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取り戻した正気

<<369
400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 10:25

(92亡者たちの巣、369脱出の続き)
目前に広がったのは地獄絵図にふさわしいものだった。アンデット兵がひしめき合い人肉を食らい血をすする…
…それが、わずかに残る人間としての心を揺さぶった。…一人のアンデット兵に正気が戻る。
そして混乱に乗じて部屋を抜け出した。
部屋を飛び出るやいなや、爆音とともに後方から熱波がおしよせた。
エーコのフレアジャだ。振り返りはしなかったが
ほかのアンデットたちが燃え尽きるさまがたやすく想像できた。
リンドブルム兵を避け、息を切らし、廊下を駆ける…
しかし、どこへ行くというのだ?
このアンデットの姿では行くところもない。故郷にも帰れない。
「くそっ…」
いや…ひとつだけ…行くべきところがある…
もし、アンデットになってまで蘇ったことに意味があるなら、多分あいつを
助けることだ。 その足は自然と地下に向かった…

401 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 10:28

ビビJr6号 「……!」
腐臭と焦げた肉の臭いが鼻についた。
ビビJrが階段を見上げると一人のアンデット兵がこちらを見ている。
ベアトリクスが魔法を構えるも…何か様子が違うようだ。目が会うとわずかに笑った。
アンデット兵1「…ベアトリクス…あんたがチビを助けてくれたのか?…生きていてよかった。
        最悪の場合、魔方陣の中で衰弱死してると思ったよ。」
そういうと、ビビJrの手に数個のエーテルを乗せた。
アンデット兵1「飲んでおけよ。…倉庫からかっぱらってきた。この国にはもう不要なものだ。」
ベアトリクス 「……何が起きたというの?あのアレクサンドリア兵の装備をまとった
        アンデット達はいったい…?」

アンデッド兵の話

403 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 10:41

ジタンがダリに侵攻したこと、
そのとき戦死した兵の魂をガーネットがアンデット兵に変えたこと、
そしてリンドブルムがアレクサンドリア城に侵攻中であることを手早く説明した。
アンデット兵1「アレクサンドリアはもう終わりだ…じきリンドブルムの手に落ちる…
        その前にここを逃げな。ダリに行けば…ジタンの軍がいるはずだ。」
ビビJr6号 「やっぱりジタンは…戦争を…」
いつかの不安が現実になってしまった、ビビJrは顔を伏せた。
ビビJr6号 「兵士さんも…ダリで死んだの?」
アンデット兵1「いや、俺は違う。ガーネット自身の手によって焼かれて
        アンデット兵に変えられた。」
…おそらく、死んでから反魂の術をかけられるまでの時間が短かったために
どうにか意識を保つことができるんだろうな、兵はそう思った。

>>421

 

 

 

 

 

 

クイナの追憶

<<387
414 名前:387−388の続き(回想) 投稿日:2000/09/07(木) 13:47

―――ACTIVE TIME EVENT―――
      クイナの追憶〜     霧が晴れたその日・・

(・・ころ・・せ)・・イナ?(・・殺せ)・・イナ?(殺せ!!)・・クイナ?
(・・うば・・え)・・どう・・(奪え・・)・・したアル?(奪え!!)・・どうしたアル?

             (・・殺せッ!!!!)
         ・・・・どうしたアル!!?クイナッ!!・・

クイナ「・・・・・・ッッ!!!!」師匠、クエールの言葉に我に返るクイナ。
クエール「・・さっきからずっと固まったいたアルよ・・何か考え事アルか・・??」
クイナ「・・・・・・・・・・・なんでも・・なんでもありませんアル・・・。」
クエール「・・(どうしたアルか??)・・さ・・料理冷めてしまうアルよ・・」
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

415 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:49

ク族の沼、クエールの家の厨房、師匠と共にクイナは料理を作っている・・。
しかし・・その雰囲気は普段とはあきらかに異なっていた。
いつもの明るく陽気なクイナは其処になく、表情は消え、言葉も殆ど無い。
今日の朝からずっとこの調子である・・。昨日とはまるで別人のようになった弟子の
様子に訝しみ、クエールは声をかける。
クエール「・・どっか具合でも悪いアルか?・・少し外の空気でも吸ってきたらどうアル?
・・料理の方はワタシが作っておくアルよ・・。・・・・もうじき出発アルからな・・
・・・・・無理の様なら休んどくアルか・・・・・・・???」
クイナ「・・・・いや・・いいですアル。・・ちょっと、外の空気吸ってきますアル・・。」

