岩月氏は、「一体化」をセックスの意味で使用している。
以下、著作で「一体化」が記載された部分を幾つか引用した。
岩月謙司著 「女性のオトコ運は父親で決まる」 184頁 (1999/09)
Q, 人間にとってセックスとは何でしょう。
A, 心の交流です。
人間の体でもっとも聖なるところは性器です。
聖なる愛が入るところだからです。
聖なる愛とは、相手を受容し、相手を肯定し、相手を一体化する愛です。
それが心の癒しとなり、励ましとなるのです。
だから、生きる意欲や勇気がわいてくるのです。
その結果、生きる悦び、いきている実感がするようになるのです。
そうやって人は心がみたされていくのです。
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岩月氏はセックスとは「相手を一体化する愛」と定義している。
すなわち、「一体化」とはセックスの意味である。
岩月謙司著 「なぜ、女は恋や仕事に臆病になってしまうのか」 116頁 (2004/04)
セックスとは、心の触れ合いです。男女が聖なるものを
刺激しあって、聖なるパワーを生み出し、そしてそのパワーで
人から受けた嫉妬や妬み、怒りや自分自身の中にある怒りや妬みを
追い払います。それがセックスです。また、セックスは脳で感じる行為です。
心の気持ちよさというのは、人や大地と一体感を感じる快感です。
快感こそ邪悪なものを遠ざけるパワーであり、人と人とを一体化させるパワーでもあるのです。
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岩月氏はここでも、一体化をセックスの意味で使っている。
岩月謙司著 「ムリして頑張って何になる」 90頁 (2004/03)
どうすれば自分の本当の心の声を聞くことができるのでしょうか。
一体化し、悦びの共感をすることで聞くことが出来ます。
なぜ、一体化と悦びの共感をすることで本音をしることに繋がるのでしょうか。
・・・略・・・
お互いに飾ることなく、精神的に無防備な状態で会話ができると、不思議と、心の奥底にある
情報(本音)が飛び出してくるのです。
相手に心を開くことで、自分自身の心の奥にも心が開いてくるのです。
一体化しているという安心感が、自分の無意識の世界への扉を開かせるのです。
その扉が開いた時、自分の心の声が聞えてくるのです。
自分のみならず、一体化している相手にも同じ事がおこっています。つまり、相手も
自分の無意識のうちに心の扉が開いているのです。まさに、私もうれしい、あなたもうれしい、
という状態です。親友でもこう言う風になりますが、夫婦間ではもっともなりやすいのです。
結婚することのメリットとは、自分の本当の声を聞くことなのです。
聞えてきた心の声に従って行動し、悦びや感動が得られれば、自己信頼は一気に高まります。
ますます心の奥底への扉は開きやすくなります。
こういうメカニズムがあるからこそ、人は異性を求め、結婚したいと願うのです。
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「一体化」により心の扉が開き、悦びや感動が得られる為、人は異性と結婚するのだそうだ。
ここでも、「一体化」がセックスの意味で用いられている。
そして、岩月氏は沢山の人と接するうちに相手と一体化する事の意味、
すなわちセックスの本質の一端がわかるようになったそうだ。
岩月謙司著 「なぜ女は不可解な行動をするのか」 207頁 (2003/12)
沢山の人と接するうちに、人間関係の本質の一端がわかるようになりました。
人と人をつなぐ要因の核心です。
それは悦びの共感です。悦びを分かち合う悦びです。
・・・略・・・
悦びの共感をしているときは、お互いがうれしくなります。
「私もうれしい、あなたもうれしい」という状態です。
相手と一体化しているので、あなたの悦びがそのまま私の悦びになっているからです。
そして、私の悦びもそのまま相手の悦びになっています。
人は、基本的に、自分の幸せしか願えないものです。自分が一番かわいいのです。
しかし、相手と一体化したら、自分が自分の幸せを願うように、相手の幸せを
願うことができます。ですから、一体化した状態ですと、相手が幸せになったとき、
まるで我が事のように うれしくなります。
これが悦びを分かち合う悦びということです。こういう状態を愛と言うのではないでしょうか。
・・・略・・・
愛は気持ちいいのです、気持ちいいから女性たちはこぞって愛を求めるのです。
そして、この悦びの共感は、心の絆を形成するばかりでなく、
相手に対する強烈な励ましにもなります。
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「沢山の人」とは誰なのだろうか、どのように「接して」きたのだろうか。
そして、「娘の結婚運は父親で決まる」を見ていただきたい。
岩月謙司著 「娘の結婚運は父親で決まる」エピローグ 220頁 (1999/09)
さて、これまで解説してきた家庭内ストックホルムシンドロームだが、
これまで世界の誰も指摘することはなかった、なぜそれが本書で可能になったか。
それはクライアントと一体化して共感したことによるものと思われる。
相手と一体となって共感しない限り見えてこない心の世界というものがある。
相手の内側からものがみえるようになると、意外な事実が見えてくることがある。
・・・略・・・
こうした一体化と共感は、人の幸せを100%願うと誰でも容易にできるものだ。
人の不幸を悲しみ、人の幸福を願うこと、これが愛の本質だと思う。
この基本さえふまえれば、誰でもが人を励ませるようになる。
人は人を愛するために生きている。愛されることも悦びだが、
人を愛することはもっと大きな悦びである。
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岩月氏は「クライアントと一体化した」と記載している。
他の著作の記載から参酌すると、
岩月氏は「クライアントとセックスした」事を隠喩として記載している解される。
もし、本当に岩月氏がクライアントとセックスしていたならば、
なぜ、隠喩で間接的に表現したのだろうか。
それは皆様に各自ご判断いただきたい。
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