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新サークル棟で2件の盗難事件
原因はずさんな鍵管理

318号1面・大学

四月二十四日から二十五日と二十六日に、新サークル棟内の二つの部室において盗難事件が発生した。この事件により、鍵管理の在り方が問われている。

二十四日の事件では、デスクトップのパソコン、キーボード、プリンターなどの周辺機器を含むパソコン一式、推定で二十万円相当が、新サークル棟内の部室から持ち去られた。

二十四日午後九時、最後の部員が部室を出た。その際、部屋には鍵を掛け、その鍵はドア近辺に「置き鍵」していった。翌日二十五日、午前十時に部員が来て、パソコン一式がなくなっていることに気付いた。ドアには、こじ開けられた形跡はなく、「置き鍵」も元の場所にあったという。

この事件では、パソコン関連以外は、特に荒らされた形跡はなかったという。ただ、部室内に保管しておいた他のサークルの鍵はなくなっていた。しかし、これについては、早急に大学側からそのサークルに連絡が行き、鍵を変える対策を取ったため、大事には至らずに済んだ。

二十六日の事件では、午後三時半に部員が運動着に着替え、退室。その際、部室の施錠はなされなかったという。午後六時、部員が部屋に戻ると、着替えのポケットなどから、三人分の現金合計三万三千円がなくなっていた。合わせて、定期券、学生証がなくなった人もいた。

この事件の発生前後で、中年男性の不審者が発見されている。同男性は、部室内にいるところを発見され、発見者が動揺している隙に「トイレどこ?」とつぶやき、立ち去ったという。

大学側は、一連の事件に対し、以下のような対策をとっている。パソコン紛失事件の翌日二十五日にビラを発行・掲示し、鍵の管理の在り方を注意した。次に、同月三十日には急報という形でビラを発行・掲示した。それに加えて、学生第二課の職員が、各部室に回り、ビラを配るとともに学生に声を掛けて、注意を喚起した。

加えて、文化部サークル協議会運営委員会(以下、サ協)は、ビラを掲示し、サークル員に盗難事件についての呼びかけを行った。さらにサ協定例総会で、「置き鍵」について触れ、鍵の管理の徹底化を促した。

今回の一連の事件は、鍵の管理のずさんさを浮き彫りにしたといえる。さらに、一件に留まらず、次の事件へと発展してしまったことに問題があるのではないか。

勝手の良さから、事件以前まで、「置き鍵」を行ってきたサークルも少なくないだろう。しかし、この管理方法は改める必要がある。大学側でも申請さえあれば、鍵を預かることも受け入れるという。

この二件の事件以来、盗難事件は起きていないが、いまだに「置き鍵」をしているサークルも少なくないだろう。これを機に、こういった事件が二度と起きないよう、一人ひとりが考えを改めて鍵管理の在り方について、再検討するべきだ。


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