416 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:50

ラツェンタの湿原・・大陸全土を覆っていた霧は晴れ、快晴、爽やかな蒼天が視界一杯に
入る。・・しかし、今のクイナにはそれを気分良く感じ取ることはできない気分だった・・。
・・頭の中に・・常に呼びかけてくる謎の声・・昨日の夜中からそれはずっと続いている・・
その謎の現象に苛まれ続け、今朝から気分の方は・・最悪。かつてないノイローゼ気味で
あった・・。
クイナ「・・・一体・・何アルか・・?気分ワルーイアル・・。でも・・今日は休んでる訳には
いかないアルからな・・・」
そして、すぅ――っと湿原の空気を吸い、気分のもやもやを取り払おうとした・・瞬間!また!

・・殺せ殺せ殺せ奪え奪え奪え・・殺せ殺せ殺せ・・奪え奪え・・殺せ奪え殺せ奪え殺せ・・

クイナ「・・!!もう!!もうヤメテくれーアルゥゥゥー――――――――ッッ!!!!!」
誰もいるはずのない湿原の真っ只中で、1人、絶叫するクイナ。

 

狂気への第一歩

417 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:52

      ・・・・・・ククク・・そうだ・・いいぞ・・それが狂気への第一歩・・・・・・

クイナ「・・!!昨晩から!!誰アルか!!空耳じゃないアル・・何者アル!!?
 もう・・止めてくれアル!!・・頭イターイ頭イターイアル!!!!!!」

・・思考を捨てよ・・倫理を捨てよ・・・暴力に飢えよ・・血に餓えよ・・・
     ・・・・殺すという快感に目覚めよ・・・奪うという喜びに目覚めよ・・・
・・劈く悲鳴を・・刺す・・感触・・斬る・・感触・・生暖かき・・・鮮血の味を・・知り得よ・・・

・・・・そして・・狂え!!・・狂え・・!!・・全てを・・己がすべてを狂気に委ねよ・・・
・・心も・・身体も・・そして・・・・それにより・・・全ての苦しみの枷より解き放たれる・・・

突如!クイナの周囲に、青白く輝くオーラの様な物質が発生し・・!そしてそれは
クイナの身体を包み込み・・・眼、鼻、口、身体中全ての穴から進入してゆく!!

418 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:53

クイナ「・・!!ギャッ!!?ギャアアアアアアアア――――――ッッ!!!!?」

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ―――――・・・・・


ピキィ――ッ・・ピキィ―・・ピキィ―ッ・・ピキィッ・・ピキィ――・・ピキィーピキィ――ッ・・
   (・・・身体の・・中に・・何かが・・入って・・2・・3・・4・・  ・・6・・7)

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥ―――――――・・・・・

  (・・ああ・・あたま・・頭イタ―イの・・消えて・・いく・・アル・・ああ・・ぁぁ・・ぁぁ・・・ )

―――――――――――――――――――――

・・・そしてそれが、「以前のクイナ」の最期の意識となった・・・・・・・・・。

 

狂気への導き

419 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:54

     ・・・・聞くがいい・・私は・・今・・お前と同化し・・思念をお前に伝えている・・・
・・我が声・・我が思念は・・お前に偉大なる力と・・偉大なる目的をもたらす・・・お前の
意識は・・全て無に帰し・・新たなる意識として覚醒する・・全てを・・・我が思念に委ねよ・・

             「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

・・我が身体・・未だ動く事ならず・・よって・・その思念を・・お前に託す・・・・
・・・我が求めし・・大いなる「力」の「器」・・既にこの世界において隠されしこと・・
・・疑い様は無い・・  そして・・封印されたる「器」と共に・・その「力」
・・「果てゆく」時まで・・最早、一刻の猶予なく・・・・
・・・然れども未だ其の存在は・・何処にあるや正確なる特定は出来ず・・よって・・
・・・・・・・・・その「力」の存在を示す手立てが必要となり得る・・・・・・・・・・・

             「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

420 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:55

   ・・今・・我が与えしその力を・・お前の最も知り得し者達に・・与えよ・・・・・
          ヴィィィィィィィィィィィ・・・・・・・・・・・ンンンンン・・・・・・

