込まれそうになっている。
妹「お兄ちゃん!」
兵士A「おらぁ、サボるなと言ってるだろうが!」
思わず兄の元に駆け寄ろうとした妹に兵士は何のためらいもなく鞭を
振り下ろした。
妹「お願い、機械を止めてっ! お願い! お願いだからぁ…」
兵士A「うるさいっ! 作業に戻れっ!」
泣きながら嘆願する少女を蹴り飛ばし、兵士はつまらなそうに鼻から
息を漏らした。
妹「お願い…お願いします。機械を…」
その瞬間、トットは目の前の窓ガラスを打ち破り、工場の床を蹴っていた。
トット「あああああああっっっ!!!」
両腰のオニオンソードを抜き去り、雄叫びと共に巨大な歯車を無数の鉄片
へと化す!
トットは有無を言わせず停止した巨大な機械から兄の体を引きずりだした。
トット「エリクサーを!」
ビビjr1号「はい、団長!」
ビビjrから受け取ったエリクサーを兄に飲ませ、巻き込まれた右足の
様子を看る。
エリクサーの効果で血は既に止まっている。だが…この足ではもう二度と
歩く事はできないだろう。
妹「お兄ちゃん!」
トット「だいじょうぶ。気絶してはいるが命に別状はない」
兄の体に抱きついて泣く妹の頭を撫で、トットはゆっくりと立ち上がった。
トット「なぜ…すぐに機械を止めなかった」
ただ静かに問う。
兵士A「はぁ? 機械を止めればそれだけ作業が遅れるだろうが。ガキなんて
    代わりは幾らでもいるんだ。死んだところで補充すればいいだけの
    ことだろうが。っていうかお前誰だよ? 大事な機械壊しやがって
    殺すぞコラァ!」
兵士の怒声を聞き流し、トットは床に倒れている兄に視線をやった。
トット「この子には…もう、かけっこもできなければ石蹴りもできない。
    木登りも、鬼ごっこもだ」
兵士A「だからどうした! 関係ねぇだろうが!」
トット「だったら貴様は死ね」
兵士A「はぁ? 何を言って…」
全てを言い終わる前に、兵士は数十の肉片となって工場内にその身を
散らした。
兵士B「いたぞ! 侵入者だ!」
オニオンソードを振って血を落とし、声のした方へと振り向く。
異常に気付いた兵士たちが数人、抜き身の剣を手に走ってくる。
トットは静かに床を蹴った。
そして爆発。
更なる血と肉片が工場内に飛び散る!
トット「私は今…非常に機嫌が悪い」
呟き、一歩踏み出す。
トット「死にたい奴から前に出ろ」
また一歩。
兵士E「ばっ、化け物だ…」
????「誰が逃げろと言った」
兵士E「ワ、ワイマールさ…ひっ、ひゃあああああっっ!」
突然の冷たい声に、兵士の悲鳴が重なった。
ゴトリ、と音がして右半身を炭に、左半身を氷付けにされた兵士の死体が
転がる。
トット「誰だ貴様は…」
睨みつつ問うトットに男は手にした剣を鞘へと収め、うやうやしく礼をした。
ワイマール「私の名はワイマール。お会いできて光栄です、戦神トット」


