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本学附属図書館
休日開館の試行開始

318号1面・大学

五月より、本学付属図書館本館において日曜、祝日開館が試行的に始まった。実施期間は五月十九日から七月二十八日までとなっている。

休日の開館時間は午前九時から午後五時までで、一号館端末利用、貸し出し、書庫への入庫ができるなど、平日と変わらない利用が可能である。

図書館の利用について、以前より学生から開館時間を延長してほしい、休日も利用したいという要望が授業評価アンケートや図書館利用者アンケートを通じて多く出されていた。また、大学側からも自主学習環境の整備の必要性を求める声が上がっていた。

それらを踏まえて図書館評議会で審議が行われ、試行的に休日開館の実施が決定した。本来は昨年度から実施する予定であったが、元本学大学院生の図書館職員への暴力事件によって、本年度に延期となった。

実際の休日における利用者数は、試行が開始された五月十九日は約三百人、六月九日には約四百五十人であった。平日は二千七百人から三千二百人が利用しているのを考えると少ないが、休日開館は徐々に学生に浸透してきており、利用者はさらに増える見込みである。

今回の実施はあくまでも試行的なもので正式な実施はまだ決まっていない。ほかの旧帝大はすべて休日開館を本格実施している中、本学だけが本格実施に踏み込めないでいる。経費の問題が関わってくるからだ。しかし、今回の実施での利用者数の多さを武器にして予算を請求し、図書館休日利用の本格実施を目指している。

また、本館以外の四つの分館では、自動入退館システムを用いて休日開館を行っている。これは、各研究室に一枚のカードを配布して、それを利用して入館できるというものである。

図書館は今回の休日利用も含め、利用の幅をさらに広げようと努力している。たとえば、以前までは学部生は書庫を利用することができなかった。しかし本年度から学部三・四年生はガイダンスを受ければ誰でも書庫を利用できるようになり、卒論を書く際の手助けとなる。

また、生涯学習の支援として、一般市民に対して利用手続きの簡略化など、サービス内容の充実も考えられている。今後も休日開館の本格運用を含め、利用者へのサービス拡大や社会貢献を目指していく。 


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