   ・・・ジタン・・・・ダガ―・・エーコ・・スタイナー・・フライヤ・・・・サラマンダ―・・・・

・・・記憶は・・・完了・・。お前を含みし7人・・この世界全てを暗黒への彷徨と導き・・・・・
         ・・・・星の流れを乱し・・・・魂の流れを乱し・・・・
  ・・・・覚醒せしは・・・血と暴力・・戦乱という名の器に大いなる魂の血肉を・・・・・
      ・・・より・・一層黒く満たせ・・・・   より・・一層深く満たせ・・・・・

             「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

>>422

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の…

421 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 13:56

6号「もしかして…僕が城にきたあのときの…!」ふと、見覚えのある顔に気づく。
兵1「ああ、そうだ。あのときはすまなかった。」
ビビJrが単身城に訪れたあの日…ガーネットの「黙らせろ」という命令の元に
腹部を殴った。拳に残るあの嫌な感触を忘れたことはなかった。それが今ようやく
ビビJrの元気な姿を見ることができ、安堵した。胸につかえていたものがわずかに軽くなった。
6号「…よく焼けてるからわかんなかった」     
兵1「はは…。それにしても今日は…暑いな…」
6号「え…?」地下はむしろ…肌寒いくらいである。しかし、その兵は手の甲で汗をぬぐう仕草を
しきりに繰り返す…階段を上る足取りも、心なしか重くなったようだ。
6号「どうしたの?大丈夫…?」
兵1「……あ、ああ、なんともないよ。多分さっきのフレアジャの熱にあてられたんだ、
   なんだかのどが乾いて…。そうだ、まだ名前も聞いてなかったな。なんて言うんだ?」

>>424

 

 

 

 

 

 

 

覚醒

422 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:56

・・・・・・全ては早急なる魂の循環・・・・その大いなる・・・加速せしその乱れ・・・・・・・・
・・・そして・・示されるであろう・・知り得る事と・・なろう・・・我の求めし・・「力」の波動を・・
           ・・それは・・より正確に・・・それは・・より鮮明に・・・

             「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

         ・・・お前達に与えし「Gトランス能力」・・・それによって・・
・・・・早急なる魂の循環を引き起こせ       ・・・・大いなる戦乱を引き起こせ
              「力」の波動の行方を我が前に示せ

     ・・・いずれその「力」をもって・・全ての次元の神たりえん存在の為に・・・・・・・

423 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:57

・・・・・ギュイィィィィィィィィ・・・・・・・・・・ンンンンン・・・・

クイナの身体を覆っていたオーラは、潮が引いてくかの様に、霧散して消え去った・・

クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

その時、ふいに、クイナの頭の中で「何か」が、完全に崩れ去り・・弾け飛んだ・・。
・・そして一瞬だが、その瞳の奥に妖しい緑の光が灯ったような・・・・――――――

クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・静寂が・・戻り、クイナは無言のまま、ク族の沼へと踵を返す・・・・。
・・・その際に、クイナのローブから、パラリとこぼれおちた1枚の手紙・・・
・・それは湿原に吹く風に高々と舞い上げられ――
・・・・・・蒼天の彼方へと飛散していった・・・・・
・・・・・・もはや・・二度と・・人の目に触れることはなく・・――――――――――


>>425

 

 

 

 

 

 

名前

424 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 13:58

6号「んービビJr6号って呼ばれてるよ。」
兵1「それが名前か。」
6号「兵士さんの名前は?」
兵1「名前……俺の名前は…」突然押し黙る。
6号「言いたくなければ無理に言わなくてもいいよ?」
兵1「…そうじゃない…思い出せないんだ…」
突如、視界が闇にかわっていく、急速に細胞が死滅にむかった。
……?俺はどうしてここにいるんだ…?誰だ?おまえらは…????
ベアトリクス「危ないっ…!!」
スイッチが切り替わるように、鈍くなった動きが俊敏な動作にかわった、獣のようなバネで
ビビJrの肩に食らい付きそのまま、身をえぐった。
「くそまじぃぃ!!黒魔道士なんざぁ食えたもんじゃねえなぁ、もっと新鮮な肉を…血を…血をよこせぇ」
ビビJrを振り払い、ベっ、と口に含んだ塊を吐き捨てた。
それはすでに完全にアンデットと化した兵の姿だった。

>>428

 

 

 

 

 

招待状

425 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:58

モグネットから届いたクイナへの手紙

「元気〜〜〜〜〜?相変わらず食べてばっかいるのかな?クイナは?
エヘへ〜〜♪今度ねえ〜シド父さんと、ヒルダ母さんがね〜
お城でエーコのお誕生日パーティーを開いてくれることになったんだよ〜
これは、その招待状どぇ〜〜〜す♪