523名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 00:41
>>522

トット「ワイマールだと」
男の名を記憶の奥底から呼び出す。確かベアトリクスの夫であるスタイナー
の部下だったはずだ。
トット「貴様、なぜこんな所に居る」
ワイマール「色々ありましてね。今はエーコ様に仕えています」
言って微苦笑を漏らすワイマール。
トット「エーコ大公にか…まぁいい、それよりも貴様に聞きたい事が
    ある」
ワイマール「何か?」
トット「なぜ貴様は私の名を知っている」
ワイマール「何を言います。剣士を志す者であれば戦神の名を知らぬ
      者など…」
トット「違う!」
強く吐き出し、トットは手にしたオニオンソードをワイマールに向けた。
トット「なぜ私がトットであることを知っているのか…だ」
長く伸びた銀髪にエメラルドグリーンの瞳。
戦闘用ジェノム、セフィロス・コピー。
その魂がトットである事を知っているのはミコトとビビの子供たち
だけのはずだ。
ワイマールは口元を緩め、なぜか嬉しそうに笑う。
ワイマール「私もエーコ様から聞かされた時は驚きました。だが…
      それ以上に体が震えた」
トット「なんだと?」
ワイマール「生きながらにして伝説となった最速の剣。私は…
      あなたと剣を交えてみたかった!
      エーコ様の命令など関係ない!」
叫び、ワイマールは両腰から二振りの剣を抜き去った。
その剣は正に対極。
焔を宿ししフレイムタン。冷気を宿ししアイスブランド。
トット「(なぜエーコ大公が私のことを…)」
思いながらも一歩引き、ワイマールとの間合いを取る。
フレイムタンとアイスブランド。
各々一振りだけならばそれ程力のある剣ではない。だがその両方が
揃ったとき、この二振りの剣は恐ろしいほどの力を発揮する。
まるで双子の兄弟のように、正確に息が合った左右の連撃。
その力を各々の剣が引き出すのだ。
そして…
トット「(それに、この男の力が加わる)」
ワイマールの瞳を見つめ、オニオンソードを握る手に力を込める。
本気でやらなければ死ぬ。
剣士としての勘が言う。
ワイマール「いきます」
トット「下がっていろ!」
ビビの息子と子供たち向かって言い、トットは踏み込んだ。
四振りの剣が交錯し、激しい火花が散る!





532名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 01:06
ベネロとゼネロがトレノ壱番街に向かってから一週間後、
マーカスがブランクの元にまた一通の手紙を運んできた。
マーカス「これがアジトに・・いったいどういうことッスか・・・?」
マーカスを一瞥し、ゆっくりと手紙を開けたブランクは神妙な面もちで読み始めた。

【さよならベネロ、ゼネロ】
『らりるれろれ!(全ぜん、早らないへんわ、このあいさツ〜)
 ・・ええとタンタラスやったか・な、ごきげんよう!
 昨日ベネロとゼネロが気たで。探さんといてゆうてたのにホンマに・・・。
 ブランクが生きてるとかあれわ任むだったとか変なことゆうてた。
 ウソついてまでウチを帰ってこさせようってこんたんやな。
 でもそんなんにひっかからへん。
 必配せんでもウチは一人で生きていけるからもうくだらんウソはやめんかい!
 もうええねん、ほっといて。
 あ・・なんかしんどいわ・・。亜いけど お金送ってくれへん?
 ちょっとでええねん。たのむわ。
 あと・・ゼネロとベネロは亜いやつにつかまってもうた。
 もう死んでるかもしれん。ウチがコロしたようなもんや・・・」

マーカス「これがあの綺麗な字でうまい文を書くルビィの手紙っすか?
     それにゼネロ達がつかまったって・・・」
同様のあまりブランクにしがみついて訴えるマーカス。
ブランクは意志を決し、傷ついた身を起こして立ち上がった。
ブランク「マーカス・・・。あとを頼む。俺は・・トレノに向かう・・・」




535名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 01:31
(>>377)「ストーリーの要約3」の続き
・ガーネット VS エーコ 第2R
(「ガーネット VS エーコ再戦」から→>>34>>52>>58>>59>>66)
 指定場所にやってきたエーコは、ガーネットに対し皮肉を言いまくる。そして二人の戦い
 は始まり、激戦を繰り広げる。エーコは決着をつけるため、バハムート×3体を召喚する
 が、ガーネットの放った召喚魔法「エデン」を食らいボロボロに。トドメを差そうとする
 ガーネット。だがその時、リンドブルムの伏兵達がガーネットを攻撃する。その隙を見て、
 エーコは逃げる。しかし、ガーネットは逃がさんとばかりにフレアを放つのだが…。

