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シリーズ七大戦
勝利を射抜け
D学友会弓道部

317号3面・大学

ゆっくりとした動作で弓が引かれる。緊張した空気の中、渇いた音が辺りに響きわたり、的に矢が突き刺さる。弓道は、ただそれだけの単純な、しかし奥の深いスポーツである。

本学の学友会弓道部昔から七大戦で上位の成績を取っている。七大戦における他大学の平均的中率は五割から七割五分、それに対して本学弓道部は七割五分から八割を誇る。さらに去年の七大戦において、女子の石田選手(工学部四年)は四十八本中、四十五を本当てて、女子の中で最も高い的中数を見せた。

最近の七大戦の成績は男子が三連覇中、女子はここ三年間で二回優勝。今年の七大戦でも優勝が期待される。

なぜ本学の弓道部はそれ程までに強いのか。「特別なことをやっているわけではないですよ。練習時間が他の大学に比べて多いからだと思います」と弓道部主将の佐藤寿和さん(工学部四年)は語る。

本学の弓道場は自由な時間に使うことができる。正式な練習は一時間程度だが、それ以外の時間に自主練習をする人が多い。中には、一日に十時間くらい練習する人もいるという。

弓道の強さにおける重要なことの一つは平常心。この一本が勝敗を分けるというとき、的はいつもよりも小さく、遠く見える。このようなときにも普段通りに射るためには並々ならぬ精神力が必要だ。「精神力は自信によります。その自信は、やはり練習という基盤によって裏打ちされます」と佐藤さんは語る。

七大戦の弓道は総当たり戦で行われる。男子の部では五人、女子の部では三人の選手によって競われる。それぞれの選手が八本の矢を射て、的に当たった総本数の多い方が勝ちとなる。

今大会の目標はもちろん男女ともに優勝。佐藤さんは 「優勝は当然。それ以外にも記録更新を狙います」と言う。本学弓道部は今年の七大戦において、男子は総本数二百四十本中、二百十本以上、女子は百四十四本中、百二十本以上の的中を目指す。これは一人が一試合で射る八本のうち、約七本当てる計算になる。レギュラーが皆エース級の実力を持っている本学弓道部ならではの目標である。

また、優勝はレギュラーだけで目指すのではない。控えの選手がいかにレギュラーの不調な原因を指摘できるか。応援する部員が、いかに皆のモチベーションを上げていくか。全員が一つになり、今年の七大戦に挑む。

今年の七大戦は本学が主幹として行われる。総合優勝を目指すうえで間違いなく主力となる弓道部の主将として佐藤さんは言う。「俺達が七大戦総合優勝への道をつくる。がんばってついてこい!」  


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