みんな来てくれるんだよ。ジタンでしょ〜ダガ―でしょ〜、フライヤに
サラマンダー。そして、スタイナーとベアトリクスさんの新婚ラヴラヴの
ご両人も〜〜〜〜♪エーコもジタンと結ばれたかったのにぃ〜
って、ジタンがダガ―とアッツアツなのはエーコもわかってるから・・・
でもエーコも早くイイ人見つけたいよぉ〜〜・・ととと。
当然クイナも来てくれるよね。まだまだエーコのお料理じゃあ心許ないのよ〜
おねがいっまた手伝ってっ♪エヘへへへへ。


426 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 13:59

モグネットから届いたクイナへの手紙 2

・・ビビが・・いなくなっちゃったのは・・寂しいけれど・・でもっ、
クロマの村からビビの六つ子君達や、ミコト、28号さんも、
みーんなきてくれるんだから。ビビの分まで楽しまないとね!ウン!

んじゃっ楽しみにまってるねっ。お返事ちょうだいねっ♪
                              エーコ・キャルオル

その指定日時は・・・今日の正午・・・・



 

 

魔の手

427 名前:名無しさん@お腹いっぱい 投稿日:2000/09/07(木) 14:00

リンドブルム城―――――

エーコ「・・!あっ!クイナ。来てくれたんだぁーありがと〜〜♪」
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
エーコ「??(なんか・・いつものクイナと雰囲気ちがうなぁ・・?まっいっか!)
でね、クイナさっそくだけどさぁ〜〜〜」
ゴソゴソ・・・・
エーコ「・・この魚の焼き方なんだけど・・・あり?どこいったっけ?」
ゴソゴソゴソ・・・・・・
エーコ「・・あったあった。・・料理は多めに作っとくほうがいいからって・・
・・よっと・・ほら・・・こぉんな一杯♪」


未だ背を向けたままのエーコの背中に・・・・・
魔力の光が宿ったクイナの右手がゆっくりと伸びる――――――――

 

 

 

 

 

 

 

生きるためには〜ビビJr6号の決意

428 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 14:09

ビビJrをかばうようにベアトリクスが前に立つ。それを見てアンデットは嫌な笑みを浮かべた。
「なんだ、上等の食いもんがあるじゃねえか」
ベアトリクス「…私達がわからないの…!」
喉の乾き、生への執着…枯渇した生命力を潤す生身の肉体はさながら、砂漠の水のように映った。
じわじわとにじり、間合いをつめる…。エスナ、デスペル…どの魔法もアンデット兵の歩みをとめることはない。
ビビJrを助けようとしたこの兵を倒すしか、ベアトリクスには方法が残されていなかった。
戸惑うベアトリクスにアンデットが襲い掛かる…やむなくレイズを構えた。
ベアトリクス(…許して…!)
指先に魔力を込め目を伏せた、その次の瞬間火柱がアンデットを包み込みその身を焼き尽くした。

429 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 14:22

アンデットはうめき声を上げながら倒れた。やがて、うめき声も枯れた。
ベアトリクスが振り向くと、
「ファイガ」を放ったビビJrが呆然と立ち尽くしている。
ビビJr6号「……」
6号はジタンがなぜ戦うかわからなかった。しかし、現実に戦わなければ自分たちの身すら
守れないことを思い知った、魔力を放って相手を焼き尽くす嫌な手応えと共に…
ベアトリクス「ありがとう……」他にかける言葉も思いつかなかった。
ビビJr6号「行こう、お姉ちゃん…。」
ベアトリクス「ええ。」

430 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/09/07(木) 15:31

ベアトリクス「待って。」階段を上ろうとした、ビビJrをひきとめた。
肩に手を当てケアルを唱える。身が回復するのを確認してケアルラを唱えた。
ベアトリクス「良かった、あなたはアンデットにならずに済んだようね。」
黒魔道士の体のため、アンデット化の感染を免れたようだった。
傷が癒え、考える余裕ができる。
ジタンに不信をいだいたビビJrだが、今なら少し…その気持ちがわかる。
何か、のために気持ちを押しころして指揮をとっているんだろう…
できることなら誰とも戦いたくない、その気持ちは変わらないが、
いま、ベアトリクスだけに背負わせるわけにもいかない。
「僕も戦うよ。」…ビビJrは落ち着いた声で言った。

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