・ビビJr6号とベアトリクス(「ビビJrの受難」から→>>49>>61>>163)
 ベアトリクスが目を覚ますと、そこはアレクサンドリアの地下牢だった。となりの房に
 ビビJr6号がいることを知ったベアトリクスは、ビビJr6号を拘束している魔方陣の
 呪縛を解いてやる。壁越しに話をする二人。ベアトリクスは自分の過去を少し話す。
 自分は役立たずだと言うベアトリクスを、一生懸命に励ますビビJrだった。


536名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 01:43

「前スレ版ストーリーの要約1&2&3」@再アップ版
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=966165165&st=54&to=57&nofirst=true
↑前スレのストーリーの要約を再アップしておきました。

「前スレ935以降再アップ版」
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=966165165&st=33&to=51&nofirst=true
↑>>477さんが再アップしてくれたものへのリンク

「目次@再アップ版対応」
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=966165165&st=52&to=52&nofirst=true
↑それに対応した目次を作成致しました。


537名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 01:48
定期更新

<目次の目次>
>>77   目次1(>>34>>74>>183 目次2(>>76>>169>>257 目次3(>>172>>241>>340 目次4(>>248>>327>>493 目次5(>>333>>423)

<資料>
>>246 ゾディアックブレイブ
>>256 かつての英雄
>>377 ストーリーの要約3
>>540 ストーリーの要約3の続き
>>541 前スレ用ストーリーの要約@再アップ版リンク

ストーリーチャートは壊れていて見れないので保留。




542名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 02:13
――――アレクサンドリア城大広間――――
フライヤ「・・別の「自我」・・じゃと?」ガーネットの言葉に未だ理解し難いフライヤ。
ガーネット「・・そうだ。クイナは「奴」より与えられしGトランスの封印を解き放った。「奴」の選んだ最もその能力を
引き出させるのに適した器・・それが我々であった。封印解除に伴い、誰よりも早くその力に目覚めたのが私だった。
・・・そしてその時既に、私は・・・・「今の私」であった・・。」
フライヤ&ベアトリクス「?????」(・・未だよくわからない。目覚めた時が・・・今の自分であった・・?)
ガーネット「Gトランス能力はその力に目覚めし者の人格に大きな変化をもたらす。しかし、その者の「自我」、
または、その者の記憶・・とでも言おうか、つまり、自分が自分であると言う意識は、決して変わる事はない。
たとえ、Gトランスにより人格が完全に変化しようと、だ。」
フライヤ&ベアトリクス「・・・・・・・・」
ガーネット「しかし・・私は違った。あの時・・あのGトランスの力に目覚めた時、この身体に
以前に在りし「自我」とは全く違う「自我」。すなわち以前のこの身体の持ち主であった者の
意識とは別人の・・全く新しい自分がそこにいた。・・・・・・それが「今の」私だ。」
フライヤ&ベアトリクス「!!!!!!!!」
(それでは・・!それでは今この眼前にいるガーネットは・・今まで我等が戦ってきたこのガーネットは、
以前のガーネット(ダガー)とは・・全く別人と化していると言うのか????)





