本年四月、本学工学部の学生が評定河原橋を歩行中に自動車に跳ねられ死亡した。 「二十代で死んでしまうってどんな気分なんだろう」事故が発生してから一ヵ月、被害者の友人がぽつりと洩らした言葉である。
本学学生に関係する人身事故は毎年、約二百件起きている。二〇〇二年、本学学生が関係した人身事故は警察届け出分だけで既に八十一件発生した(五月十九日現在)。
図は二〇〇〇年一月から二〇〇二年四月までの青葉山キャンパス・川内キャンパス付近での人身事故発生状況を表したものである。この地区での事故はいずれも交差点、急なカーブ、長い直線道路で起きている。交差点では安全不確認、カーブと直線道路では速度超過が主な原因となる。
青葉橋付近の三叉路は、人身事故の発生件数が特に多い。この三叉路は、工学部キャンパス、理・薬学部キャンパスから川内キャンパスへつながる二本の道路の合流地点である。この場所で、工学部キャンパスから川内キャンパスに向かう自動車が理・薬学部キャンパスからの直進車両と衝突する事故が多発している。
青葉山キャンパス・川内キャンパスを利用する学生は図を通して事故が発生しやすいエリアをしっかり把握してもらいたい。起こる前に防ぐ、それが道路を走行するものの最低限の責任である。