544名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 02:59
フライヤ「・・・!ではっ、ではダガー、ダガーはどうなってしまったのじゃ!!?」
ガーネット「・・?ダガー?こ奴をダガーと呼んでいたのかそなた等は・・。」
自らの胸を見やりながら答えるガーネット。
ガーネット「・・・そなた等の記憶にあろうこいつは・・、未だ尚、この私の中で眠っておる。
本来ならば、あの時私の自我の確立と共に、以前の自我であったこいつは・・とうに死んでいたはずだった。
・・しかし!・・時々こいつは私の邪魔をしおる!この「ダガー」とやらの我が身体以前の自我が!!今だに!!」
まるで忌まわしいモノでも見るような怒りと侮蔑に溢れた瞳で己の胸元を見やるガーネット。
その時、フライヤは今、自分には無いはずの記憶を、己の体内に在りしフラットレイの魂より感じ取っていた。
(・・今の・・ガーネットの中に眠る・・ダガーの自我・・。彼女は・・まだ生きているのか?
 ・・・そして・・あの時・・私と・・フラットレイを救ってくれたのは・・・・・)
そして再びガーネットが口を開く・・・。
ガーネット「思えば・・あの・・能力に目覚めし瞬間・・。あの時こそが、この「私」の誕生日であったよ。
あの日、あの時、この身体に在りし以前の「ダガー」の自我は消え、・・新たなる自我。・・
・・・すなわち私!ガーネットとして生まれ変わったのだ!!
「奴」が何故・・以前よりこの身体に在りし自我を、封じてまでも「私」を生み出してくれたのかはわからぬ。
・・・が、この自我を得たおかげで、私は「奴」の思念操作にもそうそうその身に及ばずして、
冷静に、「奴」の思惑を計り知る事ができたよ。・・いわば、「奴」にとっては、この事が
「予想外」の出来事であったのやもしれぬな・・・。」
フライヤ「・・・・「奴」の思惑とは一体何なのじゃ?」
ガーネット「・・・私はクイナの脳に在りし記憶を読み取り、「奴」の思惑、そして
「奴」の望む真の狙いたるその「力」・・更にその「力」より出づる波動の感触すら
ハッキリと知りうる事が出来たよ。
・・・「奴」の思惑・・それは我々Gトランス能力覚醒者同士、
・・・・・互いに戦わせる事であった・・。全世界を・・巻き込んでな。」



546名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 04:31
引用の元ネタ(簡易版)

<キャラクター>
FF4:ローザ、スカルミリョーネ、カイナッツオ、バルバリシア、
    ルビカンテ、タイダリアサン
FF4、FFT:ルゲイエボーグ
FF5:ギルガメッシュ、ボコ、エヌオー
FF6以降いろいろ:ビッグスとウェッジ
FF7:セフィロス・コピー、ジェノバ、マリン
FF8:ピエット、ジュリア
チョコボの不思議なダンジョン2:シロマ

<召喚、GF>
FF3以降全て:シヴァ、ラムウ、バハムート
FF3、4、5、7、8:リバ(ヴァ)イアサン
FF4、5、7:タイタン
FF5、6、8:カーバンクル
FF6:ラグナロック、ライディーン
FF7:ナイツオブラウンド
FF8:エデン、(ギルガメッシュ)


とりあえず、キャラと召喚獣のみで簡易版を作成しました。解説のほうは
もう少々お待ち下さい。現在作成中です。また、一部ここの書き込みを参考に
させて頂きました。ありがとうございました。


547名前:名無しさん@お腹いっぱい。Mail: 投稿日:2000/08/19(土) 04:41
ごくろうであります!!

548名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 04:44
  定期更新

  <目次の目次>
  >>77   目次1( >>34〜 >>74)
  >>183 目次2( >>76>>169)
  >>257 目次3(>>172>>241)
  >>340 目次4(>>248>>327)
  >>493 目次5(>>333>>423)

  <資料>
  >>191 ストーリーチャート(第1版)
  >>246 ゾディアックブレイブ
  >>256 かつての英雄
★>>551 引用の元ネタ(簡易版)

  <要約>
  >>377 ストーリーの要約3
  >>540 ストーリーの要約3の続き
  >>541 前スレ用ストーリーの要約@再アップ版リンク


549名前:タイトルメーカーMail: 投稿日:2000/08/19(土) 04:56
>>553のリンク確認。問題無しです。
それから、第1版のストーリチャートへのリンクを貼っておきました。
不完全ですが無いよりはマシかと…。
第2版の方は依然壊れたままです…。さて、第3版はどうするか…。

さらに、「定期更新」は追加されたものに星をつけることにしました。
何が追加されたか見やすいかと思います。


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